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かき太郎
むかしむかしあるところに
牡蠣太郎という元気な男の子がいたそうな。
「おじいさん、おばあさん、拾ってくれてありがとう。
見境ない生食で、海を食い散らかす悪鬼たちを滅殺して参ります。」
そう言って牡蠣太郎は旅に出ました。
牡蠣太郎は自慢のかたーい殻で
鬼の手下たちを次々と懲らしめていきました。
「おのれ、牡蠣太郎‼︎ お前など食ってやるわ‼︎」
鬼はそういうと鋭利な棒で牡蠣太郎の硬い殻の隙間を、メキメキとこじ開けてしまったのです。
むしゃむしゃムシャ‼︎
「フハハ、まっこと旨きことよのう‼︎」
そう言って牡蠣太郎の体の一部をかじった…その時です。
「ウウウウウ、ぽんぽん痛いよぉ〜」
そう言って鬼はお腹を押さえて倒れてしまいました。
「いいか‼︎これに懲りたらもう2度と、何でもかんでも生食して、みんなを困らせてはいけない‼︎」
そう牡蠣太郎は言い、海に平和が訪れましたとさ…めでたしめでたし
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