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マイクロワームをご存知ですか?①

「マイクロワーム」最近では、メダカ界隈でもこの言葉を耳にすることが多くなってきました。

主に稚魚のエサとして利用する方が多いかと思いますが、その実、この「マイクロワーム」の実態や生態を分からずになんとなく「良いと聞いたから使ってる」人が多いのも事実。

今回は、私自身が実際にマイクロワームを使用している現状を踏まえつつ、その実態について書いていきたいと思います。

マイクロワーム…マイクロワームと言いますが、これは所謂、俗称のようなもので実際には「パナグレルスレディヴィヴス」と言われるものがマイクロワームとイコールと考えてよいかと思います。

このマイクロワームですが、正体としては「線虫」です。
線虫も最近よく聞きますよね?ガン細胞を発見してくれるような線虫でしたり…昨今はいろいろな場面で活躍している線虫ですが、地球上においては昆虫類に次いで多い、約50万種類が土中や水中、様々なところにいるというのですから、意外に身近な存在なんですね。

そんな線虫の1種が、マイクロワームということです。

話を戻しますと、マイクロワームは直径約50μm(マイクロメートル)、体長1mm前後で細い線上の形をしていてとても小さく、肉眼で見るにはよほど目を凝らさないとその存在を確認することはできません。
実際に目を凝らしてよーく見てみると、小さな小さなほそーい、ほそーい白い線のようなものを確認することができます。

酵母を栄養に成長し、湿った場所にいるため、ビールなどのアルコールを醸造する現場などでは、湿ったフェルト(ビールマット)に発生することから、ビールマット線虫とも呼ばれていたようです。

メスは、およそ3日ほどで成熟し子孫を残すことが出来ます。
その際、卵を産むのではなく、マイクロワームの小さな赤ちゃんを産みます。
そして、そのマイクロワームの赤ちゃんも3日ほどで成熟し、また子を産んでいきます。
メスは、そのほとんどが子孫を残すために子を産むことができ、また成熟までのスピードが早いため、環境が揃っていれば爆発的に増えていきます。

元々は、研究の分野では遺伝子解析に用いられたり、魚飼育の分野では熱帯魚やコイの幼生のエサとして、その他、養殖魚や甲殻類のエサとして、アクアリウム愛好家や水産養殖の現場では割りとポピュラーな存在として用いられていました。
そして、昨今のメダカブームの盛り上がりと共にメダカ界にも進出してきたということになります。

今回は、「マイクロワームとは?」の部分にフォーカスしてみました。
次回は、実際のマイクロワームの活用方法について書きたいと思います。

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