読了「ファクトで読む米中新冷戦とアフター・コロナ」

(近藤大介・著。講談社現代新書。2021/1/20発売)
2021/8/9(月・振休)昼読了。honto電子書籍にて。

著者がファクトをできるだけたくさん引用して、日本を取り巻く今の時代を分析しようと試みた書。
著者の来歴ならではの生々しい経験に基づく記述も多く、納得感が高まる。
総論や正論を無責任に論じるのではなく、あくまで現実に即した提言は、考え方として参考になる。
国政、外交は個人が行えることではないのでいかんともしがたいけれど、国や世界の動く方向を見通す材料として、本書は役立ちそう。
地政学的なアプローチやバランス感を感じた。

特に、韓国や台湾で起きることが日本でも5年後くらいに起きる、という見立ては興味深かった。

個別事象は別文献で追加で勉強するにしても、
全体感をとらえるには良書と思う。
もちろん、本書だけでなく、いくつかの見方の書をバランスよく読むことが重要と思うけど、その中の1冊としては、あまり押し出しも強くなく極論でもないので、読みやすいし、中間くらいのポジションに置いておきやすいのでは。

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