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若かりし頃の私が新興宗教について行ってしまった話

割引あり

(画像はフリー画像です。この記事は、私が大学生の頃に新興宗教に勧誘された経験について書いています。センシティブな内容を含むため、読者の方はご注意ください。)

先日、ネットニュースに気になる記事があった。

この記事によると、近隣の大学生や高校生がターゲットにされることを、住民は恐れているという。

まさに、もう30年も昔だが、私も、大学生のときに種類はここでは明らかにしないが、とある新興宗教に勧誘されて、ホイホイとついていってしまった覚えがある。その時のことを書いてみたい。

大学の寮の個室で一人暮らしをしていたときのことだ。夜、自分の部屋でくつろいでいたら、サークルの勧誘がやってきた。

大学内の寮だから、サークルの勧誘が寮内の個室を回るのは珍しいことではない。私も自分のサークルの勧誘で寮を回ったことがある。

個室だが、寮の建付けは悪く、同じフロアや上下の部屋の話し声が聞こえてくるような建物だ。現在では防犯意識も当時より高いだろうが、30年前はちょっと大きな声を出せば、すぐに誰かが来てくれるだろう安心感があり、部屋のドアをノックされると気軽に開けていた。

その日も何の警戒感も抱かずに部屋のドアを開けてしまった。そこには、にこやかな笑顔の大学生2人がいた。なんでも、話を聞いてみると、いろいろな勉強会やイベントをやるサークルなのだそう。

そのころ、なんだか、もっと自分の見識を広げられる活動を始めたいと言う欲求が高まっていた私は、勉強会って言葉に反応してしまった。そして、誘われるがままに、その日のうちに、そのまま部屋に鍵をかけてホイホイついていってしまったのだ。

まだ当時は携帯電話が普及していなかったから、公衆電話から1人がどこかに電話をかける。すると、車が一台、私が住んでいる棟の横の道にやってきて止まった。

田舎で交通の便も悪い場所だ。サークルの活動とか、先輩の車で行くことも多く、相手が女性だったことから、何の不安も抱かずに車に誘われるままに乗ってしまった。

しかし、車に乗って走り出してから頭の中にクエスチョンマークが浮かび始めた。

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