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仕事の本質と必要スキル(to中堅ビジネスパーソン)

キーワード:「フッサールの現象学」「共通認識の積み上げ」「見える化」

仕事の本質とは何か?
これはこれでなかなか難しい問いではあるが、自分なりの1つの解は「共通認識を積み上げること」である。
フッサールの現象学の考え方に明らかに影響を受けている認識はあるが、考えれば考えるほどしっくりくる。

例えば、営業マンは、顧客と「この商品を買うと顧客にとって(失うお金に比して)メリットがありますよ」という共通認識を積み上げるのが仕事である。対顧客ではなく、対上司に対しても同様であり、仕事における日常は「共通認識の積み上げ」が全てとまでは言わないまでも、大きな割合を占めるのは自明に思える。

だとしたら、仕事を上手に進めるためにどんなスキルが必要か?どうすれば、他者と共通認識の積み上げを上手に出来るようになるのだろうか?

基本的なことから言えば、
・見える化
である。

社内外問わず本当に多くのビジネスシーンにおいて、口頭だけで議論している場面が多くありビックリする。
口頭でのコミュニケーションはほぼほぼ誤解だと言っても差し支えない。その位、正確性が求められるビジネスにおいて口頭だけのコミュニケーションによって共通認識を積み上げていくことは危険なことである。

共通認識するための「見える化」とは特段難しい話ではない。まずは何でも良いから「言葉にして書くこと」である。
WordでもExcelでもテキストエディタでも何でも良いから、共通認識したい内容を箇条書きにして、相手に見せることである。
これだけコミュニケーションの質や精度が飛躍的に高まり、共通認識の質も高まる。

さらに良いのは、合意して欲しい内容についての理由やロジックも一緒に見える化すること。そのための手段として図示したりとかは当然良いことだろう。


少し視点はずれるが、最近発見した1つのポイントは、自分の考えを正しいと思い過ぎないこと。当たり前のようで、当たり前ではなく、また実行がなかなか難しいポイントである。というか、大切なのは「共通認識の積み上げ」なので、何かが「正しい」と思う事が間違っているとも言える。そのためには、一定、自らの感情スイッチをOFFにする瞬間も必要なのではないだろうか。自分の考えを押し殺すことが良いとは思わないが、共通認識を得られない限り仕事が進まないとしたら、そのために自分の感情すらも引いてみることが必要かもしれない。

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