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国会議事堂で政党党首に伝えたこと。

東京で開催された地域フォーラムin東京2023に参加する為に上京したのに合わせて、経営実践研究会のメンバーの有志による企画で国会議事堂に訪問し、野党の党首と面談する機会を作って頂きました。
国政の府で政治家、それも国政に携わる代議士の中でも政党を牽引する代表の方と会い、国政に対する質疑や要望を伝えられる場は貴重な経験になりました。

激動の歴史の舞台

現在、国会の会期外の時期ということもあり、国会議事堂には見学者がひっきりなしに来場しているようです。学生の修学旅行等の一般見学も受付ているようで、今回も結構な数の団体が議事堂の中を歩き回っていました。TVの画面でしか見たことのなかった国の方針を決められる場所に実際に立ってみると、これまで遠く関係のないと思いがちな国会がとても身近に感じられました。明治14年10月12日、明治天皇から国会開設の詔が発せられ、明治23年に「國會」を開く事が表明されてから、現在の議事堂の竣工式を迎えたのは、着工から実に17年を経た昭和11年11月7日とのこと。明治維新、日清、日露戦争、2つの世界大戦を経て、結局、ポツダム宣言を受け入れて無条件降伏の敗戦、アメリカの植民地支配と激動の歴史を刻み、それらを見続けてきた日本の政治の中枢であり舞台となった象徴の建物は意匠やデザインもさることながら重い歴史を感じさせられました。代議員との面談はともかく、国会議事堂の見学だけでも十分に価値があると思いましたので、是非一度は足を運ばれるのをオススメします。

地域から社会を変える活動

衆議院議員会館、国会議事堂の中を見て回り、党首による定例記者会見の場に立ち会わさせてもらったりして永田町の雰囲気を満喫させてもらった後、最後は議事堂内の食堂で昼食を取りながら、某野党の党首との面談の時間を設けて頂きました。まずは私達が熱心な活動を行っている経営実践研究会の内容や趣旨を説明したところ、党首の知り合いの数多くの方がアドバイザーやサポーターの政治家として、活動を共にしてもらっているのに驚かれた様です。特に、一丁目一番地の地域のリーダーとなる「良い企業」=未来創造企業を多く排出し、地域から社会を変えるアプローチとそのスキームには興味深く耳を傾けておられました。

生きるに値しない世界

私がその党首に伝えたのは、政治に頼るのではない、民間から社会変革を起こす取り組みについてと、出来れば政治でも我々の取り組みに歩調を合わせてもらいたいとの要望です。
社会変革というとぼんやりした言い回しになりますが、要するに「誰しもが生きるに値する世界を実現」したいだけのことで、若者の死因の1位は自殺、せっかく命を宿したにもかかわらず、生まれる前に命を絶たれる中絶の件数は毎年10万件を超え、そして妊婦の死因の最も多いのも自死と、今のこの国は生きるに値しない世界だと多くの人に判断されています。
せめて、もうワンチャンス生きてみようと思える国になれば毎年20万人の命が救われて、人口減少による日本の衰退は少し食い止められる様になります。少子化対策と称して中途半端な金のばら撒きを行うのではなく、本質的な人の幸せを追求する絶望を抱える人に手を差し伸べる社会になるべきです。

社会を変えるプロジェクト1000

私達経営実践研究会では、多くの人が絶望を抱える今の世の中に対して、本業を通して持続的に解決する取り組みをそれぞれの業界でプロジェクトを立ち上げて熱心な活動を行っています。
プロジェクト1000と称されるその中の一つが、職人の技術を身につけながら社会人として必要とされる志の教育を受け、尚且つ高校卒業の資格取得ができる高校の全国展開です。学歴偏重の社会にありながら、その枠組みから溢れ落ちる若者に手を差し伸べて明るい未来を標榜出来るキャリアパスを提示しています。
貧困と低学歴がセットになった負のスパイラルから抜け出して、生きがいを見出せる様に具体的なスキームを運用し始めています。

政治に頼らない活動が政治を動かす

政治に頼っても何も変わらない。そんな諦めを多くの人が抱き、社会に対する無関心を加速させています。経済が価値観の中心になっている今の世界では政治の世界よりも経済活動で課題を解決する方がまだ現実味があると考えて私達は民間から事業を通じた社会変革にチャレンジしていますが、最終的には社会システムが変わらないとそれも持続性を担保できません。そしてその壁は高く大きく強固です。
国民が中心の政治を行うとコミットしている政治家や政党にはせめて私達の活動を知ってもらい、後押しするくらいのことは行なって貰いたいと思います。誰もが生きるに値する世界に変革を起こさねばならないというのは既にマイノリティでは無く、マジョリティが気づいていることを理解してもらいたいと思います。
政治に頼らない活動こそ、世界を変えるムーブメントを巻き起こす。そのことに政治家も気付くべきだと思うのです。

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建築業界から社会変容を目指して真の民主化を進めています。

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