使うときのコツがわかる! 葉物図鑑 [1]


知ってトクする葉物使いのコツ

よく使う、または面白い使い方ができる葉物をピックアップ!
使用時のコツや注意点などをまとめました。
特におすすめの用途も一緒にカテゴライズ。
葉物を使い方の参考にしてみてくださいね。

アスパラガス・プルモーサス

[絡める] [編む] [浮かす] [間引く] [垂らす]

腰がなくて柔らかく自立しないので、
何かに絡めたり、編んで補強をするかをし、
使用するのがベター。
軽いので浮かすのにも適しています。
葉を間引くなどするとよりラインが出て、
デザインに取り入れやすくなります。
ふわふわした動きが特徴的です。

アレカヤシ

[編む] [切る] [巻く] [挟む] [角度を見せる] [重ねる] [間引く]

大きな面を作ったり、半分をカットするなど、
いろいろな加工の仕方が可能。
ラインで使えたり面で使えたり、
編んで線的に使うこともできます。
周年出回っているので手に入りやすい植物です。

タニワタリ“エメラルドウェーブ®”

[巻く] [切る] [挟む] [重ねる] [角度を見せる]

個性的な形をしているので、
ウェーブをいかに見せるかがアレンジ成功のコツ。
葉によってウェーブの形はすべて違うので、
それを見極めて使いましょう。
重ねてフリルをゴージャスに演出しても素敵ですね。
丸める時に力を入れすぎると
折れることがあるので丁寧に扱ってください。

エメラルドネックレス

[締める] [間引く] [切る] [垂らす]

肉厚でまったく腰がないので、
上から垂らすデザインがよく栄えます。
多肉なので肉厚で、
普通の葉物と違う独特の質感も特徴。
ちょっと違った印象のアレンジを作るのに適しています。
水揚げも日持ちもよい葉物です。

アイビー

[締める] [浮かす] [重ねる] [間引く] [切る] [垂らす]

長さを切り分けて短く使うところと
長く使うところを使い分けて、
いかにうまく構成するかが大事です。
木に絡めるというよりは、
ブーケなどにワイヤーに絡めて使うことが多くなります。
日持ち水揚げよし、
寒くなると茶色に変色するのも面白い葉物です。

オクラレルカ

[折る] [編む] [挟む] [角度を見せる] [重ねる]

ワイヤーもしっかり入るので、
折った時にきちんとした角度をつけてとめられます。
先がカギ葉になっていて方向があるので、
それをきちんと見て使わないと
ばらばらでまとまりのないアレンジに。
#22ワイヤーくらいの太さが適しています。
#20だと細すぎて折れてしまうことも。

カラテア

[角度を見せる][重ねる][切る][挟む]

表と裏の色が全然違うので、
それをうまく利用してアレンジすることが秘訣。
市場に出荷されているのは葉の長さがほとんど一緒なので、
葉を切って大きさを整えることが
きれいに仕上げるポイントです。

キキョウラン

[巻く][編む][切る][挟む]

こちらはホチキスで留めると便利です。
きれいなフラワークッションを作ることができます。
斑入りの白グリーンなので、
さわやか系のアレンジに適しています。
フューネラルにもお祝いにも、多用途に使うことが可能。
雰囲気がさわやかに変わり、夏にぴったり。

ギボウシ

[巻く][挟む][角度を見せる][重ねる]

とても個性的な形で、
角度により形が変わってくるため、
素材そのものの形を楽しめます。
1枚だけでなく、
何枚かまとめて巻くなどの使い方も面白いです。
強く力を入れすぎると折れてしまうので、
扱いは気を付けましょう。

クッカバラ

[切る][挟む][角度を見せる][重ねる]

矯めがきく葉物。
基本的に葉が小さいので、巻くなどというよりは、
素材のラインを見せてあげるほうがきれいに使えます。
日持ちと水揚が良く、
小さなアレンジなどにも適しています。

クロトン

[切る][挟む][角度を見せる][重ねる]

表面の艶が美しい色の、
独特でインパクトのある葉物。
赤の強いもの、紫、ちょっとくすんだオレンジ、
ワインレッド、黒など個性の強い花と合わせやすいです。
下部をカットするなどして使用してもOK。

ゲーラックス

[巻く][挟む][浮かす][重ねる][貼る]

赤いもの、グリーンのもの微妙に色が違う、
その色の違いをきちんと見て
アレンジしていくことがポイントです。
巻きやすい形、丸い形状を生かして
ブーケのバック処理などにもよく利用されます。
葉が小さいので、小花との相性も良いです。

シースター

[切る][角度を見せる][間引く][重ねる]

ほぼ水がいらないので、
水がなくても扱えるとにかく日持ちのよい葉物。
シースターをアレンジの上部に絡ませたり置いたりし、
葉を透かして花を見せるようにするなどしても面白いデザインに。
矯めもききます。

シロシマウチワ

[切る][挟む][角度を見せる][浮かす][重ねる]

葉の表面がビロードのようになっていて
葉脈がしっかりと出ているため、
その葉自体でデザインを作り、
それに花を添えるという感覚で使うと使いやすくなります。
日持ちはよいのですが、
水落ちすることもあるので水揚げはしっかりとしましょう。

特性を生かせばより効果的!葉物使い適正 早見マトリクス

葉物といっても千差万別。
それぞれの適性を見極めれば、より美しい仕上がりになるはず!
デザイナーのみなさんにお聞きした、
使い方の方向性をおおまかに分類してみました。
葉物使いの目安としてご参照ください。

※ あくまでも目安です。いろいろ試してベストを探してみてください!


text & photo  月刊フローリスト

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