読了「ペリリュー玉砕 南洋のサムライ・中川州男の戦い」

(早坂隆・著。文春新書。2019/6/20発売)
2021/6/5(土)夜読了。いつでも書店の電子書籍にて。

中川さんに焦点をあてたノンフィクションであるが、後半は戦局、戦場の最前線の生々しい戦況が叙述され、中川さんであってもどうしようもない戦力差が切なく迫ってきた。

一方、戦争は強大な戦力を保持して勝てばいいということではなく、
戦争に巻き込まれた全ての人が不幸になることもしっかりと書かれていて、
やはり、どう考えても、そうだなあ、と改めて思いを強くした。

戦争の最前線での悲劇的な状況も、戦死も、戦死した人の遺族も、戦争関連死も、戦争によるあらゆる被害も、どれもこれも、たった一人の死でさえ戦争が起こした事となれば理不尽なのに、数えきれないほどの悲しみ。

なんとしても戦争を回避する意思を貫いていきたい。
多くの人の心にも、同じように刻まれていますように。

著者の早坂さんが、私自身とあまり年齢が変わらないことに気づき、私ももっと頑張らないとな、と痛感した。

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