日本人みたいなタオル

タオルって、気がつくと化石みたいに長く使ってませんか？
たまに、裂けたり薄くなるまで使っていて、それがポリシーだとか愛みたいな方いますけど、ポリシーとか愛とかも特になく、うちの家はただ使えるからなんとなく使っていただけです。

はっと気がつくと、15年ぐらい前のじゃないかこれは、みたいな。それも、なんとなくスーパーの安かわいかったのを手に取るから、中途半端な色と模様の合わない取り合わせのタオルがあふれるタオル棚。
贈答品でいただいた派手なタオルを大事に長くとっといて何年、やあ使うぞとおろしてから早何年、流行2周遅れのタオルも。

すっきりミニマムな感じで、そろった無色のタオルに買い替えたい。でも、使えるものがあるのに…。
その小さな野望かなえました。
かつての私なら、それもなんか探し回った、誰にもわからないこだわりのタオルに決めそうなところですが、今の私は違う。近くのオーケーストアの10枚組の白タオルを買いました。

親の影響ってすごいなあ、母はかつて言いました。「おしゃれなタオルもいいけれど、どこかでもらうような白いタオルが一番すぐ乾いて使いやすい」
「やっぱ、実用は白タオルだよな」、と私の頭にも刷り込まれていました。

10枚組の白タオルはよく見ると泉州タオルと書いてありました。「え、国産なの？」
さら（新品）を出してみると、薄いタオルです。黒ずんだらいやだから、まめに漂白しよう。

それから、数日後。
使って洗濯してびっくり。ふわっと毛が立って、ソフトに！
厚いタオルとペラペラガサガサタオルのちょうど中間で、ちょうどいい!!!
コスパの鬼の私にあふれる喜び。
これからは、このタオルを半年ごとか1年ごとに買い替えて使い続ける！

なんか、このタオル、日本製品そのもの、ひいては日本人みたいだなと思いました。
見た目は清潔だけど、そんなにパッとしないし、大した愛想もないけど、よく見るといろんな心配りが利いてて、実用的で良心的でコスパがよくて…。

ヤッホー、私自身もその路線でいくよ！