見出し画像

新型コロナウイルス対策の要点まとめ

【細菌とウイルスの違いを確認】
○細菌
細菌は細胞を持ち、自己複製能力を持った微生物です。一つの細胞しか無いので単細胞生物です。
大きさは、通常1mmの1/1000の単位【μm(マイクロメートル)】が用いられます。細菌は光学顕微鏡で見ることができます。
例)ブドウ球菌は、直径約0.8~1.0μmの球状

○ウイルス
ウイルスは、蛋白質の外殻、内部に遺伝子(DNA、RNA)を持っただけの単純な構造の微生物です。細菌のように栄養を摂取してエネルギーを生産するような生命活動は行いません。
大きさは、細菌よりもはるかに小さく、μmの更に1/1000の単位【nm(ナノメートル)】が用いられます。ウイルスを見るには電子顕微鏡が必要です。
細胞を宿主にするため、ウイルスがより小さいのは当然です。
例)新型コロナウイルスは直径約80〜220 nm

株式会社 東邦微生物病研究所 (総合衛生研究所 ティ・ビー・エル)ホームページ引用

以上の事から「新型コロナウイルスはマスクを通す為、意味がない」など耳にしますが、結論としては絶対してください。理由は以下でご説明します。

【ウイルスの構造とアルコール消毒】
エンベロープウイルス

ウイルスの表面を“脂肪の膜”で包んでいるウイルスであり、コロナウイルスやインフルエンザウイルスなどがあります。その“脂肪の膜”は、アルコール消毒薬によって壊れてしまいます。脂肪の膜が壊れた状態では、ウイルスの感染力が失われます。

ノンエンベロープウイルス

“脂肪の膜”を持たないウイルスであり、ノロウイルスやロタウイルスなどがあります。これらのウイルスは、ウイルスの表面がアルコールに強いため、アルコール消毒薬では効果が得られません。そのため、塩素系消毒剤を用いる必要があります。

大阪健康安全基盤研究所ホームページ引用

【流水及び石鹸での手洗い】
手や指に付着しているウイルスの数は、流水による15秒の手洗いだけで1/100に、石けんやハンドソープで10秒もみ洗いし、流水で15秒すすぐと1万分の1に減らすことができるため、新型コロナウイルス感染症への対策として非常に有効です。
※手洗いの後にさらに消毒薬を使用をする必要はないと厚生労働省は報告しています。そのため、積極的に石鹸と流水を使用した手洗いうがいをしていくことが推奨されます。

クリニックフォアブログ引用

【⼈体のどこからどのように侵⼊するか再確認】
○新型コロナウイルスは、⼈の「目、鼻、口」の粘膜から侵⼊することで感染します。
※傷のない⽪膚から侵⼊することはありません。

○ウイルスが付着したドアノブや手すりなどを手で触り、そのウイルスがついた手で無意識のうちに自分の「目、鼻、口」の粘膜に触れることで感染します。(ある調査では、⼈は無意識のうちに1時間に約10回「目、鼻、口」の粘膜に触れるそうです。)また、感染者の使ったタオル、食器などを共用することで感染する可能性があります。

○予防なしに感染者と近距離(約1m以内)で長時間(約15分間以上)会話をすることで、感染した人の吐息や咳のしぶきに含まれるウイルスが「目、鼻、口」から侵入することで感染します。(濃厚接触の状態)
※数分以内の会話は低リスク。感染した⼈の横をすれ違うだけでは感染しません。

○基本的に空気を介して感染することはないと考えられています。(感染者の吐息や咳に含まれるウイルスは、1~2m漂う間に水分が蒸発して乾燥し、乾燥したウイルスは感染力がないと考えられている為)
※換気が悪く湿度の高い部屋では、感染者の吐息に含まれるウイルスが部屋の中でしばらくの間漂い続ける可能性があります。

※洛和会音羽病院ホームページ引用

以上の事からマスクは「ウイルスを含む唾液」を自分が飛散させる事、周りから飛散したものを防ぎます。また、空気感染の可能性は今のところ極めて低い為、マスクは意味がない事はありません。

これらを意識した上で以下を実施ください
○通常マスクを着用
○飲食を伴う際のマスクを付けてない時は出来る限り喋らない
○手洗い、消毒をこまめにする
○手で目や鼻や口を触らない

【濃厚接触の定義】

・ 新型コロナウイルス感染症が疑われる者と同居あるいは長時間の接触(車内、航空機内等を含む)があった者
・ 適切な感染防護無しに新型コロナウイルス感染症が疑われる患者を診察、看護若しくは介護していた者
・ 新型コロナウイルス感染症が疑われる者の気道分泌液もしくは体液等の汚染物質に直接触れた可能性が高い者

・ 手で触れること又は対面で会話することが可能な距離(目安として2メートル)で、必要な感染予防策なしで、「患者(確定例)」と接触があった者(患者の症状やマスクの使用状況などから患者の感染性を総合的に判断する)。
※国立感染症研究所 感染症疫学センター令和2年2月6日版参照

感染予防策をせずに手で触れること、または対面で互いに手を伸ばしたら届く距離(1m程度以内)で15分以上接触があった場合。
※厚生労働省ホームページより引用






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?