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学校で教わらない1番大事なこと 〜志と在り方を教える職人学校構想〜

大阪の香里園に先生のためのシェアハウスがあります。そこでは、この国の未来を担う若者たちを教育している先生方が集まり、ただ一緒に住まうだけではなく、様々なイベントなども行って、これからの教育のあるべき姿について熱い議論を交わし考える場になっています。私も、ひょんなご縁をいただいて、教師と経営者をつないで一緒に教育を考えるイベントに参加させてもらっています。ちなみに、3月には地域密着のビジネスと、社会人向けの教育事業を行っている立場から、私が教育に対して思う事を述べさせていただくことになっています。

知らなかった、それならできる!の真実

中卒の学歴しか持たない私が教育について語るなど、おこがましいにもほどがありますが、経営者向けの私塾を主宰したり、職人を始めとする建築現場実務者向けの研修事業を行い、社会人教育を事業として行っている私としては、思うところが少しあります。それは、実社会で生きていく上で最も大切な事を学校で教えていないのではないかと言うことです。義務教育しか受けずに(それも若干怪しい、)社会に飛び出してから、私が一生懸命学んだ事(原理原則論)を、研修に集まった若者に伝えると、誰にも教わったことがない、真理はそんなところにあったんですね、目から鱗です、これまで指示通りに動くしかやってこなかったけど、それなら私にも出来ます!会社や地域社会に貢献します!と若者たちが驚き、モチベーションを燃やすことに起因します。

志やろ?

研修や私塾で私が伝えているのは、一言にまとめると誰からも忌み嫌われる人間の特徴である「金だけ今だけ自分だけ」の価値観を捨てろ、何のために自分の人生を使うのかを考えて志を持て!と言うことです。私が一般社団法人職人起業塾で行なっているのは社会人向けの研修なので当然、実際の業務に寄与する内容、業務の質を改善、改革するビジネススクールと言う位置づけになりますが、そこで伝えるのはノウハウや上手いやり方ではなく、人としてのあり方を正し、身近な人から順番に信頼の話を広げていく内向きで地道な取り組みの大事さです。信頼が全ての仕事のスピードを上げ、質を高め、収益を向上させる、そしてそれは志を持って仕事に向き合っているかにかかっているという分かりやすいロジックです。

信頼と習慣の密接な関係

信頼を得るには、ぼんやりといい人であれば良いわけではなく、明確な4つの核を意識して、それぞれを全うするための行動が必要になります。4つの核とは、誠実さ、良き意図、力量、結果で、これらを手にするには地道にコツコツと継続する習慣の力が必要です。技術的なスキルにしても、知識を身に付けた資格取得にしても、良好な人間関係にしても、周りの人から共感を得て応援してもらう力にしても、全て習慣の力を使えば(それなりに時間が掛かるにしても)必ず手に入ります。そんなシンプルで、当たり前な原理原則にもかかわらず、それができる人、習慣の力を使って仕事や人生における影響力を高める人が少ないのはその源となるモチベーションの理由が明確になっていないからに他なりません。

真理を伝える教育

何のためにそれをやるのか、このシンプルで本質的な問いへの答えを持っていれば、習慣を継続することができるし、それが積み重なれば成長した自分がさらに成長して時間の経過とともにそれは加速度的に増幅し、圧倒的な力を身に付けることにつながります。吉田松陰先生が「志を以って万事の源となす」との言葉を残されていますが、そこには現代社会においても最も重要で効果性が高い真理があると私は思っています。この当たり前すぎる真理を若いうちに学生に伝え、たった1度だけの人生の貴重な時間を一体何に使うのか、その問いについて考える時間を学生のうちに持っておくべきだと思うのです。生きる目的を明確にした若者が自ら命を断つことなどあり得ないし、自分に何が出来るかを突き詰めることによって、自分自身の特徴や特性、才能に気がついて大きな活躍をする人材が生まれると思うのです。

志と在り方を学ぶ学校を作りません?

志が重要である。との真理に触れないまま、目的無きまま進学し、社会に出てきてから根源的な問いに向き合ったところで、やりたいこととやっていることの間にギャップが生まれることになり、結局、遠回りの人生になります。もしくは、そんな価値観に触れないまま一生金だけを追いかけ、自分たちだけが良ければいいと刹那に生きる、年老いてから振り返った時に自分自身の人生に価値を感じることができない残念な生き方になってしまいかねません。まず、志の教育を子供の頃から丁寧に、時間をかけて行うべきだと思うのです。先生たちが集まるコミュニティーに関わるようになって、そんなことを考えました。とはいえ、学歴偏重の社会構造が一朝一夕で変わるはずもなく、私の提言など単なる中卒の大工の戯言でしかありません。ならば、と志と大工の技能と信頼を得る在り方を教える私塾を本格的に高校の資格が取れる学校にできないかと考えました。簡単ではないと思いますが、Wスクールという通信教育の制度も広まってきていることですし、チャレンジしてみたいと思います。一緒に活動してくれる方を募ります、ご興味がある方はお気軽にご連絡ください。世界で通用する本質の教育をやりませんか?メール、ください!

takeshi_takahashi@sihoutugi.com
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社会人向けに志、在り方の教育を行なっています。

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