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久しぶりに詐欺サイトを開いてしまった話

今日は、詐欺サイトを開いてしまった話をしてみよう。

仕事で自分では開かないような少し怪しいサイトをPCで訪問しなくてはいけないことが度々ある。

普段からセキュリティの高さでは定評のあるGoogle Chromeを使っていて、パソコンにもセキュリティソフトを入れてあるので、大丈夫だとは思う。

しかし、ブラウザ側の対策が強化される前には、過去には何度かパソコンをウイルス感染させてしまい、OSの再インストールを何度か自力で行っているので、一抹の不安はある。

近年は、ブラウザとネットワークがセキュリティ強化を進めてくれたお陰で、2000年代から2010年代はじめほど変なサイトを踏まなくてすむようになったような気はしている。

しかし、恐る恐るクリックした先で、GoogleさんやMicrosoftさん、プロバイダさんの対策が追いついていないサイトもまだまだあるようだ。

先日、久しぶりにワンクリック詐欺と思われるサイトを踏んでしまった。

PC関連のキュレーションサイトで紹介されていたサイトのリンクをクリックしたら、全画面表示でこちらのMicrosoftのセキュリティエラーの画面になった。


筆者のPCに表示されたMicrosoftのサポートページを騙った詐欺ページと思われる画面

こういうトラブルに慣れていたつもりでも、一瞬頭の中が「???」となる。でも、Microsoft EdgeではなくGoogle Chromeを使っているのに、Googleさんのセキュリティエラーページならともかく、どうしてMicrosoftなんだよ、とすぐに冷静になってみる。

画面の中は、真ん中の「セキュリティサービス」という白い四角の中しかクリックできずに、「Scan」をクリックさせようとしている。

でもね、私、マルチディスプレイ使っているんだ。ディスプレイ2画面で仕事している。1つのディスプレイはこのセキュリティエラーで全然使えなくなってしまったんだけど、もう1つのディスプレイは普通に使えるんだよね。

とりあえず、仕事はブラウザ上で更新するたびに自動更新されるページで進めていたから、ブラウザやPCを閉じて再起動しても問題ない。

動く方の画面のスタートボタンからPCを再起動しようとしたら、音声アラートで「PCを再起動すると深刻なダメージを受けてしまいます。すぐに画面に表示されているサポートにご連絡ください」だってさ。

一生懸命、あちらさんも、クリックさせようとしているね。アラート音声がうるさいけど、しばらくどうしようか、動く方のディスプレイでガチャガチャやっていたら、気がついたら全画面表示だったセキュリティエラーが、ブラウザのタブの一つに収まっている。

そのままタブを閉じたらなんのことはない。音声も消えて静かになった。念のためにウイルススキャンだけかけたけど、特に問題はなし。

画面上の「Scan」掛けたって、本当のセキュリティスキャンじゃないし。下手したら、PCの中を勝手に漁られて、ファイルとか抜き取られちゃうかもしれない。

その上、対策するにはサポートのヘルプが必要だから、ここに電話しろとか、このサイトにアクセスして個人情報入力しろとか、Microsoftアカウントへログインしろ、といってログイン情報抜き取るんだろう。

そして、サポート手数料とか言ってクレジットカード情報入力させるつもりだ。これがワンクリック詐欺の流れのようだ。

もしも、ノートPCで1つの画面しか使えなくて、キーボードからの再起動方法なんかも知らなかったら、電話したり個人情報入力しちゃうんだろうな、という気持ちもよく分かる。

もう成人したうちの子どもが中学生くらいの頃、PCを与えてみたら、どうも変なサイトを見ていて詐欺サイトを踏んだらしい。普段、思春期のツンツンで母親のことなんか邪険にしているのに、「お母さん、お母さん、ちょっとどうしよう!」って呼びに来た。

見たらPCの画面にその頃、詐欺界隈で流行っていたらしいGoogleの公式ロゴが載っているセキュリティエラーページが表示されて、セキュリティソフトの購入とインストールを推奨していた。

ってか、そのPC、ちゃんと購入したセキュリティソフト入れているんですけど。信頼性が高いソフトの中では一番安い、ソースネクストのウイルスセキュリティゼロですが。

他の高機能なセキュリティソフトにある1年毎の更新費用なし、動作は速い、安い、セキュリティ性能は問題ない、ってことでこれを愛用中!

子どもには、ウイルスセキュリティゼロが反応していないから何の問題もないから、そのままページを閉じるように伝えた。でも、なかなか動けないようだ。そりゃそうだろう。テレビドラマや映画でしか聴いたことがないようなアラート音が鳴り響いて、脅すような文言がページに書かれている。

私がPCを使うようになったのは大人になってからで、それから何度もこんなページを開いてしまったけど、最初の頃は本当にドキドキしたもの。

まだ世間を知らない中学生にはかなりきついはずだ。

ブラウザを閉じるか、PCを再起動するか、どちらかやるように言っても信じられないようだ。

だから私は、「もしも料金が発生していたとして、相手はどうやって請求書を送ってくるんだ、ここの住所と名前をどうやって特定するんだ。IPアドレスがあれば住所と端末まで特定できるとは言え、今の日本では裁判所の許可がないと発信者情報開示できないんだぞ。もしも何かあっても、黙って閉じちゃえばそこから先は相手は何もできないだろう」と伝えた。

そうしたら、納得できたようでPCを閉じて事なきを得た。その後、変な請求書が我が家に届くこともなかった。

でも、もしも、こういうときに気軽に子どもが相談できるような母子関係じゃなかったら、子どもが個人情報を伝えて高額請求に悩まされていたかもしれない。

メールの迷惑メールフォルダを開くと、毎日のように変な詐欺メールが届いている。また、時々、通信キャリアのセキュリティを突破してしまったらしい怪しいSMSが届くこともある。

先日は、いつも使っているメールアドレスに、Amazonの認証をするようにと届いた。どうやら詐欺メールではなくAmazonの本当のメールだ。一瞬開いてしまいそうになったけど、気がついたらそのメールアドレスは、Amazonでは使っていない。

Amazonで登録していないのに、どうして認証しなくてはいけないの?そりゃ、詐欺集団がどこかで流出している私のメインアドレスを使って、アカウント乗っ取りをかけようとして、本人に認証させてそのまま乗っ取ろうとしているだけだろう。

そのままメールは削除した。

本当に今の世の中、何があるかわからない。高齢者の警戒感が高まりすぎて、若い人にターゲットが移ってきているともいう。

だから、できる限り、リテラシーを高くして、怪しいことへの感度を自分自身が高めておくしかないんだろうね。

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