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【高校生県大会準竜王直伝!】なるべくすばやく初段になる方法

こんにちは、今回は将棋がなかなか強くならないという方や、早くアマチュアの初段になりたいという方向けに、どのようにしたら、すばやく初段になれるかを解説したいと思います。

あくまで将棋は楽しんでいただくという前提でお話しますね。

私は、将棋で初段になるまでに6,7年かかったと思います。小学2年生のときからはじめて、まったく素人の父親と毎日勉強し合いながら指して中学生のときくらいに初段になったと思います。

昔の話なので、いまのようにインターネットやSNS、すごい将棋ソフトがあればもっと早く将棋を学んでいけるでしょう。


今回、私が紹介することは、あくまで私自身の主観的なお話なので、一般的な考え方とは異なっているかもしれません。私自身が経験してきたこと、学んできたことをベースに感じたままを書きますので、参考にできるところだけ取り入れていただければ、うまくいくと思います。

将棋に強くなるための方法はたくさんあると思いますが、今回は5つに絞ってお伝えしたいと思います。

それでは早速はじめましょう。なるべく早めに初段になるための5つの方法です。かなり具体的にお話しします。

また私自身将棋に強くなるためには、終盤が強いと有利であると考えていますので、終盤を鍛える方法に重点をおいています。


1,3~5手の詰将棋をする

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まず一つ目は短めの手数の詰将棋をする、です。詰将棋はどの本を使ってもかまいません。ただ『詰将棋パラダイス』などは結構マニアックで、おそらく初心者には難しいと思いますので、まずはやさしめの詰将棋本を使ってみてください。

「でも、かなり難しめのものとか、長めの手数のものが載っている本がいいのでは?」

と思われるかもしれませんが、はじめの段階で強くなるために短い手数のものを正確に読むということが必要です。

英語の勉強で例えるなら、多読ではなく「精読」の方です。丁寧に読むということです。

ちなみに、3~5手詰めだといって馬鹿にしてはいけません。実はこれらの詰将棋をするだけでもかなり読みが鍛えられます。あの羽生さんも対局の直前には5手詰めを繰り返し行うそうです。

それくらい短い手数のものを正確に読むことが重要だということです。

何でもそうですが、どんなプロでも基本的な動作を入念に行います。プロであればあるほどそういった基本的な動作を怠りません。

何度も何度も行うことで、目をつぶってもできるようにします。

このように詰将棋を何回も解くことで先を読む力が確実に鍛えられていきます。あと、相手の指し手も考えられるようになります。たとえば、ここは角で合い駒をするとか、桂馬で受けないと詰む、とかそういうことが分かってきます。

これがわかるようになると、初段の人が対局する上で、相手との「一手差の対局」にも勝つことができるのです。

あと何手で相手の玉が詰む、自分の王が詰むとわかれば終盤戦はかなり有利に進めることができるでしょう。

ただしひとつ注意点があります。

詰将棋はあくまで読む力をつけるためのものです。詰将棋のすべてがそうではないのですが、基本的には「実践ではありえないような形をしているもの」がたくさんあります。

実践と似たようなかたちのものは、すぐに役に立ちそうですが、それ以外のものは、あくまで「詰みを読むための練習」として使ってください。

あと、7手詰め、9手詰め、11手詰めなど手数が多くなる問題もあり、解いてみたくなると思います。しかし、はじめの段階からあまり難しいものをやりすぎるのもどうなのかなと私自身は思っています。

まずは5手詰めまでのものを何回もすることです。5手詰めを見て、数秒で答えが出るようになれれば、初段は近いはず。このレベルにまで達したら次の難しい詰将棋に移るのがおすすめです。

おススメ本:高橋道雄著 『3手詰将棋』、『5手詰将棋』(創元社) 

➡高橋先生の本を使っていました。とてもわかりやすく良い問題が多いです。                   


2,少し自分より強い人とできるだけ毎日指す

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ここでの大事なポイントが2つあります。1つは自分より少しだけ強い、という点。そしてもう1つは毎日指すという点です。

それでは一つずつ説明しましょう。

まず自分よりも少しだけ強い人という点ですが、これはモチベーションと密接に関わっています。もしあまりにも相手が強すぎると、いつも大敗してしまいやる気がなくなってしまいます。また、その人に追いつこうとか勝とうという気がなくなり、日々の進歩が楽しくなくなります。

また強い人からみても、あまり棋力が離れすぎているとおもしろくありませんし、毎回指導するのは大変でしょう。プロの棋士に習うなど、指導してもらえる人がいるのなら、プロに習うのはいいと思います。

ただし、プロに習う場合には、短期間で終わるのではなく、ある程度その方からしっかりと教えてもらうのがいいと思います。


そして二つ目の「毎日指すという点」ですが、これは大事なことです。物事は何でもそうですが、上達しようとしたら毎日することが重要です。

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