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【宝塚記念(G1)2024】最終結論

重要ポイント

例年は阪神芝2200mで行われる同レースだが今年の舞台は京都芝2200m。
京都芝2200mはスタートから初角までの距離が約400mと十分にあるため先行争いにおける枠順の有利不利はない。外回りコースを使用し、3〜4コーナーにかけては下り坂となっているため勝負所でスピードに乗りやすく、また、最後の直線は平坦であるためスピードの持続力や瞬発力が必要になる。最後が平坦である分、基本的には先行馬が止まりにくいが、内回りよりも3~4コーナーの勾配がキツいため必要以上にスピードに乗りすぎると流石に前が厳しい流れになることも多く、当然、最後の直線も内回りに比べて長いことから、その場合は差し馬の決め手比べになりやすい。したがって、展開読みが極めて重要なコースと言える。

上記を踏まえて今回のメンバーを見てみると、G1にしては少頭数で尚且つ先行馬割合が低いメンバー構成であるため、ある程度のポジション取りは必要になりそう。また、レース当日は雨予報で直線のトップスピードが削がれる馬場であることを考えても脚を溜める競馬では厳しく、先行力に優れた馬、もしくは道中で自ら動ける機動力に優れた馬を中心に考えたい。


予想印

◎4ドウデュース

○10ローシャムパーク

▲7プラダリア


推奨理由

◎4ドウデュース

G1を3勝しており実績は間違いなく最上位。3歳時は直線のトップスピードを活かす競馬でダービーまで制したが、古馬になってからは機動力を活かす競馬で好走しており、特に有馬記念は道中13番手からマクって上がり最速で勝利し、機動力とスピードの持続力が圧倒的に優れていることを示した。このように古馬になって脚質に幅が出てきたのは、まさに成長力に優れたハーツクライ産駒らしい特徴であり、今回も同様に能力を発揮できれば、先行馬割合が低いメンバー構成であることや勝負所で加速しやすいコース形態を味方にできそう。
前走のドバイターフはスムーズな競馬ができずに不完全燃焼だったが、そもそも大幅距離短縮で良いポジションが取りにくく、むしろそれでも5着まで追い上げたのは能力の高さを示したように思う。その点、今回は逆に距離延長ローテとなるため流れに乗りやすく、更に多少距離ロスがあってもスムーズさが大事なこの馬にとっては13頭立てというのもプラスである。
母方が非常に米国指向が強い血統であるため欲を言えば良馬場でスピードを活かせる方が良かったが、ハーツクライ産駒である分、多少は欧州的な底力も補われており、更に今年は京都開催で、通常の阪神開催よりもコース形態的にタフになりすぎないのも恵まれた要素のように思う。また、今回のメンバーの中には重馬場を苦にしないタイプも当然いるが、その適性だけではこの馬との能力差は埋められないと考えたため素直に本命とする。

○10ローシャムパーク

前走の大阪杯はコントロールが難しいこの馬にとって有利とは言えない内枠からの競馬だったが、前半は後方に控えて途中から一気にマクり、そのまま持続力を活かして僅差の2着に好走した。道中のロスが大きかった分で勝ち切ることはできなかったが、少なくとも大阪杯組の中では1番強い競馬だったように思う。今回は外めの枠を引くことができたため序盤からスムーズに進められそうで、更に前走で見せた機動力を活かせれば、先行馬割合が低い今回のメンバーなら間違いなく有利に働く。ハービンジャー産駒で京都コースとの相性は抜群で、また、距離延長ローテで追走が緩むのも良い。元々直線のトップスピードがイマイチな分、上がりがかかった方が相対的にプラスで、その観点では雨を味方にできる可能性も高い。

▲7プラダリア

ディープインパクト産駒らしく平坦な京都コースを得意としており、コース相性だけで考えれば今回のメンバーの中では最上位レベル。脚質的にもある程度先行することができ、今回は距離延長ローテで極端な枠でもないためスムーズに好位を取れそう。また、上がりがかかる競馬を得意としているため馬場が渋るのは相対的にプラス。これまでG1では物足りない競馬が続いているため実績的には見劣りするが、適性や展開といった強調材料が多い今回なら馬券内に好走しても全く不思議ではない。


買い目

ワイド ◎-○▲
馬連 ◎-○▲

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