指輪物語環境レガシー雑感

1 指輪物語で影響を与えたカード

1位 ≪オークの弓使い/Orcish Bowmasters≫

ストーリー上はモブキャラでありながら前評判も高く、レアなのに5,000円を超える高額カード。相手がカードを引かない場合はただの1点力に成り下がるのでそれほど強くないのではという人もいたが、タフ1生物もおらずカードも引かないというデッキはそれほど多くない。無駄にならず軽量でドロースペルを牽制し続けられるので、色々なデッキにマッチしている。
このカードの存在がレガシー環境全体のドロースペルの使い方を歪めるほど高い影響力を誇っている。そして、圧倒的汎用性の高さ。

2位 ≪一つの指輪/The One Ring≫

Karn ForgeやMoMAが爆誕する程の多大な影響力を発揮している。単体でも他の4マナ域では考えられないほどのアドバンテージを有し、デメリットもドロー後に次の指輪に張り替えることで帳消しにできる。単体スペックならオークを超えているが、流石に4マナという重さはデッキや使用方法を選ぶ。それでも、アド量がすごすぎてコントロールデッキのアド源としても採用されるほど幅広い活躍を見せている。破壊不能と1ターンの無敵効果も強く、この先のレガシーは無敵の指輪を如何に乗り越えるかが1つの目標になるだろう。
ヴィンテでヤバいのは目に見えていたけど、レガシーでも君イケるんだね。

3位 ≪進め、エオルの家の子よ!/Forth Eorlingas!≫

発売前時点で完全に見逃していた1枚。統治者という部分を読み飛ばしていたが、よく読んだらまあ書いてあることおかしかった。テンポデッキなら1ターン目にクリーチャー展開からこのカードを唱えれば延々とアドバンテージを手に入れ続けることになる。相手のデッキ次第で強さの変化するカードではあるが、2マナで統治者を得られる可能性があり、マナフラしても大量展開の受けがあるので最序盤に単体で弱い以外は使い勝手が良い。適当に統治者を付与しすぎなので個人的には大嫌いだけど、殴るデッキにとっては最高の息切れ防止手段になる。

1位はまあ想定どおり。2位の指輪はまあ強そうだけど4マナだしなーと思っていたら想定より1段階強かった、というか上手い使い方が開発された。3位は完全に想定外。

追記 土地サイクリング

もしかしたらレガシーに限らず一番影響を与えるのはこのサイクルかもしれない。新時代のフェッチ。ピッチスペルのコストにもなるフェッチは世界が変わる。

2 環境総観

環境の中心はグリデル。
コントロールデッキは、強いカードが増えすぎて、殴るデッキでないと存続は不可能に近い。特にエオル~は、アドバンテージのとり方がエグすぎて相当きつい。殴るデッキ以外はデッキじゃないというイニシアチブ環境を思い出す。
一番の話題であるKarn Forgeは対策が簡単すぎて、長期的に流行し続けるようなタイプのデッキではない。
コントロールは×、デルバーは○、コンボは△。
苦手なコントロールに対してオークによってかなり立ち回りやすくなったグリデルがおそらくベストデッキになるだろう。だが、少なくとも現状は、前環境のURの様に支配的な構造ではなく、多数のデッキの中で良いデッキ程度になるのかなという印象。
結果的に土地単や赤プリ、デスタクなどのデルバーに一定の耐性があるデッキが最上位に来る可能性もある。

3 自分のデッキ

間違いなくBUG Orderは立ち位置を落とした。デルバー相手も普通にオークに処される。なんなら反復を相手にする方が楽だった。
それでもまだ戦えそうではあるので、新しいデッキが思いつくまでは使おうかな。並行して自分好みのコンボデッキの開発に勤しむとしよう。

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