女としての黒歴史。無知って怖い
おしゃれに興味を持ったのはいつですか?
翔英はかなり遅かった。高校デビューとか、大学デビューとかいう言葉があるけれど、私は大学2年生デビュー。当時、よくあんなダサい私と友達になってくれた人がいたなと思う。感謝。
翔英は女子高でした。まわりがおしゃれに敏感になってくる中、当時の私はおしゃれに興味はあるものの、おしゃれな高校生を軽蔑していた。
「ちゃらちゃらしちゃって」「そんな時間があるならもっと他にやる事あるだろ」
と、心の中で思っていた。
そのくせ夢見がちだった私は、そんな何も手を入れていない、外見に何の努力もしていない私の事を好きになってくれるイケメン男子が現れると思っていた。
そんなわけない
目を覚ませ、私。当時の私を往復ビンタして目を覚ましてあげたいけれど、そういうわけにはいかないので、私の中で黒歴史化している一つだ。
何が黒歴史かって、まず、服装がダサい。
だぼだぼのジーンズに、USAと書いたTシャツに、目が覚めるような赤いシャツを着ていたり、眉毛がなかったり、口ひげが生えっぱなしだったり。化粧もやり方が分からなくて、ほとんどしていなかった。後、体重。今より15キロ程重かったのに、短いスカートをはいていた。
「あそこを歩いているのは大根ですか?」
「いいえ、翔英です」
というぐらいの太さの足を、惜しみなく晒していた。
大学に入学して、親元を離れ、周りがみんなおしゃれだと気づく。
高校までは、校則もあり、制服だった事から気づかなかったけれど、私が軽蔑していたおしゃれというものは、実は一般常識だった事に気づいた。この時点でかなり遅いし、出遅れているし、逆に一般常識的なおしゃれ感覚を持ち合わせていない翔英はかなり浮いていた。
でも、すぐどうする事もできない。持ち合わせている服も、どうにもならないものばかり。
でも、変わりたいと思った。おしゃれな私に!なんて志は高くないけれど、せめて普通に外を歩いても、堂々としていられる私に変わりたいと思った。
人は中身が大切だと思う。
見た目が全てじゃない。でも、中身を知ってもらう為には見た目が必要。
この事実に気づくまでにとても時間がかかった。
そして、その為の努力はとても大変だという事も痛感した。
毎朝少し早く起きて、顔や髪や服装を整える。家に帰ってきて、未来の私の為にスキンケアをしたり、体のメンテナンスをする。自分が綺麗に・可愛く見える為の情報を集める。そしてそれを実践してみる。
これらの努力をしている女の子を私は昔、
「ちゃらちゃらしちゃって」と軽蔑していたこと、今ではとても反省しています。
ごめんなさい。
何事もバランスって大切で、見た目だけを磨けば、知ってもらう中身が少なく、中身だけを磨いても、知ってもらう機会が少ない。
大学一年の私は初めて、女の子の自分に向き合った。
あの時、ちゃんと向き合って良かったと今では本当に思っている。
女の子って、めんどくさいし、お金もかかるけど、
でも、楽しい。
今でこそ笑えるけれど、あの歴史を今も継続していたら、黒歴史って笑えずにいただろう。
だから、今女の子の自分と向き合えない人、少しだけ勇気を出して欲しい。
見た目が全てではないし、見た目に騙される男はバカだと、昔私も思ってはいたけれど、見た目に使う努力も、決して無駄ではない。それはひいては自分の為になる。
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