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AIでMVをつくってみた

前回はCMをつくってみましたが、音楽生成AI「Suno AI」の台頭もあり今度はMVにトライしてみました。

結論から申し上げますと、CMの時と同様になかなか思い通りにならないジレンマは感じましたが、尺が長くなったせいで”AI生成特有の素材の管理"という新しい課題を感じました。制作している映像の過程に関してはCMとそれほど変わりませんので、「Suno AI」とその素材整理に関して、こちらでレポートしたいと思います。


Suno AIの手軽さと脅威

Suno AIに関しては私の教祖(と勝手に思っている)CreativeEdge様の記事を参考にさせていただきました。

基本的に記事に沿ってつくっていきましたが、Suno AIに関してはあまりにも手軽すぎてびっくりしました。

まずはChat GPTに題名と歌詞を生成してもらい

2023年の流行を意識したクリスマスソングのタイトルと歌詞を考えてください。ターゲットは40代の男性です。

タイトル: 雪解けの約束

第1節
静寂を纏う街の灯り
雪の下、眠る言葉たち
時の流れに身を委ねて
忘れ去られた夢を拾い上げる

サビ
雪解けの約束、静かに囁く
凍てついた心、溶かす温もりを
遥か過去を越え、未来を照らす
君との約束、時を超えて

第2節
記憶の糸を手繰り寄せて
過ぎ去りし日々の断片を集め
星屑のように瞬く希望
君と見た夢、色あせずに

サビ
雪解けの約束、風に舞うように
言葉にできぬ想い、胸に秘めて
季節は巡り、心は歌う
君との約束、永遠に

ブリッジ
凍った時を溶かす奇跡
君との距離を縮める魔法
冬の終わり告げる鐘が鳴る
春への扉、そっと開けて

サビ
雪解けの約束、永遠に響く
凍てついた心、温もりで満たす
遥か過去を越え、未来を照らす
君との約束、時を超えて

時期も時期なのでクリスマスソングを

あっという間につくってもらえました。内容はともかく今回は「MVをAIのみでつくること」が目的ですので、一旦こちらの歌詞をもとにSuno AIで曲を生成してもらいました。

1度に2パターンつくってくれます

物の数分で完成です。80年代を意識したパターンもつくってもらいました。以下に2パターンアップします。映像は一旦静止画です。

物の数分で完成してしまいます。クオリティはともかく、素人はAIなのか判別できないのではないでしょうか。

映像の管理という新たな課題

歌詞に合わせて映像をつけていくのですが、カットが増えていくと整理と把握が本当に大変でした。

例えば、「雪の渋谷」「女性のアップ」を同時に生成していくとします。まずMidjourneyで渋谷のスクランブル交差点を生成して、それをGen-2に放り込むのですが、待つ時間がもったいないので、同じような条件(背景に雪が降っているなど)で女性を生成するプロンプトを考えつつ英訳して、Midjourneyに入れ込んでいると、渋谷のGen-2が出来上がって、、、と、

プロンプトを考える ▶︎ 英訳 ▶︎ Midjourneyに入れ込む ▶︎ 何度か調整 ▶︎ OK画像をスケールアップする ▶︎ Gen-2に入れ込む ▶︎ 何度か調整

こちらを繰り返しつつ、他のカットを同時に生成していると、頭もこんがらがりますし、生成したOK画像を動画化するのを忘れてしまう、などということも発生してきます。「どのカットがどこまで進んでいるのか」フロー表みたいなものをつくって、さらにそれを自動的に教えてくれるGPTがほしくなりました。あとパソコンは複数台あるとストレスがないかもです・・前回も話した「微妙な待ち時間」が本当にストレスになります。

出来上がった映像はこちら

映像は同じです。それっぽくはできましたが、まだまだ。歌詞や曲、ボーカル、映像をプロのクオリティで使うとなるとまだ難しいと思います。カラオケビデオならアリかもですね。

AIが生成したカラオケビデオを即興でそれっぽく歌うアミューズメントとかあっという間にできそう。誰かそれ一緒にやりません?笑

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