Podcastのランキングを爆上げする裏技は「祭り」である。
祭りはバカにならなければ祭りではない。
祭りの最中、俯瞰で物を見て、全てを悟っているかのようにSNSで合理的な意見を発信するような態度は御法度、それはファンクではない。逆に内股すかしを喰らわしてやりたい。
祭りなのだから、心の内側の素直な欲求を解放して、後先考えず、今を全力でグルーヴさせる。
それが祭りでファンクだろ。祭れよ。
2月頃、某Spotifyからメールが来ていた。
6月でmusic+talkが終了するとの連絡だった。僕は愕然とした。
僕は2年半Spotifyというプラットフォームで「ディグトリオ」というポッドキャストを配信していた、それはmusic+talkの機能を使って音楽を流しながらお喋りをする、ポッドキャストとFM放送の合の子のような番組だった。
ポッドキャストは今、AppleとSpotifyをメインに様々なプラットフォームで聴く事が出来るメディアだが、僕らが配信していたディグトリオはSpotifyが展開しているmusic+talk機能を使っていたためSpotifyのみでの配信だった。
その制約と引き換えに手に入れていた最大の武器、そして番組のアイデンティティーハローキティーである「音楽を流せる」という機能が終わるのだ。
いきなり。
そりゃムカついた、待て待て待て、、って
というか焦った、待て待て待て、、って
高校のとき部屋で右手の上下訓練をしていたときにいきなり祖母の和子が「たのしいアップル」という、何が表現したいのかわからないジュースを持って来てくれたときくらい焦った、待て待て待てぇええ!!
シット過ぎるしウンコ過ぎる、ぼ、俺の感情が。
しかし、カウンターカルチャーの申し子、に憧れ何不自由なく育った俺としては、大きな圧力に屈するのはダサい、というか単純にシャクだ。
ムカついたときのエネルギーは大したもんだと思う、何かすげーやる気出るもん。
モンスター飲むよりムカついた方がいいよマジで。
ということである種の「仕返し」を祭りと称して実行する事を決めた。
それはポッドキャストの各プラットフォームのランキングをハックして神輿を担ぐ様にリスナーと共に、分かりやすい「ランキングが上がる」という高揚感を皆んなで感じようじゃないか、という企画であり、祭りであり、仕返しだ。
危機感は人を好転へと導く着火剤の役割を果たす。
そして人の本質は危機的状況でこそ発揮されるもの。
親から愛され、なに不自由なく育った事でナチュラルボーン自尊心を標準装備している僕MK2にとって、「祭りをやるきっかけ」として今回の出来事は最高の着火剤だった。(本当は新聞紙とか枯葉でサクッと火を付けれる人になりたい。)
不安や焦りもそうだ。全てが満たされた世界で我々はより良い方向へ向かおうとしない。
さて、AppleやSpotifyのポッドキャストランキングは「新規リスナーがどれだけ入ったか」で決まる、ぶっちゃけ再生回数や評価は関係ない。
過去の様々な情報から間違いないと言えた。
だからランキング上位の番組はずっと上位だしランキング外の番組はずっとランキング外な気がする。
元々その感じも気に入らなかった。
そのシステム自体を祭りの装置として利用してやろうじゃないかい、という個人的な感情をむき出しにする。
ランキングは、お笑い芸人同士とポッドキャストヤクザ供が、やれ何位だの、やれあの番組より上だの言ってればいい場所だ。
ただ、、
やれ俺もやりたい(本音)
一回やってみたい、やれあの番組より上だの言ってみたい、そんな気持ちもある、あり寄りのアリーデゥルチさよならだ、ウソは嫌い。
やり方は、まず6月の頭にAppleなどのSpotify以外でのプラットフォームでも聴ける新しい番組を立ち上げる。これはSpotifyでしか聴けなかった理由であるmusic+talkを捨てること、というか廃止だから捨てざる、お えない。
そして今までやっていた番組のリスナーに懇願し、6月10日の19:00に一斉にAppleポッドキャストへアクセス、新しい番組に行き、評価やレビューを付けてもらい、ランキングを一気に爆上げしようじゃないか!というものだ。
新しい番組へは、6月10日までに今までのアーカイブ140話分も全てアップロードする。つまり新しい番組でありながら既に140話ある、というファクトフルネスのフィジカルくらい圧をかけるのだ。
圧をかけるネス。
6月10日の祭り本番までは色々あったのですっ飛ばす。
プロセスレスエコノミー。
しかし、これだけは言いたい。
プロリスナーのイーゴンさんというデザイナーの方に最高の新しいアートワークを作ってもらったのと。
もう1人のプロリスナーのシブヤさんからアップロードを手伝ってもらったこと。
感謝of感謝Styleでチームで祭りの準備をした。
凄いワクワクしていたのを覚えてる。修学旅行の前日のグルーヴ感と似ていた。
いや、まて、文化祭の事前準備で女子とファッキンいちゃラブして、遅くまで学校残って、なんかシンジ君と初めて話したけど面白いねぇ〜なんつって、メアド交換しよ〜なんって、、、
恋が始まんだよ!!!
の 感じにも似ていた(主観)
そして祭り当日。
心のハッピと捻りに捻り倒した鉢巻を纏い、祭りに挑んだ。
祭りはバカにならなければならない。
ワッショイ!ワッショイ!
ワッショイ!ワッショイ!
わっしょい!ワッシイ!
酒だ!酒をもってこい!
祭ばやしだ!踊れ!
いや、これはマジで凄い、リスナーが凄い。ファンキーな跳ね方してる。
祭り過ぎたし、祭られ過ぎた。
佐久間さんとジェーンスーさんを超える世界線があったなんて、メタバースですか?ここ。
と、いうことで、祭りは大成功でした、協力してくれた皆んなありがとう!
最高のスタートダッシュ、いっけぇマグナム!負けるなソニック!(僕はブロッケンGを使っていました)
今これを書いている7月15日でも、どちらのプラットホームのンキングにはまだギリ滞在している。
そしてまさかのAppleではエディターのオススメとしてトップページに鎮座してしまった。
凄い、ポッドキャストを始めた8年前から憧れていた場所に表示されている高揚感。
心のゴーストノートが小気味いいリズムを刻んでいる。
やっぱり日本人は祭りだわ、クラブとか、ハロウィンとか行ってる場合じゃねーわ、マジで。
ふんどし締めなおそ。
しかし、まてよ、このやり方、再現性ある気がしているよ。
例えば、自身のポッドキャストが伸び悩んでいる人や、これから番組を立ち上げる人。
新しい番組を立ち上げ、リスナーに土下座して、一気にその番組を聞いてもらう。
新規リスナーが増えればランキングは上がるから最大瞬間風速的な順位を記録出来る、そしたら見つけてもらえる可能性が上がって、一石二鳥。
人気になったって勘違いしたり、その偽りの実績をSNSやホームページにも書けるぞ!
そしたら何かやった気になってハリボテの自尊心も付くし、最高やんか。
素晴らしい、ランキングハック祭りめっちゃいい。
皆んなやろう!
と、いう事で今後も地道に面白い番組を続けていけるように台本作りから、トーク、編集まで頑張りますので応援よろしくお願いします。
ディグトリオ
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?