主謀者翔馬

思想家にして演説家。紅茶愛好家にして調合家。行動に結び付く言動を信条とする。 登壇・ア…

主謀者翔馬

思想家にして演説家。紅茶愛好家にして調合家。行動に結び付く言動を信条とする。 登壇・アンプラグド・ピアノ伴奏・アカペラと出演形態を使い分け、想いを共にする同志を切に求めている。 出演依頼・問い合わせ→shubousha.shoma@gmail.com

最近の記事

根無し草のワルツ

さあさ 御立ち会い 聴いておゆき 私はしがない根無し草 街から街へと流れ歩き 数多の季節が過ぎました さあさ 御立ち会い 聴いておゆき 私は気楽な根無し草 街から街へと流れ歩き 安らぎの場所は未だ無い ララ ララ ララ 揺られながら ララ ララ ララ 歌いましょう ララ ララ ララ おどけながら ララ ララ ララ 踊りましょう さあさ 御立ち会い 聴いておゆき 私は哀れな根無し草 街から街へと流れ歩き 貴方の御顔も忘れます ララ ララ

    • 捨て猫と野良犬

      真白に降る雪が 綺麗で見蕩れてた 真白に降る雪が 綺麗で怖かった 感じたあの体温 薄れてしまうだろう 感じたあの体温 忘れてしまうだろう 「僕等はきっと一つにはなれない」と 打ち明けたから虚しくなって 降り積もる雪に埋もれては かじかんだ指を重ねて 凍えてく熱を確かめた 捨て猫と野良犬の夢 どうしてこんなにも弱くなったんだ 忘れた筈の胸が痛んでる 降り積もる雪に埋もれては かじかんだ指を重ねて 凍えてく熱を確かめた 捨て猫と野良犬が夢見てた 夢 夢

      • 囚人

        どれだけの答えと どれだけの熱を 貪り続けても 埋まらない隙間 誰でも構わない そんな訳じゃ無い 矛盾に囚われて 身動き出来ない しなやかに纏い付く 無神経な指先 身じろいだ柔肌に 逆撫でられて 幻をくれ まやかしをくれ 正気を失うその前に 偽りをくれ 嘲りをくれ 現実じゃ救われない 強かに絡み付く 無神経な舌先 抜け出せぬ牢獄に 閉じ込められて 身体の中に 心の中に 癒える事無い毒が回る 哀しい顔で 微笑まないで 夜露に濡れた瞳で 幻をくれ まやかしをくれ 正気

        • 断頭台

          積み上げた石は崩されて 振り翳す意志は濁されて 出る杭と叩き伏せられて 引き摺り出された此の場所で 朱に交われば赤く成って 黒い鴉も白く見えて 酸いも甘いも関係無く 心乱すは全て悪だ 世界は私が憎いのか 怒号が搔き消した声 多勢に無勢の惨状を 嘆いても後の祭り 断頭台に立ち 生き恥を晒して 此れ以上何も 望めぬと言うのか 断頭台に立ち 行き場所を失くして 此れ以上何も 果たせぬと言うのか 焼け石に水を注ごうと 火に油を注ぐに同じ それでもどうか聞くが良い 最初で最後の

          机上の暴論

          其の男が今でも尚信じているのは そう誰もが信じようとしなかったもの 絵空事と揶揄されても構いはしない 道半ばで果ててなるものか 無表情で 品定める 群衆へと 彼は語り出す 思想を掲げ 理想を掴め 高鳴る胸は抑えきれない 思想を掲げ 理想を掴め 日々襲い来る 死線を越えて 最初に誓ったのは 必ず勝ち取る事 頽れれば 二度目は無い 何もかもが水の泡だ 無表情で 品定める 群衆へと 彼は語り出す 思想を掲げ 理想を掴め 高鳴る胸は抑えきれない 思想を掲げ 理想を掴め 日々

          琥珀の街

          此処は琥珀の街 人々は行き交う 泣き出しそうな 瞳たたえて 此処は孤独の街 皆値札を付けて 騙し騙され 悲喜交交 はした金では 温まらない 凍えそうな胸の内 琥珀の街で 鳶が鳴く 孤独を売ろう 宛も無く 此処は琥珀の街 人々は草臥れ 泣き出しそうな 空を見上げる 此処は孤独の街 皆諦め顔で 売れ残りには 見向きもせず 飴細工の月が 夜空に吊り下がり 手招きしている 連れて行っておくれよ 琥珀の街で 鳶が鳴く 孤独を売ろう 宛も無く 琥珀の街で 鳶が鳴く 孤独を

          灯籠

          時の止まった街 潮騒の香り 歴史の誘いに 心を委ねた 風に吹かれ 雨に打たれ ああ其れでも 君だけは 待っていてくれた 必ずやきっと帰ろう 龍の住まう 此の場所まで 迎えておくれ灯籠 僕が二度と迷わぬ様に 風が呼んで 雨に濡れて ああ其れでも 君だけは 待っていてくれた 必ずやきっと帰ろう 花散る日も 雪降る日も 照らしておくれ灯籠 僕が二度と倒れぬ様に 必ずやきっと帰ろう 龍の住まう 此の場所まで 迎えておくれ灯籠 僕が二度と迷わぬ様に

          タイムイズオーバー

          水平線の果てで 太陽が舌を出す 一度きりの季節を 名残惜しむ様に燃えて 空を海が繋がり 見渡す限りの青 一度きりの季節は 瞬く間に過ぎ去る ONE MORE,ONE MORE 夕闇が近付いて ONE MORE,ONE MORE 締め付けられる胸 二度と戻れない時を 忘れてしまわぬ様に 歌い踊れ笑い泣け 突き動かされるまま 二度と戻せない時に 置き去りにされぬ様に 歌い踊れ笑い泣け TIME IS,TIME IS OVER. 水平線の果てで 太陽が沈みゆく 一度きりの季節

          タイムイズオーバー

          ララバイ

          色褪せた街並みを 潜り抜け 膝を突いて 繰り返されるだけの 未来には 夢も見られない 少し休もう 此の儘ではもう 擦り切れるから 其の灯り落として 其の瞳塞いで 其の心解いて 今は眠れ 何も言えなくとも 何も汲めなくとも 何も出来なくとも 歌うララバイ 夜が明ける迄 日が昇る迄 唯傍らに 其の灯り落として 其の瞳塞いで 其の心解いて 今は眠れ 何も言えなくとも 何も汲めなくとも 何も出来なくとも 歌うララバイ ラララ・・ 今は眠れ ラララ・・ 歌うララバイ 「

          五線譜ジャーニー

          コイン一つ空に投げて 明日へ続く道を探す 想い人は置いて来たんだ 大粒の涙と共に 五線譜の上で僕等 生き長らえるのさ 哀しみも 慈しみも 此の音に詰まってる 終止符は 何時の日にか 訪れるけれども 今はただ 知らん顔で 鼻歌を歌おう 北風がコートを揺らし 太陽が帽子を焦がす 生きる事が旅だとすれば 今は未だ 道半ばだろう 五線譜の上で僕等 生き長らえるのさ 越えて来た 幾年月 此の音に詰まってる 燃え盛る 炎に見た 生命の揺らめき 今はただ 肩並べて 高らかに歌おう

          五線譜ジャーニー

          追憶

          君と見た梔子の花 あれからどれだけ咲いたのでしょう 君と居た黄昏の刻 あれからどれだけ経ったのでしょう ひび割れた心は 元には戻らない あどけない追憶 狂おしい追憶 今も想い出だけが 美し過ぎて 季節は巡る ゆらゆらゆら 今も想い出だけが 暖か過ぎて 季節は巡る ゆらゆらゆら 君と見た梔子の花 私はどれだけ変わったでしょう 君と居た黄昏の刻 私はどれだけ変われたでしょう 斬りつけた言葉は 取り返せはしない あどけない追憶 狂おしい追憶 今も想い出だけが 美し過ぎて

          微睡み

          読みかけの詩集を 閉じては開き 零れた溜息は 仄かに白く 穏やかな日々の中 永遠を夢見た 何時迄も 何時迄も 続けばと願っていた 雪が溶けても 花が枯れても 風が止んでも 君が居ない 時が経っても 夢が醒めても 泣き腫らしても 君が居ない 朧気な日々の中 後悔を彷徨う 何時迄も 何時迄も 失くす事 恐れていた 雪が溶けても 花が枯れても 風が止んでも 君が居ない 時が経っても 夢が醒めても 泣き腫らしても 君が居ない 見詰め合っても 手を繋いでも きつく抱いても

          影法師とチークを

          夜の帳も下りた 破落戸の溜まり場 軽やかに舞う踊り子 不適な流し目 痩せぎすの体 安値で其の身を踊らせて 幸せが怖いのよ どうせ何時の間にか失くすから 厚化粧で誤魔化して 今夜も紅を引く スポットライトの下 私は一人きり 孔雀の羽根で飾って 貴方だけはそう 傍に居てくれる 無愛想な影法師 幸せが怖いのよ どうせ何時の間にか失くすから 厚化粧で誤魔化して 今夜も紅を引く 月明かりに汚され 私は一人きり 踵を少し鳴らして 貴方だけはそう 傍に居て欲しい 無愛想な影法師 離

          影法師とチークを

          盲目

          幻で現実を歪めていたのは 愚かな私でした 幼さで現実から逃げ出したのは 愚かな私でした 彼方へ手を伸ばす 其の向こうには 何が有る? 何も無い? 闇が迫る 「貴方以外何も見えない」 「吐き気がする程に溺れさせて」 「貴方以外何も要らない」 何故君は自ら 目を潰した 綺羅びやかな 紛い物に塗れて 行く宛の無い私は もう 汚れている 彼方へ手を伸ばす 其の向こうには 何が有る? 何も無い? 闇が迫る 「愛も憎しみも捧げるわ」 「吐き気がする程に貪らせて」 「恥も外聞も

          蝙蝠病

          八方美人 良い子ぶって はみ出し者の蝙蝠さ 如何なる時も斜に構えて 嫌われ者の蝙蝠さ 何方が表で裏なのか 何方が左で右なのか 何方が未来で過去なのか 何方も僕には届かなくなって 八方美人 媚を売って 寂しがり屋の蝙蝠さ 何方が表で裏なのか 何方が左で右なのか 何方が未来で過去なのか 何方も僕には届かない 届かない 届かなくなって

          吐く息は白く 夜空に逸れた 不毛の大地に 吹き荒ぶ嵐 緩やかな自殺の日々 何時の日か救われるか 其れは何時だ 狂ってしまった 軋んでしまった 歯車を見つめ 嘆き続けても 元に戻せはしない 汚れてしまった 燻んでしまった 掌を見つめ 何処へもゆけると 何処へもゆけぬと 知った 華やかな虚の日々 求めては 恥を晒し 緩やかな自殺の日々 何時の日か救われるか 其れは何時だ 狂ってしまった 軋んでしまった 歯車を見つめ 嘆き続けても 元に戻せはしない 汚れてしまった 燻んでし