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Lightningケーブルの補強
今回はLightningケーブルの補強をしたので、そのあらましを書こうと思います。Apple社純正のLightningケーブルは根本部分に負荷がかかりがちで、そこから皮膜が敗れたり、断線したりしてしまいます。それを防ぐために色々な保護アイテムが出ていますが、僕はデザインや価格に納得がいくものがなかったので自分で作ってみることにしました。
下調べ
インターネットで検索してみて良さそうだと思ったのが熱収縮チューブを使った補強です。熱収縮チューブは名前の通り加熱すると縮むチューブで、電子工作ではメジャーな補強材です。値段も安く、かつシンプルに仕上がりそうだったので、早速検討を始めました。
チューブ選定、購入
熱収縮チューブは色々な径があるので、使用するケーブルに合わせたものを選ぶ必要があります。そこでまずLightningケーブルの寸法を測ります。僕が測った感じだと大体こんな感じです。
![](https://assets.st-note.com/img/1655801118215-uNCINLt67m.jpg?width=800)
Lightningケーブルはケーブル、ケーブルの根本、端子部分で太さが異なります。一番太いところで12.5mm。一番細いところで3mmなので、12.5mmから3mmへ縮むチューブがあれば良いのですが、それだけ縮んでくれるものはなかなかありません。そこで太さをある程度揃えるのと、より補強を強くする意味を込めてこんな感じで3層でチューブを入れようと考えました。
![](https://assets.st-note.com/img/1655800866099-Abo8yOslEn.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1655800889665-lToQVGdiQ8.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1655800866006-SSHMXIjLcL.jpg?width=800)
チューブを選ぶときのポイントは
1. 縮む前に端子部分を通せるか
2. 縮んだ後にケーブルと同等かそれより小さくなるか
この2点です。ただチューブはラジオペンチなどを使って多少大きさを広げることができるので1つ目の条件は参考程度にします。
あとは色が色々あるので、ケーブルに合わせて白色のものを探します。
そして今回選んだのが
・透明の6.5mm(収縮前)→3.5mm(収縮後)
・白色の8.5mm(収縮前)→4mm(収縮後)
の二つです。
![](https://assets.st-note.com/img/1655802576633-RZcP01YQCI.jpg?width=800)
透明が内側用で、白は外側用です。
僕はマルツという電子部品を取り扱うお店で購入しました。
二つ合わせて370円だったので、価格的にも◎です。
一応、リンクも載せておくので参考にしてください。
https://www.marutsu.co.jp/pc/i/8319/
これだけをオンラインで買おうと思うと送料の方が高くなっちゃうので、近くに店舗がない場合は同じくらいのサイズのをAmazonとかで買った方がお得かもしれません。
ダイソーにも熱収縮チューブがあるらしいので、その中に好きな色があればそれでもいいと思います。
いざ制作
材料が揃ったので作業に移ります。
流れは
チューブを必要な長さに切る。
ケーブルに通す。
熱で収縮させる。
となります。チューブは
・透明(6.5mm) : 12mm×2
・透明(6.5mm) : 22mm×2
・白(8.5mm) : 34mm×1
・白(8.5mm) : 35mm×1
に切ります。カッターや切れ味のいいハサミで一気に切ると綺麗に切れます。
切れたらケーブルに通していきます。
端子部分が通らないものは通るまでラジオペンチで伸ばしてから通します。
チューブは結構伸びるのですが一気にやるとちぎれてしまうと思うので、少しずつ均等に広げていくと良いと思います。
![](https://assets.st-note.com/img/1655801741674-BnmN37uWfL.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1655802092466-Mg26gFZKmQ.jpg?width=800)
通した後はこんな感じで養生してドライヤーで熱していきます。(写真を撮り忘れていたので、違うケーブルで撮りました。)
![](https://assets.st-note.com/img/1655802131764-8VBqEe69ln.jpg?width=800)
養生のテープの位置がチューブの幅に対してキツすぎるとうまく縮んでいかず、ゆるすぎるとドライヤーの風圧で位置が動いてしまうので様子を見ながら調整してください。ちなみに手で持ってやるとめちゃくちゃ熱いので、あまりおすすめできません。ドライヤーで縮んでいかない場合はライターなどで加熱すれば縮んでいきます。ただ熱が強い分、ケーブル端子のプラスチック部分が溶けたり、チューブが焦げたりしやすいので十分注意してください。
![](https://assets.st-note.com/img/1655802175864-B579zqaFvY.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1655802320394-KTlr7BYZH0.jpg?width=800)
再撮影時に適当な長さで切ったので端が微妙にサイズが合っていません(泣)
白のチューブは文字がついている面があるので、それを差した時に裏側になるようにすると、よりいい感じになります。
![](https://assets.st-note.com/img/1655802484049-1gZowICZnd.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1655802518765-NPWpGuIAmS.jpg?width=800)
そしてようやく…
完成!!!
![](https://assets.st-note.com/img/1655802998245-ijFnCFSods.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1655803027885-ez7uniOZsp.jpg?width=800)
手探りな部分もありましたが、完成してみると意外とサマになっていて安心しました。
あと今回やってみて分かったのが
透明なのだけでも(ケーブルとケーブルの根本の補強)でも十分効果がありそうだった。
チューブは収縮すると硬くなり曲がりづらくなるので、可動域を広めに取りたい場合は今回よりも短めにする or 重ねるチューブを減らすと良いかも。
ということです。
今回、僕が使用した透明なチューブを白色のものにして、ケーブルとケーブルの根本だけ補強しても、見た目と強度の両立できるのではないかと思いました。
初めての記事になるので、拙い部分もあったかと思いますが、これを見て下さった方の助けやアイデアのヒントになったら幸いです。
以上、Lightningケーブル補強についてでした!!
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