小三治師匠ロス

人間国宝の柳家小三治師匠が亡くなったニュースを聞き、とても悲しいです。私が落語ファンになったきっかけの方であり、この方がいなかったら、寄席演芸の面白さに気づくこともなかったかもしれません。

緊急事態宣言等も解除されて、また生の高座を観たいと思っていた矢先だっただけに、ショックが大きいです。

最後に高座を拝見したのは、昨年11月末の一門会でした。マクラからとにかく面白くて、会場が笑いに包まれていました。動画で観た昔の映像のような流暢さはなくても、間の使い方や語り口で笑いに変えてしまう、これこそ至高の芸だと感じました。生で観た「野ざらし」はカッコ良かったです。コロナ禍で開催されたこともあり、会場に足を運んだお客さんをはじめ、医療従事者の方々に対する感謝を述べてから、深々とお辞儀をする小三治師匠の姿が忘れられません。

Twitterである落語家さんが呟いていましたが、今年は、志ん朝師匠が亡くなって20年、談志師匠が亡くなって10年経つんですね...なんの因果なんでしょうか。

小三治師匠、お疲れ様でした。私に落語の面白さを教えていただいて、本当に感謝しています。
ありがとうございました。

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