ふりかえりをカイゼンする

天田 祥太郎 | COMPASS

ふりかえりのふりかえり

前回の記事ではふりかえりを短期間でやることになりましたが,いつの間にか「ふりかえりをやること」自体が目的化してしまい上手くいかなくなってしまいました。先日,MTGで「手段が目的化」することに気をつけようという話が出ましたが,これは常に意識しないといけないと思います。

ふりかえりが上手く回らなくなったことで,「ふりかえりガイドブック(森 一樹,翔泳社)」を読み込み,私1人でふりかえりのふりかえりをやってみたところ,以下の点が原因かと思いました。

・ふりかえりを1イテレーションごとにやっていない

・ふりかえりの時間が足りない

・ふりかえりに参加する人数が多い

・目的とチーム状況に合わせたふりかえり手法を選ぶ

ふりかえりをカイゼンしてみた

原因が明らかになったことで,カイゼンを実行に移しました。

・ふりかえりを1イテレーションごとにやっていない

→シンプルに1イテレーションごとにやることにしました。目的と,出てきたアクションを必ず実行に移すようにしたことで,チームの納得を得られたのではないかと思います。

・ふりかえりの時間が足りない

→「ふりかえりガイドブック」や「スクラムガイド」を参考にして,十分な時間を取ってふりかえりをするようにしました。1週間のふりかえりであれば最低でも1時間は取ったほうがいいようです。

・ふりかえりに参加する人数が多い

→コンテンツチームのふりかえりは最大で15名ほどが参加している状況でした。これでは流石にMiro等のツールを使ったとしても全員が話して参加するのは難しいです。そこで3チームに分けてふりかえりを行い,それぞれのふりかえりの共有会を後に行うという形式にしました。チーム分けに慣れない内は,話すのが得意な人と聞くのが得意な人が上手くバラけるようにするのがいいでしょう。

・目的とチーム状況に合わせたふりかえり手法を選ぶ

→ふりかえりは目的にあった手法が多数あります。その時の目標は「出来事を思い出す,アイデアを出し合う,アクションを決める」でした。KPTはこの目的に適した方法でしたが,みんなのふりかえりの粒度が違うということはチームの状況に適していなかったということでしょう(単純に飽きたというのもあったと思いますが)。思えば,その時期はチームに新たなメンバーが続々とジョインしてきた時期であり,以前からいるメンバーと考え方に差があるのは自然な状況でした。

そこで目的は変えず,みんなが同じ方向を向いてふりかえりができるように「帆船」という手法でふりかえりをはじめました。

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(引用元:アジャイルなチームをつくる ふりかえりガイドブック 始め方・ふりかえりの型・手法・マインドセット,Kindle位置No.2615,森 一樹 著,翔泳社)

詳しい手法はふりかえりガイドブックや「帆船」で検索すれば出てきますので,そちらにお任せしますが,モチーフを使うことでみんなの意識が1つになりやすく,楽しく有意義なふりかえりを行うことができました。

常にカイゼンしていこう

今まで3つの記事でふりかえりについて書いてきましたが,いかがでしたでしょうか。この記事を書くこと自体が自分の活動のふりかえりとなりましたし,誰かのお役に立てれば幸いです。

現在私はチームのディレクターとしてふりかえりを主催したり,Miroにふりかえりのフレームを作成して社内に展開したりしています。自分の働きかけで自チーム・他チームが1%でもカイゼンしてくれれば嬉しいですし,この記事を読んだ人が一歩踏み出してくれればそれは望外の喜びです。失敗を恐れず,昨日の自分たちより少しでもカイゼンした自分になれるようにしていきましょう。


次回からはプロダクトマネジメントについて書いていこうと思います。

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