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「MoMA」の精神

EWEで使用したUGW MoMAというデッキ、VintageのOathと合わせて「一人すべそれ世代」とか言っていたが、結局EWEでは爪痕を残せなかった。
調整の結果生まれたオリジナル構築であるとはいえ基本軸は一般的なデッキと大差ないのだけれど、嬉しいことに岩Showのデイリー・デッキに掲載してもらえたのでこの文章を書いている。

2019年ごろUG Omnitellを作って勝ちまくっていた時は載るんじゃないかと思っていたのだが、結局取り上げてもらえなかったということもあって、今回の掲載は素直にうれしい。
基本軸はどうでもいいと思うので、少しだけMoMAのコンボが始まるとどうなるかだけ解説しておこうと思う。
対戦する機会があったらこれ見て投了してくれると嬉しい。コンボを解説したりすべて手順通り進めたりするのはアホほどめんどくさいので。


<コンボの流れ(基本)>

1 ≪一つの指輪≫を戦場に出す。
2 ≪精神力≫を戦場に出す。
3 ≪一つの指輪≫でカードをn枚引く。
4 ≪精神力≫で≪一つの指輪≫をアンタップする。
5 3と4を繰り返す。
6 増えた手札から15マナを捻出して≪引き裂かれし永劫、エムラクール≫を唱える。
7 ライフが足りなければカウンターが大量に乗った≪一つの指輪≫を≪一つの指輪≫か≪時を解す者、テフェリー≫でカウンターをリセットする。

ここまでが基本コンボである。通常はこれでゲーム終了になる。
ライブラリーをほとんど手札に加えることができ、≪精神力≫が場に出てしまえば、≪一つの指輪≫をアンタップする能力は手札の枚数分だけスタック上に積んでいけるので、≪解呪≫等での対応ができないのも利点である。

<変則パターン>

(1)ライブラリーの枚数が不十分

ライブラリーの残り枚数が少ないときは、墓地の枚数を指輪のカウンター分になるように調整して、≪引き裂かれし永劫、エムラクール≫を捨てることで、ライブラリーが修復できる。途中で別の≪一つの指輪≫に張り替えることもできるので、ライブラリーの最大枚数よりもカウンターが多くなっても対応できるので、無限マナが完成する。(※多分ルール上は省略不可なので相手に投了を促すしかない)

(2)エムラ引く前にLOする

≪一つの指輪≫はカードを引くたびにカウンターが増えるので、残りライブラリー5枚に対してカウンター6個で7枚引かなければならないという状況は発生し得る。この時≪引き裂かれし永劫、エムラクール≫又は≪忍耐≫が手札にない場合、ライブラリーの枚数を調節して引き切ることもできなくなる。それでも、土地をアンタップすることはできるので、大量に引いた中の別の≪一つの指輪≫や≪思案≫で掘り進めることで100%コンボが完成する。なお、≪耐え抜くもの、母聖樹≫や≪夏の帳≫+≪活性の力≫、≪浄化の印章≫のスタック上でこのコンボを決めている場合は≪渦まく知識≫しか掘り下げるカードがないのでコンボが止まる可能性がある。

(3)相手が無限ライフで1億点のライフを持っている

実はこの基本コンボ、無限ターンが可能なコンボになっている。≪時を解す者、テフェリー≫が2枚入っているので・・・

エムラ追加ターン→テフェでエムラバウンス→次のテフェ唱えて前のテフェ墓地に→エムラ捨ててテフェごとシャッフル→指輪・モマ起動でエムラとテフェ引き直す→これを繰り返し、指輪のカウンターが大きくなりすぎたら2枚目の指輪と交換

という流れで無限にエムラにできるので、無限ターン状態になる。無限ターンにさえなればエムラで無限にライブラリーを戻せるので相手のライフが何点であっても削り切れることになる。(※例によって多分ルール上は省略不可かな?)

(4)相手の盤面に4枚の罠橋

無限ターンになった時点で≪虹色の終焉≫でいくらでも相手のパーマネントを処理できるが、≪耐え抜くもの、母聖樹≫でコンボを邪魔されている時は≪虹色の終焉≫では3枚までしか対応できない。
しかし、こちらのデッキにも≪耐え抜くもの、母聖樹≫が入っているので、≪一つの指輪≫のカウンターがライブラリーの枚数を超えるまでに引ける回数分だけ≪耐え抜くもの、母聖樹≫で相手の盤面をぐちゃぐちゃにできる。ほとんどの場合は20回以上起動できるので≪罠の橋≫どころかすべての基本でない土地も破壊しきってほとんどクリーチャーしか残っていない状況を作り出すことができる。

(5)豆がたくさん場にある

≪引き裂かれし永劫、エムラクール≫を唱えると≪豆の木をのぼれ≫の能力が誘発してカードを引かなければならなくなる。忘れているとそのままLO負けすることがあるので、無限にならない(説明めんどくさくてやらない場合も含む)場合は注意が必要。

(6)オークが場にいる

≪オークの弓使い≫が戦場にいる状態でコンボをつづけると死ぬので、途中で≪平地≫をアンタップして≪剣を鍬に≫で処理しましょう。≪一つの指輪≫の張り替えでも可だけど、≪黙示録、シェオルドレッド≫の場合はプロテクション貫通してくるので注意。

(7)テフェリーも2枚目の指輪も追放領域にある

調子に乗って引きすぎると追加ターンのライフルーズで負ける。≪自然の怒りのタイタン、ウーロ≫を≪孤独≫で追放して合計9点回復するなどライフを戻す手段は複数あるのでライフとカウンターに相当差がなければ生き残れると思う。

(8)孤独ケア

通常、無限コンボを決めることはなく、適当なところで≪引き裂かれし永劫、エムラクール≫を唱えてゲームを終わらせるのだけど、相手が複数枚の≪孤独≫を持っていたりして≪引き裂かれし永劫、エムラクール≫が追放されてしまうと勝つ前にLOで負ける可能性が高くなる。相手のデッキが白いときは≪時を解す者、テフェリー≫を唱えてから≪引き裂かれし永劫、エムラクール≫を唱えた方が良い。

UGW MoMAとは

コントロールデッキの皮をかぶったコンボデッキなので、ゲームが終わるのが早いのと、やたらと色を増やして特殊土地対策に引っかかりにいくということも利点。
コンボデッキ好きなんだけど、ガチャガチャと一人でコンボを回している時間は嫌いなので、対処方法が無いのがわかったら投了してもらえると助かる。完全なループじゃないから本当に間違えないように丁寧にやるとめちゃくちゃ時間かかるし。特にMOだと通常ルートでも3~4分は時間を持っていかれる。5分以上も相手より時間に余裕があったのにルートが少し複雑になっただけで時間が逆転してG3に時間で負けたことも・・・。
デッキとして別にオススメはしないし、コンボルート以外は解説する必要もないだろう。なぜこのデッキに至ったのかというストーリーはあるけど、「けれどもこれは別の物語、いつかまた、別の時に話すことにしよう」。

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