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行けば地球が良くなる旅 in BALI③ 究極のエコホテルとインパクトビジネス
旅することで世界の課題を知り、視野を広げ、視座を高める。ほんの少しでも社会の課題解決に取り組む意欲を湧かせ、出来れば行動する。そんな行けば少し地球が良くなる旅を企画するNPO法人タビスキ。
私はその立ち上げ前から強く共感して関わっていたこともあり、企画されたツアーには基本的に全参加することにしています。
今回は赤道直下の国インドネシアのバリ島でのツアーに参加。そこでのスタディをコンテンツごとに備忘録がてら綴っています。
タビスキの想いを綴ったHPはこちら
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エコホテルに泊まりたい!
ウブド滞在3日目からは宿を移り、究極のエシカルホテルとの呼び名も高いMana Earthly Paradise(マナ・アースリー・パラダイス)へと向かいました。運営は日本、インドネシアで活動する2つの独立した法人の総称であるEarth Companyで、Earth Company Japanは東京都港区で本店登録されている、代表が日本人の日系企業です。2つの法人合わせて国内外で数々の賞を受賞しており、名実共に世界トップクラスのエコホテルである事が対外的に証明されています。15年前から自立循環型の建築を研究し、実践してきた私にすれば、憧れの存在であり、是非ともこのホテルに宿泊してみたい!と思ったのは今回のツアーに参加した大きな動機です。
建築的な気づき、デザインや素材について学ぶ部分も多くありましたが、風土や文化が大きく異なる、四季のない常夏の国での建築がそのまま日本に持ち帰る事ができるわけではなく、そこは写真のアップロードのみに留めて置くことにします。ちなみに、同社の受賞歴は以下の通り。
・「NGO組織強化大賞2017」で大賞/働き方改善部門賞を受賞
・2017年コモンズ投信のSEED Cap(社会起業家応援プログラム)のファイナリストに選出
・2017年「Forbes Japan」の「次世代寄付先カタログ30」に選出。
・2022年「グローバル大賞 海外アントレプレナー賞 優秀賞」(一般社団法人東京ニュービジネス協議会)受賞
・サスティナブル・ビジネス・アワード・インドネシア2019(持続可能なビジネス賞)「Certificate of Recognition」受賞
・サーキュラー・アワード2021で「サイスの弟子たち」賞を受賞
・「The Regenerative Travel Impact Awards 2021」ファイナリストに選出
・2022年「B corporation 」認証取得
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泊まることで世界を良くするホテル
そして、究極のエコホテル(エシカルホテル)として名高いマナ・アースリー・パラダイスはただ単に建築素材にこだわったり、エネルギー消費を再エネで賄ったり、施設で使う水を雨水利用したり、レストランで提供する食事の材料を自然農法で自給したり等のハード面、運営面がエコでエシカルなだけではありません。事業形態そのものも、世界的なスケールで社会に良いインパクトを与える構造になっています。だからこそ、上述の煌びやかな受賞歴や認証に繋がっているのだと現地で代表の濱川知宏氏にインパクトビジネスについてのレクチャーを聴いて大いに納得しました。その内容がEarth Companyのホームページのトップに掻い摘んで端的に書かれてありますが、実際に会って話を聴いて、まさに世界を変える人の一人だと感じました。ちなみに、事業モデル説明の冒頭にサスティナブルなホテルへのユーザー調査の統計を披露してくれました。その結果は81%の旅行者がサスティナブルトラベルが大事だと思っている。46%が過去1年間にそのようなホテルに泊まった。70%が選択肢があればサスティナブルなホテルを選ぶと答えていました。エコ(エシカル)がブランディングとしても大きく成功しているのが統計で表れているのは、今後の私たちのビジネスにも大きく関係すると感じました。
「次世代に残せる未来をつくる」というビジョンのもと、Earth Companyはバリ島ウブドで、泊まるだけで社会貢献ができる次世代のエコホテル「Mana Earthly Paradise(マナ・アースリー・パラダイス)を運営しています。
施設の照明はすべて太陽光発電を使い、水は雨水を循環させ、廃水も再利用。建物に使用した木材は家屋の廃材を活用し、新しい木を一本も切らずに建て、併設のレストランでは在来種のたねを敷地内の畑で自然農法で育てた食材を使っています。
さらにMana Earthly paradiseの利益は、アジア太平洋のチェンジメーカー、IMPACT HEROたちを支援する活動に使われます。ありとあらゆるエコテクノロジーを導入したこの施設で、その使いやすさ、暮らしとの親和性、利便性を実感しながらできる社会貢献を体験しに来てみません
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ビジネスは在り方を見つめるところから
まさに未来を創造する、世界にインパクトを与えるビジネスを展開するアースカンパニーの活動は、話を聴けば聴くほど、内容を深く知れば知るほど共感を生み出し、支援したくなる素晴らしいモデルでした。今回はそんなインパクトビジネスを生み出すまでの経緯や成り立ちを代表の濱川氏から聞くことができました。斬新で先進的、地球への愛に満ちたそのビジネスモデルはもちろん衝撃的でしたが、私が最も印象に残ったのは濱川氏が語る、在り方の話でした。資本主義経済の中で生きてきた、もしくは今現在も生きている私たちを含めたこれまでの在り方ではDo(勉強、仕事、頑張る)→Have(お金、名声、家)→ Be(喜び、幸せ、充実感)の順序で段階的に手に入れる思考になっていたのを変えるべきだ。これからの在り方はBe(ありたい状態)→Do(Beを叶えるためのアクション)→Have(Beを実現した結果得られるもの=ウェルビーイング)へと変容させるべきとの提言でした。
最近、とみに良く耳にするようになったウェルビーイングを手にするのは在り方に対する思考の順序との説明は非常に分かりやすく、やっぱり、在り方だよね、と、腹にストンと落ちる良い言葉でした。
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環境と人材とビジネスのエコシステム
世界的に高まりを見せている環境への配慮と共生。その一点を突き詰めた究極のエコホテルを実際に運営することで圧倒的な認知度とプレゼンスを高め、持続的な収益をあげるモデルを作り上げつつ、周辺事業で地球に良いインパクトを与える。その種を撒く人材育成事業にも熱心に取り組まれており、そればまたホテル事業のブランドを後押しする。実はビジネスモデル自体もエコシステムとして循環しており、そしてそれぞれが卓越したレベルで行われている。丁寧に説明を聞かせてもらうと共に、それらをリアルに体感出来たのは今回の旅の大きな収穫でした。
01.チェンジメーカーを支援する→02.エシカルホテルinバリ→03.未来を創る人材育成→収益によって支援されたチェンジメーカーが世界に羽ばたく。の無限ループは周回を繰り返す度にパワーUPして、螺旋的成長を繰り返しながらより高いレベルの価値を生み出すシステムとして機能し続けるのだと感じました。実は、この思考は全く規模感が違いますが、私が代表を務める株式会社四方継でも長年、循環型ビジネスモデルを標榜してきたこともあり、多くの共通点があります。
01.良き意図を持った職人の育成→02.環境負荷を軽減した地域の木材で建てるエコな建築→03.次世代を支える経営者、経営幹部の育成支援。と環境づくりは人づくりとの視点は完全に一致しています。これまでの15年間目指してきたものが報われる時代がもうすぐやってくるのではと勇気と期待を持てる素晴らしい時間になりました。私達ももう少し、世の中にインパクトを与える事が出来るように頑張ろうと思えた、Mana Earthly Paradiseでのスタディでした。
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本物のキャリア教育を通して未来を創造する人材育成を目指しています。
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