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NFT×アート活動が面白すぎるという話

最近、アートを作ってます。

これは、単純にアートを作るのが楽しくてはじめたというのが主です。ただ、実はもう1つ理由があって、前々からNFTに触れてみたかったからというのもありました。

NFTとはシンプルに言うと「デジタルデータに対して、唯一無二のものという証明ができる」技術です。詳しい技術の説明は、他のブログで色々されているので、今日の記事では割愛させていただきます。

とにかく、NFTの登場によりデジタルデータでも、例えば絵画のような「物質」としての作品と同じように、それが唯一のものとして価値を考えられるようになりました。

例として、すでに大手オークションハウスのクリスティーズではNFTを使ったデジタルアートが75億円で落札されるケースも出てきています。Twitterの創業者ジャック・ドーシーの初ツイートが3億円超えで落札されたのも、記憶に新しいですね。

これからどんどん一般化すると思う

とは言っても、現時点ではまだまだ世間一般に馴染みが薄いNFTなのですが、時間とともに価値が認知され一般化し、そしてもっと使いやすいNFTマーケットプレイスが出てくれば(そして日本語化されれば)、日本でもかなり一般的になると思います。

そう思う理由は単純で「ファンがいれば売れる」仕組みだからです。

どこの業界でも一緒なのですが、大切なのは、それまでアーティストとしてまったく無名の人であっても、ファンがいれば作品として高額で販売し、しかも売れることなんですよね。

Twitterの創業者、ジャック・ドーシー氏、そして日本では与沢翼氏が自身のツイートを販売して売れた実績があるわけですが、これはファンがアイドルの唯一無二の私物を所有する心理に似ているかなと思うわけです。

NFTはデジタルデータ全般を唯一のものにできるので、インフルエンサーのような人たちは、自分から出てきたコンテンツ全てに対し、価値をつけて販売することが出来るでしょう。

つまり、NFTをアートのプラットフォームとしてだけ見れば、馴染みが薄いかもしれませんが、コンテンツ販売のプラットフォームとして考えると、今後、より一般化してきても、まったくおかしなことではありません。

NFT普及により生まれる価値

NFTの良さはいくつもあります。プログラミングで売買の仕組み作れるとか、投資対象になるとか、数えればきりがないほど良さがありますが、その中で最も面白いと思った良さを2つご紹介します。

まず1つが「誰もがアーティストになれる」ということ。

「物質」をメインとした作品だと、シンプルに作るのが大変です。良い作品を作るために技術を習得することはデジタルでもアナログでも変わりませんが、物質として作品を作るとなると、場所も素材も必要です。それで初めて、価値のある作品を生み出す環境が整うのです。

一方でデジタルデータはパソコンさえあれば生み出せます。アートを作るにあたって、場所も素材としてのコストも必要ありません。パソコンとフォトショップなどのツールがあれば、唯一無二の作品を、誰でも今すぐに作って販売することができるわけです。これは、アートそのものを、より身近で一般的なものにする役割を果たすでしょう。

2つめが、アーティストにとって大きな活動資金源になるということです。これまで、アートを販売および購入の仕組みそのものが、日本では一般的ではありませんでした。一部のお金持ちの嗜みのようなイメージも強かったと思います。しかし、デジタル作品が売れるとなれば別です。

よりアート作品を購入しやすくなりますし、先程もご説明した「ファンであれば購入する」「所有したい」という欲求、そして今後価値が上がることを見越しての「投資対象」としての購入が、より活発化するでしょう。つまり、ソーシャルネットワークやブログなどでファンを獲得し購入してもらう流れが活発化します。

物質としての作品だと「保管場所」「保管方法」「物質の良さをネットで伝える難しさ」等の理由から、ネット経由でのファン獲得が、なかなか難しかったように思います。いずれにせよ、デジタルの購入のしやすさ向上が、アーティストの活動資金獲得として一役を担うことは間違いありません。

NFTによるリスク

ただ、販売しやすい、購入しやすい、ファンであれば価値を感じ購入する行動がある、という流れはアートを身近にする反面、インターネットにありがちなリスクも呼び込むことになります。購入者にとってのリスクというよりも、マーケットが汚染されるリスクと言ったほうが良いでしょうか。

誰もが、気軽に自分のデジタルデータを唯一のものとして販売できるわけですから、まったく謎のデータでマーケットプレイスがあふれかえる可能性もあります。

例えばアイドルの中には「入浴したお湯」を瓶に詰めて売っているということもありましたが、このとおり、どんなデータあっても売れてしまうので、有名人であれば何でも売れてしまうということも考えられます。

正直、これが良いことなのかどうかはわかりません。周りから見て価値がなくても、購入者が価値を感じていれば良い側面もあるので、本人の満足度によるところですが、マーケットプレイスが「入浴したお湯」と同レベルのデジタルデータであふれかえるのは、少々、見苦しいですしマーケットごと胡散臭い印象になってしまってもおかしくありません。

さらに、例えば他人の著作物でも勝手に登録してしまえる事件も生まれるでしょう。一度登録されてしまえば、削除が難しいので、マーケットプレイス側で審査をするといった必要も出てきます。NFTはあくまで技術であって、権利問題等を解決してくれるものではありません。それはこれから整備されてくるところで、今後、法律自体が追いついてくることもあるでしょう。現時点ではマネーロンダリング等にも使い放題な状況です。

だからこそ、審査や法整備が徹底的に必要になってくるでしょうね。ただ、しっかり自分の手で作品づくりをしているなら、何ら法整備や審査が強化されたからと言って問題ではないので、僕を含むアーティストの皆さんは、ただ良い作品を作り出すことに集中すれば何の問題もないでしょう。勝手に登録されてしまうことが、アーティスト側において最大のリスクとも言えるので、早めに解決策が生まれたら良いのですが。。。

デジタルのクリエイターも活躍しやすくなる

僕はこれまでWEBデザイナーをやってきました。だからPhotoshopなどを使えましたし、画像の加工技術を持っています。プログラミングもそこそこできます。しかし、アナログで絵を描くことはできません。デジタルでは表現活動ができるけど、アナログでは難しい。こうしたタイプのクリエイターさんは、たくさんいらっしゃるでしょう。

NFTの良いところは、こうしたデジタル領域のクリエイターが、アート販売に踏み込みやすい環境になるというところです。これまでも写真やデジタル作品をアートとして販売することは出来ましたが、自分のパソコンから公開すれば売れる環境を作る、というものではありませんでした。だからこそ、普段の仕事が忙しかったり、わざわざ印刷など「物質化する」となると保管場所等含めハードルが高く、二の足を踏んでしまう人も多かったでしょう。そもそも、プログラミング等のデジタルデータ、ツイートのような文章を「唯一無二」のアート視点で価値化することも難しかったでしょう。

ところが、パソコンから直接公開して販売できるとなれば、その手軽さ故にやってみようかなと思う人は増えるはずです。これはデジタル領域のアーティストを増やす大きなきっかけになるのではないでしょうか。そしてSNSでファンを集めて購入してもらう流れは活発化するでしょう。手軽に参入しやすくなることに対して、賛否両論あるかもしれませんが、僕自身は快く受け入れた上で、今後起こり得るトラブルや業界への汚染に対し、どう対処していくかを考えたほうが良いのではと思います。

最後に

最近、僕自身もアート活動を再開しまして、下記のような作品を投稿するアート用アカウントを作りましたので、ぜひフォローして頂ければ嬉しいです!やっと試行錯誤して作風が決まってきました。独特な雰囲気や世界観、非日常を表現していけたらと思います。NFTもいずれ試してみます。

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こちら、作品をつなぎ合わせてストーリーとして見るといった内容になっています。投稿順にストーリーなっているので、後で文章などもつけて小説とか絵本みたいにしていけたらいいなあと思ってます。個別でも、ぜんぶ合わせても1つの作品というか。

Twitter
https://twitter.com/tamaartworks
Instagram : 
https://www.instagram.com/tamaartworks/

アーティストとしての活動も定期的に報告していければと思いますので、これからの活躍をぜひ楽しみにして頂ければ嬉しいです。プログラミングやWEB開発の知識や経験、アイディアも活かして、デジタルだから、オンラインだから、インターネットだからできる活動をしていきたいなあ。

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