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美容専門学校の勉強内容って必要?

緊急事態宣言も解除になりサロンワークが徐々に忙しくなっている。
つい最近まで暇だったためにどうしても感覚が鈍っているのは否めないジョウホウです。

週明けからオンラインで学校も再開する。
僕は美容学生を教える立場にあるのでタイトルのようなことをよく生徒に質問される。
専門学生の皆さん、これから美容学生になる皆さん、もう卒業して美容師になってる皆さん、指導する立場の皆さん、美容教育についての疑問をちょっと考えてくれたらと思う。

そもそもなぜ美容専門学校に通うのか?

これは簡単に言うと法律。
美容師法で美容に従事する者は美容師免許がないと働くことができないと決められている。
そして美容師免許は国家資格であり、受験資格は専門学校の卒業資格、又は、卒業見込みでないと受験が出来ない。
このために美容師になりたい場合、学校に行く必要がある。

しかしそこで習う内容は現場の技術とは程遠いものだ。
入学してからその事実に不満を覚え、嫌々学校に通う美容学生もいるだろう。

なぜ技術や座学の内容がそうなっているのかはこちらを是非読んでいただきたい。
理美容の法律がなぜできたのかを綴っている。

簡単にまとめると理美容の法律は衛生管理のための法律だ。
カットやパーマなどの技術的なところは後から付け加えられたために現場から見ると中途半端なのだ。
現場の目線で見るとこれはかなり甘い。
なので実際就職後は、国家資格を持っていようが新卒者はほぼ全員アシスタントからのスタートになる。

以前、超有名サロンのカリスマ美容師が無免許だったなんて話もあった。
つまり美容師としてのスキルについては専門学校ではないということだ。
サロンに就職してから学ぶことの方が大きい。

ちなみにネイリストなんかは名乗ったその日からネイリスト。
ネイリスト検定というものがあるがそれはネイリスト協会のライセンスであり国家資格ではない。
つまりネイルのスキルの指標にはなるが必須ではない。

時代に合わせての変化

ここからは個人的見解だ。
色々意見はあると思うが好き勝手に書かせてもらおう。

まず理美容の国家資格が厚生労働省の管轄である以上、この先も勉強内容や試験内容はあまり変わらないだろう。

衛生管理の面が重視され、技術的な所はあくまで付随してる形だ。
そして国家資格の必要性も変わらないだろう。

なので美容学生さんたちは国家試験のためだけに割り切って勉強してほしい。
一度取得してしまえば更新もない。
大変な思いをするのは一回きりだ。
もう法律なのだから仕方ない。
頑張ってほしい。

その代わりと言っては何だが、学生のうちから実際サロンで使う技術を学べる環境を整えていこうと思う。

サロンに就職してから学べる技術はその店のやり方があり様々だ。
下手するとその店でしか通用しない技術を学ぶ可能性もある。
どうせなら引き出しは多い方がいい。
お客さんは髪質もライフスタイルも好みも多種多様だ。

どんな技術にも応用出来る基礎を学べる場。
そう遠くない未来に、動画配信やリアルでのセミナーなどをどんどん開催していく予定だ。

乞うご期待。

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