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寄り添う仲間が大切

父の創業した会社を受継ぐ後継ぎさんをして10年ですが、後継ぎさんとして最も大切なことで、ここをなくして後継ぎは出来ないぞというのが、境遇を同じくする仲間「経営者仲間」がいることだと思うのです。


後継ぎという希少な立場を、本気で応援し会える、本音で腹を割って話せる仲間が居るか否かです。


幸運にも私には、腹を割って話せて、本気で応援し合える仲間がいます。

後継ぎとして全然ひよっこの私が今あるのも、腹を割って話せる仲間がいるから、本気で応援し合える仲間がいるからなのです。


後継ぎに関係なく、どんな社会生活の中にも責任というものが発生するし、経験したことのない出来事も起きたりして、どうしていいか分からない時ありますよね。そんな時、話せる人・相談できる人がいると、励ましあって頑張れちゃいますよね!そんな感じのことです。


多くの人が経験あると思うけど、相談するにも業種や職種、立場が同じで、やっている事に理解がある相手と相談し合わないと、逆にストレスになってしまうことってありませんか?

後継ぎは1社に1人しかいないので、相談する相手が社内にいなかったりするのです。もちろんスキル的なことは、社内に頼りになる見方がいるので、相談やアドバイスは受けられるのですがね・・・・。

スキルや技術ではない部分の悩みを相談する人が1人でもいると、心強くまさかの坂を越えられるのです。


ちなみに私の職業はコンサルタントではないので、あくまでも自分の事業承継を通しての考えです。事業承継の問題と経営は別の問題で、親子間のトラブった感情を抱えて、経営という共同作業をするので、複雑化するのだと思います。

私の父は戦時中生まれの頑固者で、カリスマ性があり強面ですが、お茶目なところもあって人気者です。お茶目だけど強面でカリスマ性がある頑固者なので、やること、発言すること、発想も奇想天外です。

事業承継についていろいろな事例を蓄積し、コンサルタントを生業としている方々も、言葉をなくすこともしばしば・・・・(汗    
そして同じ時期に承継問題で世の中を賑わせた、大手家具屋さんとよく比べられたことも懐かしいことです。


そんな時期を助けてくれたのは、本気で応援し合える、腹を割って話せる経営者仲間です。

時にはじっくりと話を聞いてくれて、時には視察や勉強会に誘ってくれて、時には「顔見にきたよ」と寄ってくれたり、時には応援メールや手紙をいただいて・・・・寄り添ってくれました。

言葉にするとありきたりになってしまうけど、寄り添ってくれた仲間には、伝えきれないほどの感謝をしています。


寄り添ってくれる仲間がいなかったら、間違いなく心が折れていました。心が折れて再起不能な状態に、なっていたかもしれません(汗


みんな本当の優しさとは何か?を知っている素敵な人たちばかりです。もう限界で出来ないーだから辞める!・・って思ったとき、諦めたら楽だけど、仲間達と会うこともなくなるのかな・・・と考えると、大切な宝物を失うようで寂しくてたまりませんでした。


きっと、こう言う経験って多くの人にあるかと思います。例えば部活動で真剣に指導してくれる先輩がいたから、大会に出場出来ました。

職場で常に気にとめて励ましてくれた先輩や同僚がいたから、乗り越えられました。そんな経験は誰にでもあると思います。


そういう経験を通して、人と人の繋がりや思いやりを、学んでいくのだと思います


私の場合、事業承継という経験を通して、人の温かさに触れたのだと思います。

境遇を同じにする仲間がいたから、本気で応援しあえる仲間がいたから、腹を割って本気で話せる仲間がいたから、最後の踏ん張りが出来た。

そんな私だからこそ、同じように悩む誰かのチカラになりたい、なれるような自分でいたいと思います。