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一級建築士の不動産投資【建売氷河期時代を生き抜く】



2023年夏頃から急激に建売住宅の販売が不調になりました。

住宅が売れずに在庫が増えています。

なぜ建売が売れないのか?


高いからです。

インフレにより、価格高騰が凄まじいことになっています。

卵ワンパック150円だったのが、290円になっても買えなくはない。

でも建売住宅が3,500万円だったのが、4,800万円ではさすがに買えない。

積水ハウスの一棟単価もこの5年でおよそ1000万円UP!

建売業者の業績が悪化!?

パワービルダーと呼ばれる国内で安い建売住宅を販売している企業の業績が特に悪化しています。

大和ハウス、旭化成ホームズなどの大手メーカーも2023年第二四半期は国内事業が悪化し赤字のところもあります。

住宅の売れる数が減っているって本当?

住宅着工統計によると

分譲住宅

2022年8月 12,341戸
2023年8月  7,894戸
36%減

2022年9月 12,296戸
2023年9月 11,014戸
11%減

2022年10月 12,462戸
2023年10月 11,368戸
9%減

やはり売れ行きは良くありません。
持ち家も概ね10%減。

中間層以下の世帯は賃金が上がらず、インフレだけ進み新築に手が出せません。

販売から賃貸にする業者もいる

大手メーカーの中には、賃貸住宅も商品として用意しているところもあります。
地場の工務店も戸建が売りにくいと賃貸住宅に回すというところもあります。

賃貸業者に個人で十分対抗できる

賃貸物件としては一応ライバルになります。ただし客層は異なります。あくまでもボロ屋なので新築賃貸とは客層が異なるので、賃貸料、立地で対抗できます。

逆に、リフォーム後に再販住宅として販売する需要が増えている状況ともいえます。リフォーム費用を抑えることが可能であればまとまった資金を早期に回収することも可能な状況といえるでしょう。

企業に対抗するには、DIY、分離発注、デザイン力、法知識取得、営業力、業務効率など様々な面からコスト・顧客にアプローチしていく必要があります。

これらをクリアしたもののみが、多くのライバルをかき分け資産を築けます。

2023年12月着工件数-4%

次回の記事は?

ボロ戸建ては1件目がかなり重要です。

どれだけ安くても買わない方が良い物件がかなりあります。

建築士の私が見ると、大きな粗大ゴミに見える物件でも、まれに一般方が購入し、その後非常に苦労している方がいます。

次回は、そのような【リスクの高いボロ物件ファイル】を紹介していきたいと思います。

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