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私の講演やワークショップの紹介

 今回は私自身が講師やファシリテーターをしているトピックについて紹介したいと思います。愛知県名古屋市在住なのですが、国内ならどこにでも行きますので、何かお役に立てる場面があれば、お声掛けいただければありがたいです。
 
【国際理解教育分野】
 私は、英語科と社会科の中学・高校の教員免許があり、15年間、私立の高等学校で英語科の教諭をしておりました。JICA中部が教員向けに開催している「国際理解・開発教育指導者研修」を2004年・2005年・2012年・2022年の4回受講し、ファシリテーション方式の実践を学びました。研修は年に8日間あり、最終日には受講者が1年間の学びを実際に現場でどのように実践したかを発表する「実践報告フォーラム」が開催されます。この日は誰でも参加できるので、18年連続で参加をし、国際理解・開発教育の実践者(小学校から高校の教員)から学び、さらに自分自身の実践に活かせるようにしています。私自身は英語科の教員時代に、2時限枠の総合の授業「Let’s 国際理解!」を開発し、年間46日の授業実践を生徒と一緒に楽しみました。2時限枠なので、生徒と一緒に近くのスーパーに行き、外国産の食品についての調査を行ったり、JICAが途上国から受け入れている外国人留学生を授業に招いたり、生徒にNGOの取材をさせたりしました。
 私自身、NGO団体「カンボジア地雷撤去キャンペーン」のスタディツアーに参加し、カンボジアという国が抱える問題について学びました。そのNGOの代表から愛知エリアの責任者を任され、これまで少なくとも7回ほどカンボジアを訪問し、自分が実際に現地で観て学んだことを、小学生・中学生・高校生・大学生・社会人向けに講演活動をしています。最近はSDGsに関する内容についても自らフィールドワークや取材を重ねて伝える活動もしています。
<講演タイトルの例>
① 悪魔の兵器「地雷」から子どもたちを守りたい
   ~地球人として地球人のために~
② 海洋プラスチック問題~ペットボトルが地球を破壊する~
③ 世界の子どもたちの命を救うためにできること
④ 学校に行けない子どもたち
⑤ アニメ映画・テレビ番組・童話から考える正義と差別
⑥ SDGsから考える“地球人”としての『生き方』

【児童福祉分野】
 15年間の教員生活から心機一転、児童福祉施設の施設長に就任したのが14年前のことです。教員生活の中で、聴覚障がいのある生徒、車椅子の生徒、不登校傾向のある生徒を積極的に担任する中で、障がいを乗り越えようと努力する姿や、子どもが過ごしにくい社会の中で素直で正直に生きているからこそ余計に生きづらさを抱えてしまう姿を見てきました。児童養護施設の施設長の公募があることを知り、ダメモトでチャレンジした結果、就任することになりました。児童福祉の世界では全くのド素人でしたが、乳児院・児童養護施設・里親など、自身の親に養育をしてもらえない子どもがたくさんいることに衝撃を受けました。この14年間で日本の子どもの出生数(もちろん人口に占める子どもの割合も)は激減していますが、親からの虐待等が理由で児童福祉施設や里親など、親子分離されて社会的養護のもとで暮らしている子どもの数は14年前からずっと45,000人です。日本という国が子どもにとってどんどん生きづらい社会になっていることに衝撃を受けました。
 また、私が施設長に就任した2009年の児童福祉法改正に被措置児童等虐待の防止が加わりました。難しい言葉ですが、簡単に言うと、施設や里親に預けられた子どもが親代わりである施設の職員や里親から不適切な関りを受けているという実態があったのです。児童養護施設や乳児院で言えば「施設内虐待」です。残念ながら、名古屋市の児童福祉施設や里親家庭でも年に数件の施設内虐待が続きました。私は一年発起し、名古屋市所管課、児童相談所、他施設の職員と話し合いを重ね、2016年、「名古屋市子どもの権利擁護委員会」を立ち上げ、そのまま委員長に就任させていただきました。市内のすべての乳児院と児童養護施設から権利擁護委員を1名以上招聘し、市内の児童福祉施設において子どもが権利侵害に遭わないように、全施設職員の権利擁護意識を高めるためです。児童相談所に保護された子どもたちには自分が預けられる施設や里親家庭を選ぶことができないからこそ、名古屋市内の児童福祉にかかわる職員や里親の権利擁護意識を高め合い、どの施設、どの里親家庭に行ってもその子どもの人権が公平に保障されるようにすることを目的としました。同時に、職員・里親向けの「子どもの権利擁護研修」を定期的に開催するとともに、全国に先駆けて乳幼児向けの「子どもの権利ノート たいせつなあなた」を策定しました。
 また、私が施設長になった社会福祉法人愛知育児院は、明治19年創設の中部地方では最古の児童救済施設であり、施設の歴史に関する資料がたくさんありました。その研究をしてみたいと思うようになり、社会福祉史研究の第愛知育児院の歴史研究に取り組み、大学院で児童福祉施設の歴史に関する修士論文をまとめ、社会事業史学会や日本仏教福祉学会にて何度か研究発表させていただく機会をいただきました。その関係で児童福祉の世界だけでなく、県内の大学・短大・大学院から保育実習・心理実習の事前学習として「子どもの人権擁護」「社会的養護」「児童虐待の実態」「児童福祉の歴史」等の講師として招聘いただく機会をいただいてきたのです。
<講演タイトルの例>
① 国連子どもの権利条約と子どもの人権
② 日本の児童救済の歴史
③ 児童福祉施設で暮らす子どもたち
④ 児童虐待の実態
⑤ 「じんけん」ってなぁに? 「ふくし」ってなぁに?(小学生向け)
⑥ 子どもの見方と子どもの味方
⑦ 徳川綱吉の生類憐みの令は福祉政策だった!

 ほかにもご要望に応じて講演やワークショップをお引き受けいたしますので、お気軽にお声かけ下さいませ。



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