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29歳になりました。


皆さんこんにちは。
今年は更新率を上げるなんて声高に宣言したにも関わらず、早くも更新頻度が著しく落ちていることを反省してます。笑

さて、僕は今日で29歳になりました。
ドイツ人からは僕のような日本人は童顔に見えるらしく、19歳のチームメイトに僕は29歳になったというと、お前は20歳くらいだと思ってたとその言葉以上に何かを含んだ感じで言われました。どちらにせよ歳上だけどな。

毎年誕生日の度に同じことを言ってる気がしますが(笑)自分が10年前に思い描いていた理想の29歳像とはかなりかけ離れてます。
29歳でドイツの4部のチームでサッカーをやりながら洋服を作ったり、Webデザインのインターンをやってるとは思ってませんでした。
結局、未来を予測することはかなり難しいことで、今この瞬間を懸命に生きるしかないんだなと痛感します。

というのも、僕の所属するチームは4部リーグから5部リーグに降格が決まり、僕は5部でのプレーを希望しないのでまたこれからチームを探さないといけません。
つい3ヶ月前にチームが決まり、住む場所が決まり、やっと慣れて生活が落ち着いたと思ったらまたチーム探しです。
引っ越しって本当に面倒ですよね。
僕は12歳で実家を出てから、もう人生で何回引っ越しをしたかわかりません。笑
既にドイツに来て5カ月が経過したわけですが、この5ヶ月間は予想通りかそれ以上に厳しいものだったし、それは現在も継続中です。
正直、サッカーもサッカー以外にやってることも本当に何一つとして上手くいってません。
このまま、このやりたいこと全てを同時期に追求するという道を進めば全てが中途半端に終わってしまうんではないかという不安もありますし、本当にそうかもしれません。

でも、将来のことを考えても結局どうにもならないと思います。
今この瞬間に自分がやりたいこと、出来ることをただやることしか出来ないし、それ以外にできることもありません。
未来は今という点の繋がりでしかないし、もし全てが中途半端に終わったらそれはそれで受け入れるしかないと思います。

僕は割と普段から死ぬ時のことを考えます。
この文脈で死の話をするとちょっと不安を覚える人もいるかもしれませんが、死にたいと思ってるわけでは一切ないので、安心してください。笑
理由は何かに迷ったり悩んだりした時、今の自分の行動を死ぬ時に自分が思い返したらどう思うだろうか、と考えると割とスッキリ決められたりするからです。

僕は昔から学校の教科でも歴史だけ(あとは美術以外嫌いでした。)は好きだったんですが、歴史上の人物のなかでも僕が特に好きな人物である吉田松陰は今の僕の年齢に近い(満29歳)30歳で死にました。

彼やその時代の人たちのことについて書かれた本を読むと、今この瞬間に生きるということと、生と死に対する潔さみたいなものを感じます。

吉田松陰は生前、
『死して不朽の見込あればいつでも死ぬべし。生きて大業の見込あらばいつもでも生くべし』
という言葉を弟子の高杉晋作に贈りました。

死んでも朽ちることのない見込みがあるならば、いつでも国のために身を投げ出すべきである。生きてもっと大きな仕事ができる見込みがあるならば、どんな状況でもいつまでも生きのびろ。という趣旨の言葉です。

この言葉は死が強調されているというよりは生の大切さを伝えているのだと僕は思いますが、
生きるということに対する捉え方が彼らと現代の人とでは違うのではないかと思います。

要するに生きるということは、彼らにとって何かを志し自分の人生を燃やして生きることであって、ただ惰性的に生きるということは彼らにとってそれに値しなかったのではないかと思います。

彼らはそもそも老後のことなんて考えていなかっただろうし、その時まで自分が生きているとも考えてなかったのではないかと想像します。

だからこそ、その限られた時間で自分の命を何に使うかを考え、決断し、散っていったんだと思います。

今とは時代も背景も違うし、人それぞれ価値観が違うので彼らのような生き方だけが正しいと断言するつもりは一切ないし、一概に彼らが生きた時代と比べることはできませんが、僕は彼らのような極端な生き方にどうしても惹かれてしまいます。

僕ら現代人はそもそも命の危険に遭うことはほとんどないし、かなり長く生きるつもりだから老後の心配をしたり、失敗したらどうしようということを必要以上に考えてしまうのかもしれません。

ただ、死ぬ可能性が昔に比べて格段に低くなっただけで、死に向かって今この瞬間も進み続けてるということは紛れもない事実です。
でも、それは悲観することじゃないと思います。
終わりがあるからこそ、自分の命を何に使うかを真剣に考えることができるのだと思います。

やってることのスケールは彼ら偉人の足元にも及びませんが、自分の人生を燃やしきったと思えるように、29歳の今を懸命に生きていきたいと思います。
暑苦しめな文章になってしまいましたが、これからはライトな文章も書いていきたいと思います。
読んでくれてありがとうございました。

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