SHOP編集ショップクエスト15〜道がない家〜
ショップクエストをしている中で何回か出会った家のパターンのことについて書きます。
一つの敷地の中に親戚同士で家を建てているという家に何回か出会った。
敷地の奥に家を建てているBさんはAさんの家の脇、つまりAさんの土地を通らないと自分の家に行けない。
こういう家の建ち方の場合親戚同士が仲が良い時は良いが、仲がこじれると大変らしい。
今日佐賀に住んでいるおばあさんの家に行ってその話をしていたら、おばあさんの親戚の家でもこんな話があった。
上の図と同じように奥の家の人が手前の家の人の敷地を通って自分の家に出入りしていた。
ところがその家同士の仲が悪くなり、手前の家の人が「もううちの敷地を通らないで!」と言い始めたらしい。
そうなると、家の出入りができなくなってしまう。
奥の家の人は、別の方角から家に入れる道を新しく作った。隣(別の方角の)に住んでいた人(その人は親戚じゃないらしい)に道の分の土地を譲ってもらったということだった。
おばあさんの説明の図を一応つけておきましょう。
そもそもBさんの家のような場合はAさんの家の敷地を通る権利、囲繞地通行権というものがあり、Aさんに対して通行料を支払うことで通行することができる。
ただし通行料の明確な金額の決まりがあるわけではなく、無償でも良い。
そもそもこういうパターンの家の建ち方は親戚同士であることが多いため、通行料を支払わずに通ることもまぁまぁある。
仲が悪くなり道を通れなくなるということ以外にも、それぞれの家を子供や孫が相続するうちにどんどん両家の関係性が希薄になり「うちの敷地を通っていいですよ」という約束や取り決めが曖昧になっていくこともあるようだ。
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