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スキな仕事の落とし穴
私達トレーナーは大体の人は元々スポーツをやっていて興味があったり、好きだったから仕事にした人がほとんどだと思います。
実際私も学生時代野球をプレーしていて、中学時代から身体のことや動作を研究することが好きでした。
そして高校時代に投手で肩を壊し、トレーナーを志すキッカケとなり、体育系の大学に進学しました。そのあと一般企業に入社しましたが夢を諦めきれず退職して、この道に進んだ経緯があります。
そして今こうして「好きなこと」を仕事として、過ごしていられる事にとても幸運さを実感しています。
ただこの「好きなこと」を仕事にすることには大きな「落とし穴」が2つあります。
①主観が強くなり過ぎる
好きなことだからゆえ自分が
「楽しい」
「気持ちいい」
「効果がある」
など自分の体験や経験を頼り考え過ぎる事が多いです。それもとても大切ですが、人には人なりの楽しさや快感、症状があるのです。
自分の感覚を相手に当てはめる事ばかりでは再現性が低いのです。
さまざまな勉強や指導経験をして理論や経験値を元に考え考察、仮定しながら前に進み、主観を参考にすることが大切だと考えます。
②"視座"が上がらない
視座とは簡単に言うと物事を見る「高さ」です。
視野は物事を見る「広さ」です。
視座が高ければ視野も広がることが一般的ですが、視座を上げるとマクロな視点となりミクロな視点が失われるリスクもあります。バランスが大切かと思います。
好きなことを仕事にすると「楽しかった経験」が忘れられず、いつまでも仕事に「仕事ではない時代」の楽しさを求めがちになります。
仕事になればお金のこともあるし責任も重い。
そしていつもいつもやっているので飽きも来ます。
段々と楽しさが失われモチベーションが下がり、「こんなはずじゃなかった」「好きじゃなくなった」となるのです。
好きなことを仕事にするとよくあるパターンですね。
これは"視座"を上げていないから起こるのです。
私を例にすると、
初めは身体の事を研究すること自体が好きだった
↓
仕事になり責任が増し、成果を出す楽しさを知る
↓
実績が積まれてくると、もっと多くの人に影響させて地域や社会を変えたい
と「楽しみ」が変化してくるのです。視座が上がっているという事です。
視座を上げるためには多くの素晴らしい人に会い、素晴らしい本を読み、視座の高い集団や環境に身を置き価値観を得る事がまず必要だと思います。
「好きこそものの上手なれ」という言葉もありますし、好きであることは成長する1番の強みではあります。
そしていきなり視座が高すぎても中身が空洞で実現は難しいと思います。
私も好きであることは変わりないですが、視座を上げることで、その好きなことをしている楽しみが更に価値のあるものとなり、やりがいも生まれて仕事が更に楽しくなりました。
好きなことを仕事にしたけど、
「なんだか違う」
とお悩みの方はこの2点を振り返ってみてくださいね。
参考になれば幸いです。
ストレッチで運命を変える!!