琥珀の街
此処は琥珀の街 人々は行き交う
泣き出しそうな 瞳たたえて
此処は孤独の街 皆値札を付けて
騙し騙され 悲喜交交
はした金では 温まらない
凍えそうな胸の内
琥珀の街で 鳶が鳴く
孤独を売ろう 宛も無く
此処は琥珀の街 人々は草臥れ
泣き出しそうな 空を見上げる
此処は孤独の街 皆諦め顔で
売れ残りには 見向きもせず
飴細工の月が 夜空に吊り下がり
手招きしている 連れて行っておくれよ
琥珀の街で 鳶が鳴く
孤独を売ろう 宛も無く
琥珀の街で 鳶が鳴く
孤独を売ろう 宛も無く
宛も無く
是非も無く
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