ナツメグはタマキンの再発明だった
俺は男だけど
俺は男だけど、ハンバーグ大好き。小さい頃からずっと好きだし、ずっとなんでナツメグを入れるのか分かってない。まず、ナツメグって何?そう思い立ってナツメグで調べたらサジェストに致死って出てきて戦々恐々
ナツメグというのは英語らしく、nut(ナッツ)+meg(ムスク) という構造で、ムスクの香りがするナッツということのようだ。
つまり、ハンバーグに混ぜるのはにおい付けの役割なんだろうな。図らずもなんとなくナツメグinハンバーグの理由がわかった気がする。
ところで、ほとんどの情報ではなぜmegがムスクの意味を示すのかがわからなかったのでナツメグについて掘っていたら、折にナツメグは俗にタマキンのことも表すらしい事を知った。お下品な。
晴天の霹靂
いやちょっと待ってほしい。そもそもムスクはジャコウジカの香嚢から分泌される匂いのことでは無かったか。
そして、嚢、つまり袋というくらいだから香嚢は睾丸に似ていた。
だから、サンスクリット語で睾丸という意味であるmuskaが転じてmuskムスクが名付けられたのだ。
出典:Kagaku to Seibutsu 53(11):ムスクの香りの認識メカニズム
急転直下
つまり、あくまで匂いが似ているという理由で睾丸から賜ったムスクの名を冠することになった(睾丸からすれば名前のマタ貸しである)ナツメグが、たまたま、見てくれがタマタマに似通っていたために再びタマタマの意味を含むようになったのだ。
これはタマキンの再発明と言うべき偉業なのではないか。
原初の人間は香嚢にタマキンを見出したが、ナツメグにおいてはその意味は見逃された。
しかしなんの因果か後の人間がナツメグにタマキンを再び見出した。大過去タマキンと過去タマキンが邂逅したのである。まるでウロボロスみたいですね。
何かに名前を付けるときにキンタマモチーフにしたろ!ってすごいエキセントリック…ですよね。私も斯くありたいものです。
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