ぼくの大切な本は、今ぼくの手元に無い。それどころか、とてもどうでもいい人の手元にある。 「どうでもいい人」という言い方はとてもトゲがある。実際どういう人なのかというと、大学の夏休みに、集中して開講される5日ほどの授業の中でたまたま同じグループになって、その場限りで盛り上がった人。それだけ。でもお互いバレエが好きだった。 なので、ぼくが好きなロシアの指揮者に関する本を貸した。 その本は僕がロシアという国に興味を持つきっかけになった大切な本。感動して、著者の方に手紙をお送りした
この原稿を書いているのは、失敗したなぁ、と思った日の夜。 今日あったことを思い出して、俯瞰した気になって書いてみたくなった。 大学の授業でのグループ活動中、眠気で頭が動かず、話がまとまっていないのを誤魔化すかのように大きな声でたくさん話し、分かってもらえないとちょっとイラっとした感じを出してみたりして、同級生をたいそうイラつかせた。 眠い時の僕は、うまくいかない。眠い自分を誤魔化そうと努めるのにとっても苦労する。そしてその誤魔化す行為が、毎回ことごとく失敗しているような気