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”必要”は学びの一番のモチベーション「鮨職人になるために何年も修行するのはバカ」と「Project Based Learning」

Most Likely to Succeedという映画の上映会&ワークショップに夫婦で行ってきました。「ワークショップがあるって聞いてない」って妻にはちょっと怒られたけど(結果楽しんでもらえたのでセーフ?笑)

Most Likely to Succeedとは

Most Likely to Succeedは、「人工知能 (AI) やロボットが生活に浸透していく21世紀の子ども達にとって必要な教育とはどのようなものか?」というテーマについて、「学校は創造性を殺しているのか?」TEDトークで著名なケン・ロビンソン卿、カーンアカデミーのサルマン・カーン氏、ハーバード・イノベーション・ラボ所属の、トニー・ワグナー氏などの有識者や多くの学校取材を2年間積み重ねられ制作されたドキュメンタリー作品です。
Future Edu Tokyoより転載

映画の中にはHigh Tech Highという学校が出てきます。
教科書もテストもなく、あるゴール(発表会)に向けて子どもたちが科目横断的に学びながら成果物を作っていくというPBL(Project Based Learning)という手法を取り入れた学校です。
映画ではHigh Tech Highで学ぶ子どもたちの成長の過程や今の教育の課題を踏まえこれからの教育の可能性を描いた作品です。

PBL(Project Based Learning)って?

ロングバージョンはこちら

ちなみに
これの対象にあるのが従来式の学校教育、SBL(Subject Based Learning)というらしいです。上映会後のワークショップで知りました。

PBL vs SBL?

ふつうに映画を見ただけだと「PBLが今後の教育の鍵を握る!」「PBL!PBL!」ってなっちゃいそうだけど、よくよく考えると結局両方必要だよね。
これをしっかり意識しないとPBL至上主義みたいになりそう。

PBLのいいところが、生きた学問を学べることだとしたら
SBLのいいところは、知識が体系的にまとまっていること
ようは
PBL:課題解決型で試行錯誤する分、骨身にはなる。
SBL:科目進行型だから整理され体系化されている。

鮨職人になるために何年も修行するのはバカ

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ホリエモンの
鮨職人になるために何年も修行するのはバカ発言的に考えると、
何年も師匠の元でPBLばっかしてるのは無駄だよ!
SBLも使って磨けるスキルはさっさと磨いちゃおうよ。って感じかな。

PBLで出てきた課題に対処するためにSBLで知識を獲得する。SBLで獲得した知識をPBLで実践してスキル化・知恵化していく(以下ループ、、、、みたいな。

「必要は発明の母」

SBLは体系立っているので、デジタル化しやすい。(=陳腐化しやすい=王道)
東進衛星予備校やMoocよろしく、一流のものを安価で提供・享受できる。
=欲しい知識はすぐに手に入る。

最近はYoutubeを見て、ボクシングが上達する子もいるみたい。
デジタルネイティブ動画世代恐るべし、、すげー、、、

”必要”であれば人はどんどん学ぶ。その”必要”をどう作ってあげるかがキーなんでしょうね。
PBLでは、先にゴール設定をすることで意図的に”必要”を作っているんでしょうねー。

「必要は発明の母」とはよく言ったものです。

ただ、学校教育でのPBLのゴールは、子どもたち”だけ”がたどり着く場所じゃなくて、先生も一緒に到達する場所になってないといけないんだろーなーと思った。(映画ではそうなってた。成果発表会での先生めっちゃ嬉しそうだった!)

お仕事で運営した、アジアユース人材育成プログラム(主催:沖縄県)
アジア14カ国の高校生に沖縄で3週間の環境教育プログラムを行うというもの。

今思えばいい感じにSBLとPBLが組み合わさっていたなーと実感。


Most Likely to Succeedとてもいい映画です!
Future Edu Tokyoさんが上映会をいろんな所でやっているみたいなので、まだ見たことのない方はぜひ!

すしたべたい


最後まで読んでくれてありがとうございます! これからも沖縄・地域活性化・読んだ本からの気づいたことをぽつぽつと載せていきまーす