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「わかっている」を「わかる」にはやってみる。#24時間断食

最近、朝食を抜く18時間断食が流行っているとの噂を聞いて、流行に弱い私もその効果のほどを試してみることにしました。ただ、普段から朝食を取らないので、セオリー通りに早めに夕食をとって朝食を食べずに18時間断食をするのではなく、夕食から夕食まで何を食べない24時間断食になってしまいましたが、たった2週間で大きな成果がありました。何事も好奇心を持ってやってみるものです。

死亡予告

私は若い頃に肝臓を壊してから40歳すぎまでずっと悪く、医師には「40歳から50歳までの間に肝臓がんか肝硬変になって死ぬでしょう」と死亡宣告をされていました。
40歳を過ぎたある日、出張で新幹線に乗り込む際に駅に着くのが発車時間ギリギリになってしまい、急いで階段を駆け上がろうとしたら、途中で息が切れるどころか、足が動かなくなりました。その当時の私は全く運動しない&暴飲暴食の不摂生がたたって体重が85キロ位あり、肝臓の健康状態を測るγGTP値は健康数値の10倍にも足しており、健康診断の度に即入院の診断結果を出されるくらい、顔色はどす黒く不健康そのものでした。
駅のホームの階段で乗車する予定の新幹線がやって来て、動けないまま目の前から行き過ぎてしまうのを見ながら、このままでは医師に予告された通りあと数年であの世に逝くのだと感じて、このままではやばい、最後のあがきとして取り組んでみようと思い、毎日ほんの少しだけでもコツコツと運動する習慣を持つことにしました。今になっては笑い話ですが、その当時は死が目前に迫って来ているのを感じて悲壮感が漂っていたように思います。昔の写真を見てみると、今とはまるで別人っていうか、首がないのに驚きます。(笑)

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ワンチャンものにして復活

ワンチャンスをものにできるかと、まず初めに取り組んだのは、毎日少しだけの腹筋と腕立て伏せの筋トレです。学生時代は、腹筋など際限なくできたように記憶していますが、ぶよぶよに太った体でやってみると、たった10回ほどしかできない体たらく、腕立て伏せに至っては体重が重たい影響もあってか10回さえも出来ませんでした。もう一つは週に1度の1時間程度のランニング(その当時はウォーキング)で、「そんな醜い腹でよくやりますね、」などと冷やかされながらもコツコツ続けていたら、はじめのうちは歩くだけだったのが、だんだんと走る割合が増えていき、半年もした頃にはゆっくりしたペースではありますが、1時間、10キロ程度をみっちり走れるようになりました。走り(歩き)始めた3年後には大阪マラソン、神戸マラソンなどの大会に出場してこれまでフルマラソンを5回完走しています。
習慣の力は大したもので、その頃には腹筋は毎朝100回、腕立て伏せも50回位できるようになっており、1年が過ぎた頃には15キロ位一気に体重が落ちました。あまりに急激に体重が落ちたので、巷では私が癌になって先は長くないとの噂が流れた位です。(笑)

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習慣は陳腐化する

普段からコツコツ続ける運動の習慣は10年経った今も続けており、医者に絶対に治らないと言われた悪かった肝臓もすっかり治り、今では健康診断に行ってもオールオッケーの健康体になりました。体重も長年、理想的な体重をキープできていたのですが、ここ最近になりどうも体がルーティーンの運動量に慣れてしまったのか、じわじわと微増を続け、68キロのベスト体重がいつの間にか74キロまで増えてしまっており、いつしか腹回りも脂肪に包まれるようになってきておりました。習慣はブラッシュアップを繰り返さないとあっという間に陳腐化してしまう分かりやすい例で、このままではどこまでも太っていくののではとの不安に駆られて、ちょっとなんとかした方が良い気もしていましたが、体調が悪いわけでもなく、容姿にこだわる年齢でもないことから、放置しておりました。ただ、ランニングの際に体が少し重たいのと、2年前に作ったスーツが全然入らなくなったこともあり、最近なってやっぱりマズイと漸く危機感を高めて何かせねばと思案しておりました。

16時間改め、24時間断食やってみた

自分が一度、運動で肝臓治して大幅に、しかも健康的に痩せた成功体験から、「ダイエットしようかな〜」と言われる男性に対して「男はダイエットのような軟弱なこと言わず、肉体改造やろ」と、これまでよくアドバイスをしてきました。実際、食事制限をして減量に成功しても食事量を戻せばまた元に戻るのは当然のことで、食べたい、飲みたい気持ちを抑えて痩せたところで、ずっとそれを継続維持するのは至難の業です。なので、本来は体重が増えてきたら消費量(運動量)を増やして調整するべきなのですが、運動する時間を確保するのも簡単ではありません。どうするべきかと行動に踏み切れず、躊躇してる時に耳にしたのが、『毎日16時間断食』が今流行ってるとの情報です。なんでも、空腹の時間を一定時間持つようにすれば、体が自然と脂肪を燃焼するようになり、苦もなく痩せれるようになるらしい。と言う理論(噂)です。ちなみに、16時間と言うのは、夕食を20時に摂って、翌日の朝食を抜いて12時に昼食を食べれば、16時間、胃の中が空っぽになり、徐々に脂肪が減らされていくと言うことらしいです。私の場合、もともと朝食を取らないのと、夕食が夜遅いことが多いので昼食を抜いて24時間断食をすることにしてみました。とは言え、1日1食生活をずっと続けるのはさすがに無理があるので、事務所でデスクワークをしている週に2日程度のみやってみました。以下は東洋経済オンラインの検証結果の記事。イマイチとの残念な結果が書かれています。(笑)

成果とやってみることの深い関係


食事による摂取と運動による消費がトレードオフの関係にあるのは誰もがわかっていることです。体重が増えるのは摂取と消費のバランスが崩れるからで、徐々に太っていくと言うのは毎日、微妙に摂取量が多いか、運動量が少ないかのどちらかで、非常にシンプルでわかりやすい理屈です。後はどの程度の運動量の増加か摂取量の抑制で微増を微減に逆転させるかの塩梅を見定める、程度の問題となりますが、私の場合週に2回の24時間断食を2週間続けた結果、あっという間にベスト体重の68キロを切るところまで体重が減りました。ビールの量を控えたり、糖質カットと言われる主食のご飯を食べるのをやめたりするわけではなく、たった週に2回昼食を取らないだけでこんなに効果があるとは驚きでした。ただ、私の場合、毎朝のショート筋トレと毎週10km程度のランニングをベースとして行って基礎代謝を高くキープしているのも大きく影響しているはずなので、誰でも同じ成果を手にするとは限りません。
減量に限ったことではなく、簡単な理屈はわかっているけど、何をいつどこまでやるかの「程度」を含めた具体的な必要行動量とその効果性の検証は実際やってみないとわからないもので、仮説を立ててもあまり意味はありません。上述のあまり効果的ではないとのネット情報に惑わされる、もしくは信じ込むことなく、とりあえずやってみることでわかることがたくさん、やってもなければわからん事は世の中にはたくさんあると改めて実感した次第です。成果は全て状態に由来する。状態を整えるのは習慣ですが、まずは考えて仮説を立てるのではなく、とりあえずやってみる。成果を生み出すのに必要な量を知ることが成果を手にする何よりの条件だと思うのです。

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状態を整える習慣を身につける研修やってます!


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