ふりかえりは短期間のサイクルでやろう!

定期的なふりかえりをやっていなかった

2021年3月まで自分が所属していた「教材チーム」の仕事の進め方は、「いついつまでに、何年生から何年生までにおいて、5教科を用意する」といったものが最初に決まり、それからガントチャートを作成して、そこから遅れないようにする、といういわゆる「ウォーターフォール」形式の進め方でした。

定例会は週1で行い、問題や上手く行った事例の共有・相談も行いますが、メインの目的は進捗の共有であり、「ふりかえり」をやっているという意識はありませんでした。

プロジェクトのタイムラインを作る

一旦のリリースを終えると、次のプロジェクトに入る前に「ふりかえり」をやろうという意識は全員にありました。しかし、1年以上のプロジェクトのふりかえりをいきなりやるのは困難です。そこで私はチームのみんながどの時期に何をしていたか思い出せるように、スプレッドシート上に「タイムライン」を作成することにしました。

しかしこのタイムラインの作成が曲者でした。1週間前に何をやっていたかですら思い出すことは難しいのに、それが1年以上となると途方もない作業に思えました。1年以上の複数の定例MTGの議事録を読みあさり、どの粒度の情報を書き出すかを決め、もう一度議事録を読みながら1ヶ月ごとのチームの動きを書き出すといった作業をやろう、という方針決めにさえ半日ほどを要しました。実際のタイムライン作成には丸2日ほどかかった記憶があります。苦労した割には、「自分」というフィルターを通しているので、情報に偏りがあっただろうなと思います。それでも何とか完成させたタイムラインをもとに、チームでのふりかえりに臨みました。

いざふりかえり!

タイムラインは「模索期、立ち上げ期、作成初期、作成中期、作成後期」とフェーズ事にまとめてあり、それぞれのフェーズにおけるKPT(Keep, Problem, Try)を考えてもらう事にしました。

タイムライン作成に力を入れたこともあり、2チームに分けたふりかえりの共有から、どちらのチームも盛り上がったことが窺い知れます。しかし、ふりかえりを繰り返している今の自分の視点で見ると、KPTの粒度がそろっておらず、このふりかえりが有効であったかどうかは疑問が残るところです。

この経験から、「ふりかえりは短期間サイクルでやろう!」という学びを得ることができました。

そしてアジャイルへ

2021年4月から私はコンテンツ設計者から、コンテンツチームのディレクター(もしくはスクラムマスター)へと社内転職しました。それと同時に、コンテンツチームのものづくりもアジャイルに行おう(アプリチームは以前からアジャイルでやっていました)という試みがなされました。

そこで得た学びを実践して、定期的なふりかえりを行うことにしたのですが、それについては次回以降の記事で書くこととします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?