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ユーラシア大陸の最果てへ

「Sintraに行く前にCabo da Rocaへいくよー!」

ホストマザーの掛け声。

シントラは知ってる、リスボンからちょっと西のところにある有名でとってもきれいな街。

けどCabo da Rocaってなんだ??

単語調べてないからわからんぞよ。
(ちなみに、発音は、カボ・ダ・ホカ。ロカじゃない。)

よくわからないまま連れてってもらった。

ついた先には、十字架が。

そこに書いてあるのは。。。

Mais Ocidental

おー!最西端!なんかかっこいい。
海もきれいだし、その先にある崖もかっこいい。
そして、海岸に広がる草原もまた良い。

コロナウイルスで観光が完全にストップしているので、
「いつもは大量の観光客(特に中国人)がいるのだけど、やっぱり全くいないね」
とホストマザー。
コロナウイルスのおかげで、ある意味自然に近い状態を体感できたかな。


そんななか、このときばかりは、

コロナウイルスに感謝

と思ってしまった。


多くの人が亡くなっている点を踏まえ、
早く収まってほしいウイルスです。

一方、コロナウイルスにより人の移動を止まったので、
その土地本来の良さが出てきているのも事実だと思う。

先週の語学授業で、Turismo(ツーリズム)に関する単語を学びながら、
昔からの遺跡があって雄大な自然が広がる小さな村を観光地として宣伝すべきか、という簡単なディスカッションをした。

周りの学生は、
確かに自然を壊したり、その土地に住む人々の生活を変えてしまうかもしれないけど、
経済を回してお金を循環させて稼ぎながら、
新しいテクノロジーを用いてより良い状態を作るべし、
という意見が多かった。

ぼくだけ、
経済を回すことがほんとに良いのか、
という立場。

現代社会において、より豊かに生きていくためにも、
お金は大事、発展は大事。
そして、今はテクノロジーをうまく使えば、
確かに自然と共存しながら進化していけると思う。

けど、
観光地にすることが果たして良いのか、
というのがわからない。

その土地にあった雰囲気は、
観光地になって本当に維持できるのだろうか。
観光地になることで経済が一本足打法のように観光依存のものに変化してし回らないだろうか。
コロナウイルスによって、観光関連ビジネスの厳しさが目の前に合わられているので余計に悩む。。。

んじゃ、その土地は発展しなくていいのかよー
と言われると、決してそうではない。
観光は重要な一手であることは疑う余地もない。
より悩む。。。

うーん、うーん。

確かな答えはまだない。
今言える自分の意見は、
土地に入る人の制限をかけプレミアムをつけた観光地化。

プレミアム化することで、少人数でもきっちりと稼げる。
少人数だから、その自然の雰囲気は守られる。
何事も、過度になっちゃうから、悪い部分が出てくるのであって、
過度な部分を抑制するのが一番いいのではないか。

ポルトガルはここ数年、観光によってめっちゃ経済が回っていた。ただ、現地の人は、昔のポルトガルではなくなったとも言う。ポルトガルにいるはずなのに、聞こえてくるのは英語と中国語。

これは、過度に人の流入があったから出てきた歪だろう。
そしてそれにより、人の心も自然も変わってきているのだと思う。

コロナウイルスのおかげで、
各国が人の流入を抑えている。
今は抑え過ぎな状態だけど、
これをきっかけに適度な流入という流れを作ってもいいのではないか。
そして、各地が、その土地に見合う対価が支払われるようになれば、
人気観光地にならなくとも、持続する社会になると思う。

さて、以上ことは多分他の人も思うことであろう。
自分がしなくてはいけないのは、
そう思ったことをどう社会に還元すればいいのだろうか、
という点。
重たい命題を忘れないように、
そしてもし共感してくれる人がいるなら一緒に考えてもらえるように、
とっても話が脱線したけれど、ここに書き残しておきます。

帰宅後きちんと調べたら、
Cabo da Rocaはロカ岬だった。
あ。。。めっちゃ知ってる。。。ロカって言われたらわかった。。。

写真を見ながら、シントラのginja(さくらんぼのリキュール)を味わいながら、改めて感動にふけりたいと思います笑

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