リークとMTG

モダホラ3のリークが出たことで、WotCがお怒りの文章とともに新カードの情報を公開していた。

不正規のルートの情報の漏洩は会社の利益を損なう恐れがあるのでよくないことであると言って良いだろう。

ただ、1点気になることがある。

リークを拾ってきて拡散した人も悪だとされている点だ。

確かに、間違った情報や不適切な内容を拡散するのは良くないことではあるが、SNS上で流れてきた情報の真偽を、情報源まで遡って確認するという人が一体どれだけいるだろうか。

その確認を怠ったからと言って、拡散した人を責めて良いのかどうかは疑問がある。

特に、近年はストリーマーなどに依頼してプレビューを行っていることから、画質の低い画像が流れてきたとして、それが公式なプレビューなのかリークなのか判断も難しい。

こんなカードあったら良いなというオリカ作ったのを撮影しただけだとしたら拡散しても何の問題もないし、最新セットのフェイク情報を拡散するのは良くないとしても、虚偽情報であればWotCのプレビューを妨害したことにはならない。

不正に情報を流した人は悪だとしても、間接的にそれを拡散してしまった人までを悪と断ずることは少なくとも自分にはできない。

自分がSNSを見る際に、それが共有すべき情報であるかどうかをいちいち検証してはいないし、自分がしていないことやできないことを、他人に強要すべきだとも思わない。

リークの被害者は、WotCだけでない。その情報を見て踊らされた人々も被害者だと考えるべきだろう。

もちろん、被害者側に一切責任がないという論理でもない。

情報を取捨選択することは大事なので、養うべき能力であるという意見があればそれは正しいと言える。

同時に、WotC側にも、情報の管理体制に問題があった可能性もある。

ただ、そういった過失を責めるのはちょっと息苦しくないか?
他人を責めるということは、自分も同じように責められる可能性があるということ。

それを忘れてはいけない。

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