【2024年9月最新】地球そっくりの系外惑星5選【惑星移住の候補地は?】
リサ「地球みたいな惑星って見つかってるの?」
はりねずみ「知的生命体がすでに住んでいてもおかしくないくらい地球によく似た惑星も発見されてるよ。」
リサ「第二の地球ってやつ?」
はりねずみ「そう!今回は地球そっくりな系外惑星をランキング形式にしました!」
太陽系外惑星とは
太陽系外惑星とは、太陽系の外側にある、太陽以外の恒星を公転する惑星である。恒星は自ら光を出すため発見されやすい一方、系外惑星は暗く、明るい恒星の近くにあるためその存在を発見することが非常に難しい天体。
初めて太陽系外惑星が確認されたのは1992年とごく最近。近年は観測技術の向上によって2024年3月1日時点で5,638個の太陽系外惑星が確認されている。果たしてこの中に第二の地球はあるのだろうか・・・
地球型生命が居住可能なハビタブルゾーン
第二の地球を探す上で必須条件となるのがその惑星がハビタブルゾーンにあること。ハビタブルゾーンとは地球型生命が存在できるとされる天文学上の領域のことを指します。
太陽系でも分かるように太陽から近ければ灼熱、遠ければ極寒に晒され生命を育む環境を維持できません。その領域は、恒星の大きさや温度、活動力などに依存します。
ハビタブルゾーンの区別
ハビタブルゾーンは2つに区別されています。
楽観的なハビタブルゾーン・・・その惑星の歴史のうちのどこかの時点で液体の水が存在できたであろう領域。
保守的なハビタブルゾーン・・・その惑星にずっと液体の水が存在しており、居住可能であり続ける可能性が高い領域で、楽観的なハビタブルゾーンよりもっと狭い範囲になる。
保守的なハビタブルゾーンに位置する方が、地球により近い環境である可能性が高いという事になる。
地球類似性指標/地球類似性インデックス ESI
もう一つ重要な指数に『ESI』があります。
惑星質量天体や衛星が、どの程度地球に似ているかを特徴づけるための指標。地球を1として0から1の間の数値を取る。
つまり1に近ければ近いほど地球に近い環境である事を示す。
参考までに太陽系内の天体のESIの値は、火星が0.697、水星が0.596、金星が0.444、木星が0.292となっています。
地球から一番近い系外惑星は
地球から一番近い系外惑星 『プロキシマb』
ケンタウルス座の方向に位置する赤色矮星であるプロキシマ・ケンタウリは、太陽系に最も近い恒星(太陽の次に地球に近い恒星)その距離は4.246光年。光の速度で約4.2年。
この恒星の周囲を公転する系外惑星がプロキシマbである。この惑星が太陽系から最も近い系外惑星となる。
公転周期は約11.2日である。表面温度は平均-39℃、最小質量が地球の1.17倍で地球のような惑星であるとみられている。
主星に極めて近いため、プロキシマbには地球の約400倍ものX線が降り注ぐ。
第二の地球候補ランキング
はりねずみ「ここからは地球そっくり系外惑星ランキングBEST5を紹介します。」
第5位 『TRAPPIST-1d』 ESI値:0.91
赤色矮星TRAPPIST-1を周回する7つの系外惑星のうち内側から3番目に位置する。大きさは地球の0.784倍で質量は0.297倍。地球よりやや小型。 太陽系からの距離は約39.4光年。(ボイジャー換算で78万8千年) 公転周期はわずか4.05日で主星から非常に近い距離(0.02天文単位:太陽と水星の約18分の1)を周回している。
・大きさ/地球比0.784倍
・質量/地球比0.297倍
・公転周期4.05日
・距離(太陽系)39.4光年
・表面温度平均9℃
主星TRAPPIST-1が木星クラスの小型な恒星のため、この軌道でもハビタブルゾーン内に位置している可能性がある。表面温度は平均9℃で、地球とほぼ同じとされており、また質量と密度が小さいため、水や氷、大気を含んでいるとされる。
リサ「5位なのにESI値が0.91って、火星が0.697と比較するとほぼ地球ってこと?」
第4位 『TOI-700e』 ESI値:0.94
赤色矮星TOI-700を周回する3つの系外惑星のうち内側から3番目に位置する。大きさは地球の0.95倍で、質量は0.845倍の地球とほぼ同型の岩石惑星である可能性が高いとされている。
・大きさ/地球比0.950倍
・質量/地球比0.845倍
・公転周期27.8日
・距離(太陽系)102光年
・表面温度不明
太陽系からの距離は約102光年。(ボイジャー換算で204万年) 約27.8日の公転周期を持っており、主星から0.1340天文単位(太陽と水星の約3分の1)離れた位置を公転している。
地球の1.27倍の日射量を受けていることが判明している。TOI-700eは楽観的なハビタブルゾーン内に位置しているが同じ恒星を公転するTOI-700dより液体の水と大気が存在する可能性は低い。
第3位 『ケプラー1649c』 ESI値:0.93
赤色矮星ケプラー1649を周回する2つの系外惑星のうちの一つ。大きさが地球の1.06倍、温度が-59℃~-19℃と地球の平均温度(-18℃)に近いことから「現在見つかっている太陽系外惑星の中で最も地球に似た惑星」と言われている。
・大きさ/地球比1.060倍
・質量/地球比不明
・公転周期19.5日
・距離(太陽系)300光年
・表面温度平均-48.5℃
太陽系からの距離は約300光年。(ボイジャー換算で600万年)公転周期は約19.5日で太陽と地球の1/20の距離を周回している。
地球と同じく岩石などから構成された地球型惑星であると考えられている。主星ケプラー1649のハビタブルゾーン内を公転しているとされている。ただし恒星の活動が活発なためフレアなどの影響で大気が失われてしまう可能性がある。
大気は液体の水の存在とともに生命にとって重要な役割を持つため、惑星の表面は地球上で考えられるような生命体にとって厳しい環境かもしれないが、主星から受けているエネルギー放射量(放射束)は地球の75%と比較的弱いため、『もし大気が存在していれば』表面に液体の水を維持できると推定されている。
第2位 『TOI-700d』 ESI値:0.94
4位のTOI-700eと同じ恒星系の系外惑星で最も外側を周回する。地球の約1.2倍の半径を持ち、地球と同じような岩石で出来た硬い表面を持つ地球型惑星である可能性が高いとされている。
・大きさ/地球比1.200倍
・質量/地球比1.720倍
・公転周期37.4日
・距離(太陽系)100光年
・表面温度平均62.1℃
公転周期は37.4日である。 TOI-700 dの表面温度は最も低い条件では-36.5 ℃、最も高い条件では87.7 ℃。人間でも対応可能な範囲と言える。
太陽系からの距離は約100光年。(ボイジャー換算で200万年) ただし潮汐ロックを受けているため、恒星に向けて常に同じ面を向けている。永遠の昼と夜の世界が存在する。
保守的なハビタブルゾーン内を公転しており液体の水が存在している可能性が高いが、大気が存在しているかまで判明していない。
リサ「保守的なハビタブルゾーン・・・これは期待できそう!」
第1位 『ティーガーデン星b』 ESI値:0.95
恒星ティーガーデンの周囲を公転する最も内側を公転する既知の惑星であり、公転周期はわずか4.91日である。2019年に発見された。
・大きさ/地球比不明
・質量/地球比1.050倍
・公転周期4.91日
・距離(太陽系)12光年
・表面温度平均28℃
表面温度は平均28℃(0~50℃)と地球より若干高いと推定されている。太陽系からの距離は約12光年。(ボイジャー換算で24万年)
ティーガーデン星bは地球型惑星でその表面には液体の水の海が存在している可能性があるとされる。 TOI-700dと同じく潮汐ロックを受けている可能性が高い。
ティーガーデン星bは楽観的なハビタブルゾーンに位置するものの、主星(恒星)が比較的穏やかな活動であるため、居住可能である可能性が高いとされている。
リサ「ESI値0.95・・・ほぼ地球じゃん!」
潮汐ロックされている惑星の環境は?
発見されている系外惑星の多くは、月のように主星に対して常に同じ面を向ける『潮汐ロック』という現象が起こります。
なぜかというと、赤色矮星は太陽に比べて放射エネルギーが低いため、生命に適したハビタブルゾーンも太陽に比べて恒星にぐっと近い位置に形成されるからです。
そのため恒星の引力の影響が大きく、ハビタブルゾーン内に存在する地球型惑星の多くが『潮汐ロック』の影響を受けることになります。
この場合、明るい面は灼熱、暗い面は極寒になりやすいのですが、その場合生命が住める環境なのでしょうか。
もしかすると系外惑星の多くは、昼と夜の境界(夕方)地点にリング状に液体の海を形成しているのかもしれません。
はりねずみ「そう考えると地球のように全体に海が循環している惑星はかなり希少なのかもしれません。」
人類が移住する日は来るのか
太陽は1億年に1%ずつ明るくなっているとされているため、長期で考えれば地球は間違いなく住めなくなる星になります。
人類が生存していくにはいつか太陽系から離れる時が来ますが、現状の宇宙空間航行技術では、ほぼ不可能とっていいでしょう。
いつの日か太陽系を離れることになった人類は、系外惑星へ向かうのか、コロニーを形成するのか、はたまた地球ごと移動するのか、どうなるのでしょうか・・・
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