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2023 ヤング・グローバル・リーダーズ フォーラム Alumni Community <後編>

期間中、数々のワークショップが開かれていて、Wellbeingをテーマにしたワークショップでは個性豊かなメンバーが議論を行っていた。

  • Alexis bonte
    スウェーデンを拠点にゲーム開発会社 Stillfrontを起業し、経営者としても数々の成功を収める。エンジェル投資家でもあり、スタートアップ企業への投資や起業家支援を促進する非営利団体も創設。

  • Phanindra Sama
    インドの社会インフラともなっている、世界最大のバスチケットの予約販売ポータルサイト「redBus」の創設者でもあり、数々のビジネスを通した社会変革を行っている。

  • Dana Leong
    米国のミュージシャン。すばらしい演奏家であり、作曲家、プロデューサーでもある。各地の自然災害の被害地において、トラウマ等からの回復を助ける手段として音楽を用いることを目的に、アーティスト集団「TEKTONIKmusic」を結成。東日本大震災後の被災地支援も行う。自分にとってはかねてからの友人でもある。

  • James Rodgers
    米国カリフォルニアを拠点とする Apeel Sciences の CEO 兼創設者で、自然界のテクノロジーを駆使して農産物の長期保存を試みるなど、世界のフードロスに取り組む。

  • Fagun Thakrar
    医療分野から俳優を始め、映画のプロデューサー兼監督、社会起業家、活動家。

Wellbeing をテーマにした議論においては特に、仏教的世界観や発想に興味が寄せられる。「Happiness(ハピネス)」を語る文脈は、時にそれを掴もうとする「幸せへの執着」を含み得る。それゆえ、Detouchment(執着から離れる)へと向かう「Reducing Suffering(苦を減らす)」の発想が大事だろう。こうした話は、Wellbeingの議論にとても響く。仏教的発想は、世界の人々にインスピレーションを与えるし、求められていることをあらためて感じる。

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このnoteマガジンは、僧侶 松本紹圭が開くお寺のような場所。私たちはいかにしてよりよき祖先になれるか。ここ方丈庵をベースキャンプに、ひじ…

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