花束の保水処理って、どうやるの?


花束の水分補給

例えば持ち歩く間花束がしおれてしまわないように、
水を与えられるようにする処理のことを「保水」(ほすい)と言います。

花束をラッピングするときにこの保水処理は必須。
水が漏れないようにきちんと保水して、
花をきれいな状態で保てるようにして贈りましょう。
ドライにするものや渡してすぐに飾ってもらえる場合などは
保水しないこともあります。


01. キッチンペーパー(ここでは保水用の専用シートを使用)を
花束の結び目より下の2 倍ほどの長さに切り、
そこに花束の茎部分を置いてペーパーを2つ折りにします。


02. 2つ折りにしたペーパーの余った部分を、花束の後ろ側に折り込んでいきます。


03. 折り込んだ様子。緩いと袋に入れづらいので、きっちりと折りましょう。


04. 03を水に浸けます。ペーパーがしっかり水を含むようにたっぷりと浸けましょう。


05. ペーパーの水を絞ります。このとき絞り過ぎると水がすぐ乾いてしまうので注意。
袋に入れて漏れてこないくらいが目安です。


06. ビニール袋に入れます。ビニール袋の代わりに銀紙で包んでもOK。


07. ビニール袋の口をテープで1周し、しっかりと留めます。
テープは端を少し折って貼り、開けやすいようにしておくことがポイント。


08. 留めた様子。中の水が漏れてこないように丁寧に処理をしましょう。

あくまでも保水処理なので、持ち帰ったらきちんと水に生けましょう。

text & photo 月刊フローリスト 写真/三浦希衣子

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