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全ての課題を解決する力、見聞色の身につけ方と使い方

国民的人気漫画ワンピースが最終章に突入したと耳にして、改めてボチボチとNetflixで動画視聴を進めています。改めて見てみると老若男女幅広い層から圧倒的に支持されている漫画は流石にそれなりで良く出来ていると感心することしきりです。良い大人の私が熱心に観るのは少し幼稚な感じが否めず、恥ずかしいと思う部分もありましたが、ビジネス的な気づきもあるし、大げさに言うと人生の真理に触れる部分もあるやっぱり名作だと感じています。

最強の男が持つ能力

主人公ルフィが海賊王を目指して冒険的な航海を進む、延々と続くエピソードの中で、不敗伝説を誇る最強と言われる海賊が登場します。その名はカタクリ。対決した当初、当初ルフィは全く歯が立たず、良いようにやられてしまいます。最後はそこはマンガ、きっちりと勝つのですが、圧倒的に力の差がある相手に勝つにはそれなりのロジックが示されなければなりません。その逆転の転機は、今まで誰にも負けたことが無いカタクリが持っている「見聞色」なる少し先の未来が見える予知能力をルフィーも使えるようになったことです。

未来が見えれば百戦百勝

当たり前ですが、少し先の未来が見えると自分の身の上に何が起こるか分かるわけで、攻撃されるなら避ければいいし、予防も準備も万全に出来れば、負けることはありません。ワンピースの世界では登場する生物が持つ潜在能力である「覇気」を発揮する技術の一つとして「見聞色」があり、人や物を探したり遠くの出来事を見れる能力を持つ能力者が登場しますが、その一つとして少し先の未来が見える能力としても出来るのが示されました。参考までに以下にまとめサイトからの定義を引用します。

概要
本作『ONEPIECE』で度々登場していた能力で、後に『覇気』という生物が宿す潜在能力と明らかになった。これは全世界の全ての人間に潜在する「意志の力」のこと。”体内(身体)エネルギー”のようなもので、目に見えない感覚を操ることで発揮される技術でもある。
過酷な海域・新世界へ挑む冒険者や闊歩する強者の多くが、長期的な鍛錬で能力を引き出し扱い方を習得している。稀に、生まれながら会得している者(例:アイサオトヒメ)、生命の危機で発現する者(例:モンキー・D・ルフィ)、精神に強い衝撃を受けて覚醒する者(例:ウソップ)もいる。また描写は少ないが、無意識に『覇気』を発現および暴走する事もある(例:コビー)。

内容
定義相手の気配や感情をより強く感じることができる覇気別名心綱(マントラ) ※空島での呼称概要
・相手の気配や感情を読み取ることができる
・生物が発する心の声を聞くことができる
・相手の覇気を感じることができる
ピクシブ百科事典 https://dic.pixiv.net/a/見聞色

誰もが潜在的に持つ力

なぜ、ワンピースのこんなエピソードに私が食いついているかと言うと、職人起業塾で塾生に鍛錬して鍛えろ。と強く推奨し、何度も繰り返し言い続けている、職人をはじめとする現場実務者が身につけるべき能力こそ「見聞色」に他ならないからです。もちろん、漫画の物語のように能力者になれる悪魔の実を食べろと言っているわけでは無く、人が誰しも持つ潜在能力に見聞色が存在するとの経験に基づいての理由があります。少し先の未来は(全てではないが)ある程度見えるようになるもので、意識しているかは別として結構多くの人がその能力を実際に使っています。

職人に見聞色は必須の能力

特に、実際にものづくりをする職人は、見聞色を身に付けた人が多くいます。一重の職人は、現場に入ってから図面を見ることもなく、流れるように作業を進めます。これは、事前に図面の内容を頭に叩き込み、繰り返しシミュレーションを行うことで、現場で起こることを予知し、その対処までを事前に片付けているからに他なりません。作業の内容もイメージの中で事細かに把握すると、現場で行う作業は一度経験したことをそのままなぞるだけ、初めて体験するのとは大きく違って当たり前です。ちなみに、宮大工は上棟の前に作業場で仮組みを行って、絶対に失敗しないのを確認してから現場に刻んだ材を運びます。これはイメージではありませんが、同じ思考に基づいています。実は、あまり言語化されて認知されていませんが、一流の職人は全員、見聞色が使えるのです。

百戦百勝の男

これは、ものづくりの世界だけにとどまらず、人との関係性においても同じことがいえます。例えば、顧客にプランニングと見積もりを提示する際、事前に相手の心を詳しく見に行き、本当はどのようなことを欲しているか、提示したものに対してどのように反応するかをイメージすれば大まかな反応は見えます。事前にその対処や対応を事細かに準備して、プレゼンの場に足を運んだなら顧客から断られる理由は全てなくなります。見聞色を使えば必ず契約が取れる人になることができますし、実際これに熱心に取り組んで、契約率100%の男になった塾生も過去にいます。

能力を開花させるハードル

このような圧倒的な成果を手にすることができる見聞色。しかも実はそれは全員が潜在的に持っている能力です。このように書けば誰でもその能力を使ってみたいし、本当に出来るのかよ、と思うとの印象をもたれると思いますが、実際は少し違います。能力を開花させるには鍛錬が必要で、そこにはやはりちょっとしたハードルがあるのです。私が職人起業塾で若者たちに伝えているのは、そのハードルを越える勇気を持つことと、そんなに無理をしなくても良いが、少しずつの努力を積み重ね、時間をかけてでもハードルを乗り越えてもらいたいということです。

見聞色は誰もが持つ才能

そのハードルを乗り越える方法とは、簡単そうで、難しい、できていそうでできていない、そして出来ていない自分を棚上げしてしまう先送り思考とちょっとした違和感を見過ごし表面的な行動をとってしまう心を見直し改めることです。それは、人の心の在処を見に行く、知る」と言う非常に単純で、シンプルながらも、そんなことが全て叶うなら世の中をなんでも思い通りにできるくらい、圧倒的な能力を身に付ける入口です。本当に大事なのは目に見えないものだと、世界で最も読まれた童話と言われる星の王子様にありましたが、人の心がどこにあるのか?を真剣に真摯に考え、自ら見に行きイメージする。簡単ではありませんが、人に寄り添って、その人の立場に立って考えてみるのは誰にでも出来ることです。それはどんなにテクノロジーが進化しても達することができない人間が持つ特性であり、圧倒的な能力です。

思いやり、寄り添い、愛こそが力

人が抱える問題や課題は全て人間関係から生まれると言いますが、目の前の人、もしくはまだ出会っていない知らない人でさえも、どんなことに喜びを感じ、何に悲しみ、どんな苦しみを抱えているのかをイメージすることで見えてくる可能性があります。その力こそ、最強と言われるカタクリが使う見聞色の根底にあると思います。表面的に目に見えていないものにこそ本質や真理がある。そして、人が持つイメージする力を使い、能力を開花させれば、見えていなかったものが見えるようになる。あらゆる問題が起こる前に予防も準備もできる様になれば、あらゆる人の営みは随分とスムースで心地良いものになると思うのです。私が主宰する職人起業塾の研修ではイメージを呼び起こして、見聞色を身につけること、その能力を活かして人に喜ばれる行動を起こすことを繰り返し実践に落とし込んで練習してもらっています。教育に組み込むことでそんな概念が新しいスタンダードになれば、世界はもっと良くなると思うのです。

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建築実務者に対する見聞色の覇気を使える訓練を通して職人の社会的地位向上の取り組みを進めています。よかったら繋がってください。


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