実務スキル5選

ビジネススキル-6:情報収集スキル

ビジネスパーソンの時間の多くは.「何かを調べる」という情報収集に費やされることが多い。
なぜならどのような仕事もまずは
【現状を正確に把握する】ことから始まるからだ。

しかし情報収集の目的は情報収集ではない。

情報収集は「情報収集」→「情報の整理」
→「情報の解釈」→「物事の判断」という筋道を辿る。つまり「情報収集」は【判断】の役に立ってはじめて価値を持つ。

真面目で几帳面な人ほど「情報を完璧に集めること」が目的になり、情報収集は【判断に役立てるためにある】という本来の目的を忘れてしまう。その結果、情報収集に多くの時間を使った挙句「分析や資料収集の時間が足りなくなる」という事態に陥りやすい。

しかし、「情報収集力」を身につけることができれば、限られた時間の中で判断に役立つ
【必要最小限の情報】は何か?を見極め優先順位の高い情報から順番に集めていくことができるようになる。

ビジネススキル-7:分析スキル


インターネットが世の中に浸透することで情報やデータは黙っていても手に入る時代になった。
一説によると世界に流通する【データの量】は世界に存在する【砂粒の数】よりも多いそうだ。

一方で、情報やデータが膨大になればなるほどそれらの取り扱いは難しくなり【適切な分析視点を持つ】ことの重要性は日増しに高まっている。

しかし「分析」といっても「何をどうすることなのか?」が理解できていなければ、膨大な情報やデータを前に立ちすくんでしまうのはよくある。

分析とは【複雑な物事】を一つ一つの要素や成分に分け、その構成などを明らかにすることだ。
だとすれば、優れた分析を行うには【全体】を漠然と捉えるのではなく「個々の情報やデータを吟味し」さらに「それぞれの関係性がどうなっているのか?」まで深掘りしていく必要がある。

収集した情報は、分析を経て初めて有益な示唆になる。

もしあなたが「正しい思考過程」「正しい論理」「正しい分析手順」を理解できれば、意思決定や
アクションに結びつく【優れた分析】を行えるようになるはずだ。


ビジネススキル-8:資料作成スキル

資料の作り方一つでビジネスの成果は変わる。
なぜなら「提案する」「報告する」「交渉する」といったビジネスのやり取りは、資料や書類を通して行われることが多い。

どんなに素晴らしい分析を行い、企画を立てたとしても、その良さが伝わらなければ「企画倒れ」で終わってしまう。逆を言えば「企画を立てる」だけで終わるのではなく「企画の良さを周囲に理解してもらう」までが企画立案のプロセス。

だとすれば「企画の良さを周囲に理解してもらう」ためにの「資料作成スキル」が重要であることは自明の理だ。

「目的を実現するためにどのように資料を作成していくか?」という資料作成スキルを身につけることができれば【人を動かす資料】【プロジェクトを前へ進める資料】をつくることができるようになる。



ビジネススキル-9:コミュニケーションスキル


仕事の悩みの9割は、人間関係といわれる。

ビジネスとは煎じ詰めれば【人と人との営み】である以上、立場の異なる相手とうまくコミュニケーションを取ることは、あなた自身の評価はもちろん、時に【ビジネスの成果】すらも左右してしまう。

「コミュニケーション力」とは、互いの共通認識を作り、信頼関係を築く力のことを指します。

誤解して欲しくないのは「コミュニケーション力」と「情報伝達力」は異なる点だ。情報伝達力は「情報を正確に伝えること」に力点が置かれるが、コミュニケーション力は「相手との関係づくり」に力点が置かれる。

コミュニケーションにおいて重要なのは
【自分が伝えたい内容が伝わったか?】ではなく
【相手が聞きたい内容が伝わったか?】であり、その本質は「伝える能力」ではなく
【相手に対する想像力】だ。

コミュニケーション力を高めることができれば、あなたは【相手を取り巻く背景】に想いを馳せることができる。相手との間で正確な意思の疎通ができる。仕事の生産性は劇的に高まる。

また、相手に対してオープンな姿勢で接することができるようになるので、例え自分とは違う意見でも、そこから様々な学びを得ることができる。

【自分と違う意見がある】ということは
【自分が知り得なかった世界が目の前にある】
ことと同じ。常にオープンな態度を持てるようになれば、【自分の内側の世界】にはなかった新しい視点を獲得し、あなた自身の【世界を広げる】ことができる。

ビジネススキル-10:プレゼンテーションスキル

どんなに素晴らしい提案も、【伝え方が悪い】とその価値を正しく評価してもらえない。

プレゼンテーションスキルは、顧客や社内の人たちに提案の価値を伝え、動かしていく上で非常に重要なスキルだ。

プレゼンテーションの目的を「上手に伝えること」と考えてしまい、必死で【わからせよう】としてはいないだろうか?あるいは【正しいこと】を伝えれば相手はわかってもらえると信じて、
相手を【説得】しようと考えてはいないだろうか?

プレゼンテーションの目的は、聞き手に話の内容を理解してもらった上で、【実際に行動】してもらうことだ。人は【正しく理解しただけ】では
行動してくれない。

プレゼンテーションスキルをマスターできれば、【納得】をつくるプレゼンテーションだけでなく【期待】をつくるプレゼンテーションもできる。

そうすれば、提案の価値を正しく評価してもらえるようになり、次の行動につながりやすくなる。

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