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社会活動がメンタルヘルスに与える好影響は「親しい人の数が多いほど減少する」との研究結果

親しい友だちを持つこと
幸福や精神的な健康によい影響を与えることが知られており、ボランティアなどの社会活動に参加することが良好なメンタルヘルスに関連することもわかっています。ところが、社会活動が多くてもメンタルヘルスが不調な場合もあるそうで、南デンマーク大学の博士研究員であるZiggi Ivan Santini氏らの研究チームが行った新たな調査では、「親しい人の数」が社会活動によるメンタルヘルスへの影響を左右することが判明しました。


社会的な孤立はメンタルヘルスを損なうだけでなく、心臓病や脳卒中認知症早死にといった多くの健康問題に関連しています。しかし、社会的に孤立している人はボランティアやサークルといった社会活動に参加することで、状況を改善することができるとされています。


デンマークやオーストラリア、イギリスなどの研究者からなる国際的な研究チームは、ヨーロッパ13カ国に住む3万8000人以上に及ぶ50歳以上の男女を対象に、2年間にわたる追跡調査を行ったデータセットを分析しました。この追跡調査では健康や老化といった要素に加え、生活の質、うつ病の症状、社会活動に参加する程度、親しい人の人数などのデータが収集されたとのこと。


研究チームがデータセットを基にして被験者のメンタルヘルスや親密な人の数、ボランティアなどの社会活動への参加といった要素について分析したところ、「重要な個人的問題を打ち明けられるほど親しい人の数が3人以下の場合、社会活動により多く関与することが、生活の質の改善やうつ病の症状軽減などに関連している」ことが判明しました。


研究チームによると、親しい人の数が少ない人が定期的な社会活動に参加すると、生活の質の向上を報告する人が5~12%増え、うつ病の症状を経験する人が4~8%減少すると推定されるとのこと。今回の研究で用いられたデータセットでは、回答者の70%以上が「親しい人の数は3人以下」だと回答していることから、定期的な社会活動への参加は人口全体で見れば大きなメリットがあります。


社会活動への参加は新しい関係を確立し、社会的支援を受ける機会をもたらし、コミュニティへの帰属意識を養うなど、よりよいメンタルヘルスと幸福に関連する多くの理由があります。


その一方で、より多くの社会活動を持つことが常にメリットをもたらすわけではないことも、今回の分析から明らかとなりました。親しい人の数が4人以上の被験者においては、社会活動への参加によるメンタルヘルスの改善効果が小さくなり、一部の人にとっては有害になっている可能性もあると研究チームは指摘しています。


研究チームによると、人々が4~5人の親しい人を持っている場合、1週間に1度ほどのペースで社会活動に参加することが、うつ病の症状が最小限に抑えるという結果が判明したとのこと。社会活動のペースがこれ以上に増えると、メンタルヘルス親密な人の数、ボランティアなどの社会活動への参加といった要素について分析したところ、「重要な個人的問題を打ち明けられるほど親しい人の数が3人以下の場合、社会活動により多く関与することが、生活の質の改善やうつ病の症状軽減などに関連している」ことが判明しました。


研究チームによると、親しい人の数が少ない人が定期的な社会活動に参加すると、生活の質の向上を報告する人が5~12%増え、うつ病の症状を経験する人が4~8%減少すると推定されるとのこと。今回の研究で用いられたデータセットでは、回答者の70%以上が「親しい人の数は3人以下」だと回答していることから、定期的な社会活動への参加は人口全体で見れば大きなメリットがあります。


社会活動への参加は新しい関係を確立し、社会的支援を受ける機会をもたらし、コミュニティへの帰属意識を養うなど、よりよいメンタルヘルスと幸福に関連する多くの理由があると研究


その一方で、より多くの社会活動を持つことが常にメリットをもたらすわけではないことも、今回の分析から明らかとなりました。親しい人の数が4人以上の被験者においては、社会活動への参加によるメンタルヘルスの改善効果が小さくなり、一部の人にとっては有害になっている可能性もあると研究チームは指摘しています。


研究チームによると、人々が4~5人の親しい人を持っている場合、1週間に1度ほどのペースで社会活動に参加することが、うつ病の症状が最小限に抑えるという結果が判明したとのこと。社会活動のペースがこれ以上に増えると、メンタルヘルスへの好影響は減少し、時にはネガティブな影響が及ぶこともありました。社会活動へ参加しすぎることのデメリットは、親しい人が7人以上いる被験者において特に顕著であり、これらの人々が社会活動に従事するとうつ病の症状が増加するという関連性が見られたそうです。


親しい人の数が社会活動によるメリットに影響する理由について、研究チームは「社会関係を築くために必要な時間やコスト」が関係している可能性を指摘しています。人々の時間は有限であるため、多くの人間関係を持っている人は


1人当たりにかけられる時間が少なくなります。1人あるいは1つの社会集団にかけられる時間が少ない場合、相互的な関係が薄くなり、関係を築くことによるメリットが十分に得られない可能性があるとのこと。


また、あまりにも多くの社会活動が逆にストレスとなっている可能性も考えられます。時間の制約によって社会的関係が適切に育まれていない集団と関わることは、感情や認知的な消耗を加速させてしまい、倦怠(けんたい)感や罪悪感などをもたらすかもしれません。加えて、最も重要な社会的つながりである家族との関係が薄れたり、家族に負担をかけてしまうことも、幸福感に悪影響を及ぶす可能性があります。

親しい人の数が社会活動によるメリットに影響する理由について、研究チームは「社会関係を築くために必要な時間やコスト」が関係している可能性を指摘しています。人々の時間は有限であるため、多くの人間関係を持っている人は


1人当たりにかけられる時間が少なくなります。1人あるいは1つの社会集団にかけられる時間が少ない場合、相互的な関係が薄くなり、関係を築くことによるメリットが十分に得られない可能性があるとのこと。


また、あまりにも多くの社会活動が逆にストレスとなっている可能性も考えられます。時間の制約によって社会的関係が適切に育まれていない集団と関わることは、感情や認知的な消耗を加速させてしまい、倦怠(けんたい)感や罪悪感などをもたらすかもしれません。加えて、最も重要な社会的つながりである家族との関係が薄れたり、家族に負担をかけてしまうことも、幸福感に悪影響を及ぶす可能性があります

研究チームは今回の研究結果から得られる教訓として、「幸せで充実した人生を送りたいのであれば、積極的に社交的になりましょう。ただし、適度な範囲でそうするべきです」と述べました。

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