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プレイリスト「真冬のチルアウト」2019年2月

チルアウト▶︎chill out
チルアウトは、電子音楽の作曲者により生み出された、比較的陽気でスローテンポなさまざまな形式の音楽を表す包括的な言葉である。チルアウトはジャンル名であると同時に、ダンスフロアにいる客たちにダンスで火照った体を休め、落ち着かせる機会を与えるためダンスフロアの端にしつらえた落ち着いた(Chill)部屋で流される音楽からも来ている。この部屋には寝椅子、気持ちのよい枕があり、また陶酔に誘うサイケな照明、そして音楽による演出がなされており、その音楽は(特に数歩先にあるダンスフロアの音楽と比べると)明らかにダウンテンポなものである。(以上wikipediaより)


よーするに
「電子音楽のなかでも特にゆったりした時間を演出する音楽ジャンル」ということになるんですが。
わたしがチルアウトと呼びたい音楽は、そんななかでも前衛的なにおいのするもの、それでいて音の組み合わせが美しく響いているもの、、と勝手に定義付けさせていただきます!へっへ!

ということで

しょったんの独断と偏見による
2019年2月のテーマは
「真冬のチルアウト」でいきます

1.「Everything in Its Right Place」Radiohead
2.「Sunlight」Kyte
3.「13494」Novo Amor
4.「リクノリトウ」ACO
5.「Cancer」twenty one pilots
6.「赤い電車」くるり
7.「薔薇と野獣(new ver.)」細野晴臣
8.「消息無し」空中泥棒
9.「飽和」Lily Chou-Chou
10.「Fiend」Ark Patrol
11.「66db」YUKI
12.「Night Train Home -yanokami version-」yanokami
13.「冬にわかれて」冬にわかれて
14.「ハローグッバイ」くるり
15.「Passage」山崎まさよし
16.「Hold On」John Lennon
17.「迷子にならないように」夕食ホット


(過去のアメブロ記事より、全曲ライナーノーツ)


【1.「Everything in Its Right Place」Radiohead】
トップバッターはレディオヘッド!
かつてどう聴いていいかわからないアーティストだった。(※個人の意見ですにょろ)

でも元々じぶんの血になかったからこそ、あ、これはかっこいい…、おや これは涙が出るくらい美しいぞ、とか思い始めたら、どんどん沼っていき、スターのような存在になってゆきました

アルバムごとに毛色が違うので、挑戦し続けているのだなあということもわかります。わたしはとくに『KID A』がすきです。今月のプレイリストを気に入ってくれた人は聴いてみてー。音もとても良いです。

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【2.「Sunlight」Kyte】
2月の最初の放送で流しました。まずはごちゃごちゃ言ってないで「これぞ!!」という曲をお届けしようと思って選んだのがこの曲です。壮大でエレクトロニカ。
電子音っていうと がちゃがちゃキンキン耳にうるさい音の印象がある方とか、ピコピコピコ、テッテレー、みたいなゲーム音のイメージもあると思うんですけど、電子音楽やエレクトロニカと呼ばれる音楽は美しくあるべき、というかあってほしいんです。そういう意味で、この曲はすごく綺麗だと思う。つかいかたを間違えると喧しくなってしまうかもしれない音をこんな美しい曲にできるなんて、、、ためいきが出ます。
Kyteはイギリスのポストロックバンドなのですが最近は活動していないらしいです。ライブ見てみたいなあ…ステージ上でずっとこんなカオスな空間作り続けるのかなあ。。うらやましい

【3.「13494」Novo Amor】
このひと最近すっっっっごくすきなんです。ギターの音が基調な曲が多いんですが、そのギターの音色が超絶好みなんです…!!!アルバム通して聴いていると脳内溶けてゆきそうになる。
しかしこの曲はギターではなく、ぽろぽろしたピアノの音とさわさわした電子音で構成されています。そしてインストなので歌なし、1分18秒のとても短い曲。イルカの鳴き声みたいなの入ってるけどあれ何の音なんだろう?バイオリン?よくわかんない…ていうかこの曲たくさんの音がずっと同じテンションで聴こえてくるんだけど、一体生の楽器は何割なんだろう?
アーティスト名はノーヴォ・アモール。と読みます。発音むずい。曲名はなんて読めばいいのかわからないので、放送では「いちさんよんきゅうよん」と読みました。その国のことばで読めばいいよね、き、きっと

【4.「リクノリトウ」ACO】
Dragon AshのKjさんが作ったこの曲、ACOさんの声が合いすぎていて、ものすごい繊細で、え、Kjさんってそういうイメージじゃなかったんだけどなー???って最近になってびっくりした曲です。当時からちゃんと聴いておけばよかったものを……

【5.「Cancer」twenty one pilots】
この曲は特に共有したいきもちが高くて、放送で流しました!
twenty one pilotsすきだすきだ言いすぎかもしれないんだけど、この曲ほんとに涙が出るくらい愛おしいきもちになって、改めてこのひとたちのファンになった。
原曲はマイケミカルロマンスで、末期癌の自分と、残される家族や恋人のことを思っている歌です。twenty one pilotsが歌う理由があると思わされる素晴らしいカバーです
こうありたい

【6.「赤い電車」くるり】
くるりのずるいところは、ロックもエレクトロニカも超かっこいいところで、弾き語りもラップもインストゥルメンタルもいけちゃうところで、こんな曲だってお手の物、なところです。
「赤い電車」というのは京急の車両のことを言っているわけですが、電車が発車するときに鳴るインバータ音??という音がマニア垂涎の代物らしいです。いや、わたしも生で聴いたことあるけど、めちゃくちゃいい音でかわいいんだよね。でもなんの音なのかは知らない。発車ベル的なものなのかと思ったら電車から鳴っているらしくて、、そのへんの話はよくわかんない。
↓これ

このインバータ音が曲の中に取り入れられているわけです。この音を曲にしたい!!とは思っても、ここまで完璧に仕上げられてしまうと感服するほかないです。でもくるりの岸田さんがすごいっていうより、「こんな音が鳴る京急ってなんなの!?」と思わされるところが、岸田さんのすごくてずるいところです。
(ちなみにこの曲が収録されている『NIKKI』というアルバムには、番組内BGMで流している「Bus To Finsbury」も入っているのだよ)

【7.「薔薇と野獣(new ver.)」細野晴臣】
2018年末デジタル版でのみリリースされた曲です
1973年発売の『HOSONO HOUSE』に収録されている「薔薇と野獣」を細野晴臣さん自ら新しくアレンジし直し、演奏もプログラミングもレコーディングもミックスもすべてご自身で行ったそう。もうおうちでひとり、ほんとに好き勝手作り直したんでしょうね〜笑。細野さんの生み出す電子音楽には品がありますよね

【8.「消息無し」空中泥棒】
一時の邦画やアジア映画にありがちだった
・救いようのない結末
・映像がとてもきれい
・憂いのあるすっぴんの美人
みたいな(完全にイメージで言うけど)、そんな曲です。ざらっとしたフランス映画、でもありだなあ。(ありってなんだ)

韓国語だから歌詞はわからないのですが
めっっっっっちゃくちゃつぼに入っているのです
なんかね〜大瀧詠一ぽさもあるのよ

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ジャケットもすてき

【9.「飽和」Lily Chou-Chou】
実はしょたはSalyuさんの歌がとてもすきで憧れています。この歌声を聴いてしまったからいまのわたしがあると思っています。わたしが音楽の世界に足を踏み入れた はじめの頃に聴いて、衝撃でした。声のちからを知って、もう、とてもショックでした

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Lily Chou-Chouというのは、Salyuさんが映画『リリィ・シュシュのすべて』にシンガーソングライター、リリィシュシュ役として出演された時の名義で、この「飽和」もSalyuとしてデビューする前の曲。その後Salyu名義でも歌われているんだけど…この頃の声は聴くたび鳥肌がたちます。映画公開時の衝撃は大きかったんじゃないのかな。。
Lily Chou-Chouの曲は たまにからだを浸らせるように聴きたくなるときがあって、この独特の冷たさを真冬のからだに浸透させたらどうなるかしら…とプレイリストに入れてみました。

【10.「Fiend」Ark Patrol】
ネットで調べても英語のサイトしかヒットしないので何者なのかよくわからないまま聴いている。ただかっこいいという事実のみで選曲しました。
この曲は2018年リリースのようなのですが、2014年頃の曲から
Apple Musicに出ていて、どれもエレクトロニックでめっちゃかっこいいです。

【11.「66db」YUKI】
YUKIのシングルのなかでもヒットに恵まれなかった方の曲、みたいな話をラジオでしましたが(超失礼)、JUDY AND MARYの頃からこういう曲をやってみたかった、というインタビューをどこかで読みました。衝動的に、真面目につくったんだろうなと思います。

このCDのカップリングに「66db qp99mix」という別バージョンが入っていて、こちらの方が振り切った、まさに“チルアウト”なアレンジになっています。
でもタイトルの「66db」の意味が表れているのはこっちかな?とわたしは思ったので 今回はオリジナルを選びました。

ご興味ある方はqp99mixバージョンも聴いてみてほしい→これ

【12.「Night Train Home-yanokami version-」yanokami】
矢野顕子さんとレイハラカミさんのユニット、その名もyanokami。矢野顕子さんてば最高なコラボレーション多すぎやしないかい。
ああ。すき……(遠い目)

【13.「冬にわかれて」冬にわかれて】
冬にわかれてによる『なんにもいらない』収録曲、「冬にわかれて」です。

冬にわかれて←アーティスト名
なんにもいらない←アルバム名
冬にわかれて←曲名

どれがなんだかわからなすぎて、概要を掴むのに時間がかかりました……(しかも「なんにもいらない」っていう曲もあるんですよ…!!もうやめてーーー)
シンガーソングライター寺尾紗穂さん、ベーシスト伊賀航さん、ドラム、サックスなどのマルチプレイヤーでありプロデューサーのあだち麗三郎さん。3名から成るバンドです。演奏も歌もことばも美しい曲です。空がまぶしくて空気が冷えているような、いまの時期にぴったりな曲。

【14.「ハローグッバイ」くるり】
この曲のチルアウト感×生音感×オルタナロック感は、ひとことで言うとわたしの理想のおんがくです
サビのコーラスなどはとてもさっぱりしているのですが、、遥か昔の忘れていたことを引っ張り出されるエモさも隠し持っているおそろしいくるり!チャイムの音が効果的すぎるし…ていうかわたしは学校にコンプレックスでもあるのか…?

【15.「Passage」山崎まさよし】
山崎まさよしさんて、アコースティックギター一本のシンプルな強い音で歌を歌っているイメージがありません?わたしはそのイメージだったので、きくっちゃんからこの曲を教えてもらった時びっくりしちゃいました。この曲が収録されているアルバム『SHEEP』が全体的にそうなんですが、打ち込みのリズムを取り入れていたり声質をいじっていたり、山崎まさよしさんのチル感が垣間見えます。そう思って聴くと他の楽曲もかなり実験的な手の入れ方をされていて、「知らないかっこいい曲」の宝庫なわけです。。。じゅるり
もしこの曲アコギだけで弾き語ったら、印象ぜんぜん違うでしょうね。必要最低限の音でこのせつなげな“夕陽感”をつくっている気がします

【16.「Hold On」John Lennon】
あとからいじったり、パソコンの中でつくる音色ではなく、純粋にギターによってチルアウト的なことになってしまっていて、言ってしまえばこれが理想なのでは

この曲もそうですがJohn Lennonの曲あさっていたら「ビートルズ」に向けていない闇部分が要所要所に感じられて、聴き込んだら危ない気がしてくるやーつ。オノヨーコのちから…?

【17.「迷子にならないように」夕食ホット】
ついに自分たちの曲をプレイリストに入れ始めましたよ…
とても好きな曲だけど、放送で改めて聴いてやはりすきだ。と思った。
この曲は きくっちゃんから早朝呼びつけられて、発声練習もさせられず眠いまま歌わされた記憶があります



以上、全17曲!


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