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身近な人がうつっぽいなと思ったら?〜この2つの質問をしてみよう(※詳しくは医療機関へ!!)

私のホームポジションである、
メンタル疾患系の話を。

あくまでも、
詳しくは精神科や心療内科など、
専門家にご相談してくださいね、
という前提ですが。

うつ病の
セルフチェック、
あるいは、
スクリーニングのために
医療機関等でも使用されている、
PHQ-9というチェックリストが
あります。

全体で9+1=10個の質問が
あるのですが。

これの要の部分を
抽出したものが、
PHQ-2。

PHQ-9の、
最も基本となる、
はじめの2つの質問で
構成されています。

この2つの質問が以下です。

1. 物事に対してほとんど興味がない、 または楽しめない 
2. 気分が落ち込む、憂うつになる、 または絶望的な気持ちになる

0点は「まったくそういうことがない」ですが、
3点の「ほぼ毎日」まで、
どれだけの頻度・密度で起こっているか
を点数づけし、
両質問の合計点数が3点以上だと、
抑うつ状態の可能性ありと
判断されます。

抑うつ状態の可能性あり、
ですからね!
3点以上だからうつ病だ!
でも、
2点以下だったから大丈夫!
でもありません。

うつ状態にある方が、
自発的にこういうテストをやるとは
考えにくいですよね。

やるとしたら、
ある程度は元気なときでしょう。

また、
周囲の方が
この質問を滔々と読み上げて、
当人に聞くというのはあまり現実性がありません。

一緒に暮らしているご家族だったら、
その方の日常生活の状態や、
ふと発した言動などによって
この質問が頭に入っていれば、
読み取れることもありますよね。

そこから、
医療機関に行くことを勧める、
連れて行くことも良いと思います。

職場では
なかなか難しいとは感じます。

会社に来ているご本人は
否定する場合がほとんどでしょうから。

心理的安全性が確保された面談室や、
会議室的なシチュエーションで、
例えば上司から部下に、
さらっと聞いてみる
(質問の棒読みではなく)というのは
あり得るかもしれませんね。

メンタルヘルス・マネジメント検定の
教科書等にも掲載されていますが、
職場の場合は
遅刻が多くなっとか、
身だしなみが乱れてきたとか、
アルコール臭がするとか、
そういったことで
大まかな判断ができる場合もあります。

もちろん、
上記に挙げたようなことは、
感情の乱れによる生活習慣・態度の変化なので、
職場だけとも限りません。

オンライン化による、
さらなるメンタルヘルスの悪化も
マスコミを賑わしていますし、
特に企業では、
オンライン化によって同僚のメンタルの不調に
気づきにくくもなっていることもあります。

自身のメンタルヘルスとともに、
周囲の方のメンタルヘルスにも
気を配りたいところですね。

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