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#11 『夢幻鉄道』が聞こえる窓

お昼の休憩時間が終わり、会社へと戻る道すがら無機質なモルタルの建物に、青空が反射した大きな窓が見える。

幼なじみの彼女は、交通事故で入院した私に会いに、何度も病院へ来てくれた。腕に点滴を刺すことを嫌がり、足首に針を刺していた私と、椅子に腰掛けた彼女はトランプをして遊んでいた。

静まりかえった夜には、遠くに走る電車の音が微かに聞こえていた。

夢幻鉄道に乗って、彼女はまだ来ない。

#夢幻鉄道
#キングコング西野
#西野亮廣

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