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勝手に音楽レビュー〜自己紹介を兼ねて編〜

はじめまして

普通の家庭に生まれ
普通じゃない病気を患い
普通じゃない人になり
少しだけ普通じゃない学生時代を送り
現在、岩手県盛岡市にてバンドマンをしている
25歳の男です


やりたいと思うことはやれるうちにやりたい
と、思い
好き勝手にわたしの"好き"を伝えることができればと思い始めることにした

やれ、CDは売れない、違法アップロードうんたらかんたら、と、そういう話も多々あり
そんな中でもいい音楽は本当にたくさんある、
さらに言うと、
昨日なんともなかった音楽が明日の自分に刺さることもあると思う
そんなふうに音楽は環境や時間や季節によって感じ方捉え方も変わっていき様々な視点から捉えることができるのだと思う
また、そのタイミングにぶち当てられるようこちらから投げかけていきたいと思う

出会えるように
見つけられるように

そして、少しでも多くの人に素敵な音楽を広めたい知ってほしい感じてほしい、ただそれだけなのだ
左右どちらにも翼は生えておりません。

安心してお読みください(笑)





さあさあ、

記念すべき第1回目はこの曲です

決意の朝に / AquaTimez

です

この曲は
2006年7月5日に発売され
アニメ映画「ブレイブストーリー」の主題歌に起用されAquaTimezとしてはメジャー1枚目のシングルとなった

いや、今更これかよ!!!!
満を辞してこれかよ!!
知ってるよ!!!
そんなんレビューされなくても!!!

と、思う方もたくさんいるかと思う
その通りだ

しかし、大元の趣旨にあるように、
捉え方、解釈は人それぞれで

音楽に限らず、
映画、小説、ドラマ、絵画、絵本などは

正解不正解という概念がそもそも当てはまらず
良いか悪いかでもなく善悪でもなく
好きか嫌いか

ただ、それだけなんだと思う

だからここで改めて
みんなの新解釈をかき立てられるよう
胸を張って自分のストーリーと合わせて紹介していこうと思う

(新解釈といえば、12月に福田雄一監督の最新作
映画 「新解釈・三國志」 が公開となり、この作品は監督である福田雄一が三國志を読み自身の解釈のみで脚本をかき映画とした作品らしい、とても楽しみ絶対みたい、、、)


話を元に戻すと、
AquaTimezの決意の朝にが発売された当時
わたしは11歳の小学5年生だった。
当時はまだスマホなんてものもなく
かろうじて中学生くらいの子たちが
iPodやウォークマンなどの音楽プレイヤーで
音楽を携帯する時代になりかけた頃だったと記憶している
しかしわたしはまだその類のものはもってなく
"日常的かつ意識的に音楽を選んで聴く"
という状態にはなく
2つ上の姉が部屋でMDコンポで流していた音楽をなんとなく聴き流す程度だった
(当時流されていた曲はELLEGARDEN、マキシマムザホルモン、ORANGE RANGEが無限ループで時々AquaTimezが流れるという感じのローテーションだった気がする)

しかしテレビで映画のCM等でこの曲は知っていた
CMではサビしか流れず
フルで聴きたかった、
というより知りたかったこの曲の全部を

しかしわたしの実家の部屋には
兄弟で共有の子供部屋であったため

絶対的ルール、"姉" がいた

そんな11歳の少年(わたし)はある日

姉のいない時を狙ってMDコンポにCDをいれ歌詞カード片手に決意の朝にの入ったAquaTimezの「風をあつめて」というアルバムを再生し、聴いた

シングル?アルバム?ベスト?EP?
ロック?JPOP?メタル?ハードコア?オルタナ?

そんな概念さえもろくに知らず
ただ聴きたくて知りたくて
そして、"音楽を聴くおれ" を感じたくて(笑)

聴き入った

ただ、聴き入った


アルバムの中では
決意の朝に は4曲目だ
4番バッターだ
エースで4番だ


見事に突き刺さった
レフトスタンドに
心臓に
突き刺さった


歌詞が、メロディが、
とかの次元じゃないところで
すごく高揚感に見舞われた


今ならその高揚感の正体を自分で分析し
"ここの歌詞がわたしのこの時のリンクして刺さる"
"ここのメロディが、このコード進行が"
"このイントロでもうブチ上がる"
など言葉を駆使して伝えられるが
当時のわたしにそんな力はなく
ただただワクワクしていた

しかしおそらく
今のわたしにその感覚はもう得られない


ザ・クロマニヨンズの甲本ヒロト氏が言っていた
「ロックンロールに出会ったときがピークで、僕らはずっとそこにいるんだ」と。

まさに、だった

ただ湧き上がる高揚感に身を任せることしかできなかったがそれで良かったしそれが最高だったのだと思う

正直この曲はジャンル分けするならば
ロックンロールでもパンクロックでもメタルでもハードコアでもない

しかし、たしかにわたしはそこから始まったし
今もそこにいるのだと思う


それ以来AquaTimezは
ずっとずっとわたしの原点だと思っている。

決意の朝に、に対し

皆さんの持つ印象を一言で表すならば
"応援"や"励まし"が当てはまることと思う
おそらくだが

しかしわたしの中では全く違う
これほどまでに純粋に
"孤独"について歌い続けたバンドはいないのではないか、と思っている

決意の朝に、も例に漏れず当てはまると思う

とてもとても平凡で日常にあふれた
誰にでも等しく訪れる
"ありきたりな孤独"が歌詞に鏤められていて

温かい

冷たいのに温かい
アイスを食べながらこたつにあたっているような感覚だ。

いや、たぶんこれは違う忘れてくれ



そんなありふれた孤独によって
すごく救われた気がした
肯定された気がした
味方を見つけた感覚になれたのだ

音楽は逃げない
変わらない
すごくすごく長生きで
不老不死だ
すごく素敵なことだと知った


"下手くそな夢"を全力で描いて
誰のものでもない"自分を堂々と歌い続けよう" と
今でもこの曲を聴くたびに思える
思い出せる思い返すことができる

誰のことも取りこぼさない
孤独と孤独で繋がっていける
そんな気がする
決意の朝に、は
そんな音楽だと思う


これを読んだ方にとっても
そんな存在の音楽があれば素敵なことだと思う


もし、ないのなら

もし、そもそも音楽というものが
そういう対象にないのなら

わたしの言葉でそうなってくれたら

出会ってくれたら
見つけてくれたら


本望である

そうなることを信じて
これから少しずつ書き進めていきたいと思う

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